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2008年05月 アーカイブ

2008年05月01日

太陽光発電の研究開発拠点、6月にも新設・経産省

                                                                                    2008.04.30 NIKKEI NET

 経済産業省は6月にも太陽光発電の研究開発拠点を新設する。産学官が連携し、2030年に太陽光を電力に変換する効率(発電効率)を40%超に引き上げる。発電コストも火力発電所に並ぶ水準まで下げることをめざす。50年に世界の温暖化ガス半減という目標に向け、自然エネルギーの柱となる太陽光発電の技術開発を加速させる。
 独立行政法人の新エネルギー・産業技術総合開発機構を通じ、開発拠点を選ぶ。6月までに民間企業や大学を対象に、蓄電技術や薄型の新たな材料などを研究する複数のグループを選出。海外の調査機関との連携も探る構えだ。最長で7年の長期プロジェクトとし、それぞれが研究開発目標を定める。08年度の事業費は20億円。

地球環境って何?&Earth Day

                                                                                   2008.05.01 CNET JAPAN

以前に「An Inconvenient Truth」の映画を観た話を書きました。

あの時は、「人間の出す二酸化炭素→環境破壊→地球温暖化→世界が沈む」というような図式を頭から信じて、「さあ、みんなで二酸化炭素の排出を抑える生活をしましょう!」というような論調だったかと思います。
しかし、最近、特にアメリカ人の方たちとの交流もあって、少し考え方が変わりました。
日本では昨年から続く「グリーン・エコブーム」で、「環境に優しい=二酸化炭素排出を抑える」「温暖化する地球を止めなくてはいけない」というムード一色ですね。
アル・ゴアさんがノーベル平和賞を受賞したこともあり、日本人がアメリカ大統領を選ぶならアル・ゴアが当選するのではないかと思うくらい、私たちは温暖化に対して意識を持っているのではないでしょうか?

私も最初、「温暖化なんてない」とアメリカ人の彼が言った時には相当びっくりしました。その衝撃は、「この人は地球を大事にしないひどい人だな」と思わず彼に対して悪い印象を持ってしまったほどです。
また、彼は共和党支持だからアル・ゴアの民主党とは相いれない、つまり政治的立場の話かなと思ったりしました。
しかし、日本人はほとんど知りませんが、アメリカでは温暖化に対して懐疑的な人たちがわりと多くいる、ということはまぎれもない事実でした。
最近の記事でも、昨年の冬の気温が世界的に低かったことも手伝って「2007年から寒冷化」の説も出てきています。
"Forget global warming: Welcome to the new Ice Age "(National Post)
気をつけなくてはいけないのは、私を含め多くの日本人はたぶん、「地球大事にしなきゃ」という使命感と義務感を持っていて、その裏で世界の国々が画策している排出権絡みの政治イシューに目がいかなくなっている、ということではないでしょうか。
今回ここで温暖化に対する懐疑論を紹介するのにも少し勇気が要りました。それくらい、日本ではある種、不健全ににひとつの論理だけが事実として万延しているんだなと思います。
詳しいことに関しては私はまだ勉強不足なので省きます。ただ、本当に何が起こっているのか、反対意見ではどのようなことを言っているのかをちゃんと認識する必要はあることをだけを指摘しておきます。
最近本屋でよく見かける「環境問題はなぜウソがまかり通るのか1、2」も参考になりそうなので読んでみようと思っています。
さて、Earth Dayですが、4月22日はEarth Dayだったそうですが、どれくらいの人がご存じだったでしょうか?
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Earth Dayの歴史(Earth Dayのウェブサイトより抜粋)

