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中国の黄砂、2週間で地球1周…気候変化に影響

                                                                2009.07.24  YOMIURI ONLINE

 中国で春に発生する大量の黄砂が、偏西風に乗って地球を約2週間で1周することが、九州大などの研究で初めて明らかになった。

 黄砂が、地球規模の気候変化や生態系に影響を及ぼす可能性を示した研究成果で、英科学誌電子版に21日、掲載された。

 黄砂が太平洋を渡ることは観測で明らかになっていたが、どこまで飛ぶかは不明だった。九州大応用力学研究所の鵜野伊津志(うのいつし)教授らのグループは、中国西部のタクラマカン砂漠で発生した黄砂の飛ぶ様子を、当時の気象条件などを入力したコンピューター上の想定実験で検証した。

 その結果、同砂漠で2007年5月8~9日に発生した80万トンの黄砂のうち、50万トンが高度8~10キロまで上昇。偏西風に乗って北半球上空を移動し、8万トンが13日間で地球を1周して大気中にとどまっていた。この実験に基づいて、大気中のチリの濃度を調べる衛星データなどを調べ直したところ、黄砂と見られるチリが、東から西へと地球を一周していたことを確認した。

 鵜野教授は「地球を1周して1割も大気に残るのは予想外。黄砂は大気の高層部で雲を作り、地球の温度を冷やす方向に働いたり、太平洋や大西洋のプランクトンに必要な金属成分を運び、海洋生態系に重要な役割を果たしている可能性がある」と話している。