アースデーの歴史

1970年4月22日、アースデーという近代的環境ムーブメントがアメリカで産声を上げました。当時のウィスコンシン州上院議員であったゲーロード・ネルソン氏が発起人となり、初の全国的な環境的抗議運動を提案したのがアースデーの始まりです。「環境の重要性を訴える全国規模のデモを組織し、政治的に揺さぶりをかけるほどの規模にふくらませ、その課題を国全体の協議事項にまで発展させるという目的で結成されました。一つの賭けではありましたが、成功したのです。」
当時のアメリカには、有鉛燃料で動くV8エンジンの大型セダンが蔓延っていました。企業は悪評や法的手段を少しばかり恐れながらも、煙とヘドロを吐き出していました。大気汚染は繁栄の香りと認識されていたほどです。アースデーは、そんな現状認識を全て覆しました。1970年4月22日、健全で持続可能な環境のために、2千万人のアメリカ人が道や公園や講堂に集まりデモに参加したのです。
全国コーディネーターのデニス・ヘイズと彼の若きスタッフは全米にわたって大規模な集会を開きました。何千もの大学が環境の悪化に対する講義を行いました。オイル・スピル、生汚水、有害ゴミ、工場による極度の環境汚染、発電所、農薬、フリーウェイ、自然破壊、野生動物の消滅、など、異なった問題に取り組むグループの価値観の共有が始まったのです。
「保守派が賛同しました。自由主義者が賛同しました。民主党も共和党も、無党派層も賛同しました。与党も野党も、行政府も立法府も参加しました。」(New York Timesより)
アースデーは、両主要政党、富者や貧者、都会人や農民、企業人や労働者からの支持を集め、貴重とも言える政治的連帯を形成しました。初めてのアースデーは、環境保護局の設立、そして、大気浄化法、水質浄化法、絶滅の危機に瀕する種の保存に関する法律の制定への流れを作ったのです。
1990年、アースデーは世界展開へと進み、141カ国から2億人が参加するようになりました。世界中でデモ、植林、博覧会、川の清掃、文化的イベント、そして政府による指導など、何千もの活動が様々な場所で行われています。世界の環境問題に対する関心の高まりは、国際舞台における環境問題の社会的地位を高め、一部の政府による環境保護機関の発足にまで至りました。
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地球温暖化エコ大好きな日本の割には、このイベントがいまいち盛り上がらなかったような気がしているのは私だけでしょうか?
「健全で持続可能な発展のために」というコンセプトは永遠に不滅だと思います。
温暖化、の議論は少しゆらぎつつある今日この頃ですが、引き続き地球に優しいエコな生活としては私は支援していきたいと思っています。また、きちんと無駄なゴミを出さない、有害なもので環境を無駄に破壊しない、など、企業側の努力に関しても引き続き注目していきたいと思います。

2008年05月02日

CO2排出を最大4割抑制 中電の業務用エコキュート

                                           2008.05.02 中日新聞
中部電力が傘下のスーパー銭湯で稼働するヒートポンプ式給湯機の二酸化炭素(CO2)排出量を調べたところ、重油や天然ガスのボイラーと比べて4-2割少ないとの結果を得た。スイスで開かれる国際エネルギー機関(IEA)のヒートポンプ国際会議で22日発表する。
 中電は「実測データを使えば、より効果的な提案が可能」とCO2削減の環境貢献度を訴え、入浴施設やホテル、福祉施設向け営業を本格展開する。
 このヒートポンプは、CO2を冷媒に空気の熱で湯を沸かす「エコキュート」。中電は給湯能力75キロワット級の大型製品を前川製作所(東京)と開発し、2006年4月開業の「葵湯」(愛知県岡崎市)に6台を設置した。
 中電は同年5月から07年4月にかけて供給熱量や消費電力量を測定し、CO2排出量を算出。その結果、重油ボイラーと比べて45・4%(約153トン)、天然ガスボイラーと比べて20・6%(約48トン)少なかった。
 エコキュートはエネルギー効率の高さが売りで、中電管内では家庭用がことし3月末現在で約20万8000台普及している。業務用は葵湯と同型で販売価格が600万円以上と初期投資の負担が重く、採用は一部にとどまっているのが現状だった。
 しかし、今回の調査で年間の運転コストは重油より約740万円、天然ガスより約430万円抑えられたという。中電は燃料高騰を逆手に、エコキュートの経済性も訴えていく。

2008年05月07日

CO2:地下貯留で協力、日中両政府が合意 年間100万トン規模

                                                2008.05.07  毎日JP

 日中両政府は、中国の石炭火力発電所から排出される二酸化炭素(CO2)を回収し、地中に封じ込める「炭素回収・貯留」(CCS)で技術協力することで合意した。6日に来日する胡錦濤国家主席と福田康夫首相との日中首脳会談で正式発表する。CCSは将来の有力なCO2削減策で、先進国が研究開発を進めている。政府は今回の事業を、中国を国際的な温暖化対策の枠組みに参加させる環境協力の象徴として位置づける考えだ。
 日本から経済産業省所管の地球環境産業技術研究機構(RITE)やトヨタ自動車、プラントメーカーの日揮など官民が参加し、技術供与する。中国東北部の黒竜江省内の石炭火力発電所からCO2を回収、年間100万トン規模のCO2を貯留する計画で、来年度にも着手する。回収したCO2を地下の油田に注入すれば、原油を取り出しやすくなる効果があるため、同省の大慶油田が貯留地として予定されている。
 中国は原油の半分近くを輸入に頼る。枯渇しかかった油田にCO2を封入すると増産効果があるため、中国にとってCCSは一定のメリットがある。

都市緑化基金、企業緑地のCO2吸収量認定

                                           2008.05.07 NIKKEI NET

 財団法人の都市緑化基金(東京・千代田)は今月から、企業が保有する緑地が二酸化炭素(CO2)を年間にどの程度吸収できるかを数値化して公表する事業を始める。工場やオフィスなど敷地の一部を緑化する企業が増えている。CO2の処理能力を数値化することで、企業は環境保全への貢献度を消費者などにPRしやすくなる。
認定の対象となるのは、(1)公益性が高い(2)永続性がある(3)管理をしっかりしている――という条件を満たす緑地。認定は工場や事業所単位で実施する。毎年、審査を受けて認定を更新する仕組みにする。初年度は20―30カ所程度の認定を目指す。

温室ガス半減へ重点策 政府、サミットで発表

                                            2008.05.07 東京新聞

 地球温暖化防止に向け世界の温室効果ガス排出の半減を二〇五〇年までに実現するため、政府の総合科学技術会議(議長・福田康夫首相)が検討してきた「環境エネルギー技術革新計画案」の内容が明らかになった。次世代型の太陽光発電の効率を三〇年までに火力発電並みに高めるほか、自動運転自動車(ITS)などを開発。スーパー特区を設け、低炭素社会を目指すプランなどが盛り込まれている。
 八日の同計画作業部会でまとめられ、七月の北海道洞爺湖サミットで日本政府構想として発表される。 この計画は、温暖化とエネルギー問題を根本的に解決するとともに、日本の国際的競争力向上を実現すべく、省エネや環境エネルギー技術で世界をリードする必要性を強調。「温室効果ガスの排出を究極的にはゼロにする」などと突破力のある開発を訴えている。
 このため三〇年までの短中期的対策では、石炭、天然ガスの高効率火力発電や電気自動車など二酸化炭素(CO2)削減効果の大きい技術の向上を目指す。
 さらに三〇年から五〇年にかけた中長期的対策として、次世代太陽光発電や水素燃料航空機、渋滞を回避してすべての車のエネルギー消費をコントロールできるITSの開発を行うとしている。
同会議では、こうした革新的技術の開発に向け「スーパー特区」を設ける方針にしており、従来のようなエリア指定ではなく、次世代太陽光発電などの先端技術を研究する複数の大学と企業、研究機関のネットワークを特区指定。予算の重点配分などで政府としてバックアップする。
 三〇年には途上国のCO2排出割合が世界の半分以上を占める見通しとなっており、政府関係者は「洞爺湖サミットの拡大会合では中国、インドなど発展途上国の首脳も招く予定。先端環境技術の途上国との共有の在り方を協議していくことになる」としている。

2008年05月09日

サミット議題の温暖化 野党も独自対策 存在アピールへ

                                        2008.05.09 東京新聞  野党各党が、七月の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)の主要議題である地球温暖化対策について、政府・与党に負けじと取り組んでいる。  民主党は、一月に設置した地球温暖化対策本部が、省エネの先進技術の視察や諸外国の取り組みを研究中。長期的な日本の二酸化炭素(CO2)削減数値目標を盛り込んだ地球温暖化対策基本法案(仮称)を、今国会に提出する予定だ。次期衆院選マニフェストにも反映される。  法案にはCO2排出権を売買する「排出量取引市場」創設など具体的な達成手段にも言及する見通しだが、経済活動への影響を懸念する声もあり、最終的にどこまで厳しい目標や手段が示されるかは、不透明だ。  共産党は、三月に調査団を英国やドイツに派遣し、CO2削減の取り組みを調査。サミット前に政府や経済界に提言を行う予定。  社民党も地球温暖化防止・環境税創設プロジェクトチームが、環境税導入や自然エネルギー利用促進などの提言を目指す。国民新党も、食料自給率向上を含めた独自の視点で検討している。  野党各党は、サミット期間中は「基本的に政府・与党の独壇場になる」(民主党関係者)と危機感を持っている。それだけに、独自の対策を発信して存在感をアピールしようとの思いが強い。各党は大型連休明けから政策提言の仕上げに入るが、効果的な対策を競い合う展開になりそうだ。

環境税と排出権取引は、どこが違うのか?

                                    2008.05.09 NIKKEI BPNET 不確実な情報に基づく、政策手段決定の危険性 排出権取引制度には、化石燃料の採掘・輸入者が排出権の取り引きを行う「上流型」と、発電施設などの二酸化炭素(CO2)排出者が排出権の取り引きを行う「下流型」の大きく二つの方式がある。今回取り上げるのは、このうちの「下流型」の排出権取引制度である。前回も述べたが、排出権取引制度は、総量規制と市場取引を組み合わせることで、排出削減目標(ここではCO2排出総量値)を効率的(最小の社会的総費用で)に達成する制度である。 排出権取引制度は、単なる価格メカニズムの適用ではない。むしろ、総量規制であるところに大きな特徴がある。産業の発展を重視する立場からは、生産や消費の増加を期待するであろうから、それを直接制約する「キャップ(排出枠)」に反対するのは、ある意味当然である。ただ注意が必要なのは、排出権取引制度においてキャップをかけて制約しようとしているのは生産量や消費量そのものではなくて、生産や消費に伴って排出されるCO2の量だということである。つまり、仮に生産量や消費量が増加したとしても、CO2の排出量が減少すれば問題ないのである。ここに産業の発展とCO2排出量の減少が同時に実現する、すなわち、環境と経済が両立する可能性が存在している。 問題は、日本の「美しい星50」の提案がそうであるように、CO2排出総量を現状よりも大幅に削減しなければならないという目標が決まっている場合に、どういう方法でそれを実現するかである。大幅な削減を可能にするには、何らかの環境政策手段を導入し、CO2削減メカニズムを制度的につくりだす必要があろう。 このための代表的な環境政策手段が環境税であり、排出権取引制度である。両者にはもちろん共通している点もあるが、重要な違いも存在している。両者の差異を浮き彫りにしてくれるのが、米マサチューセッツ工科大学教授のM.ワイツマンが提唱し、ボーモル=オーツ税の提唱者として有名な米国の経済学者W.ボーモルとW.オーツが「ワイツマンの定理」と命名した考え方である。 ワイツマンの定理は、同教授が1974年に発表した論文で提示された。当時は世界的に、環境政策が史上初めて本格的に実施され始めたころであった。ちなみに米国では、国家環境政策法が1969年に制定され、1970年に環境保護局(EPA)が設立されている。

商品にCO2排出量表示・経産省が小売り大手と連携

                                      2008.05.09 NIKKEI NET  消費者が店頭で買う商品をつくる過程で排出した温暖化ガスの量を商品ごとに表示する制度の普及に向け、経済産業省と民間企業が取り組みを始める。イオンやセブン&アイ・ホールディングスなど小売り大手と今年度中に指針をつくり、各社が来年度にもまず自主企画商品に採用する。温暖化ガスの排出量表示で企業に地球温暖化対策を競うよう促すとともに、将来、温暖化ガスの削減費用を商品に課金するといった基盤の整備にもつながる。  二酸化炭素(CO2)など温暖化ガスの排出量表示は「カーボンフットプリント(炭素の足跡)」と呼ばれ、欧州で普及しつつある。経産省は温暖化対策に有効と判断。6月初旬にも産業構造審議会(経産相の諮問機関)の環境小委員会で導入に向けた研究会の設置を決め、具体策の検討に入る。

ニュースがわかる:環境:温室効果ガス 家庭やオフィスからの排出増

                                         2008.05.09 毎日JP  日本が出す温室効果ガスの95%は二酸化炭素(CO2)だ。工場などの産業部門から出るCO2は少しずつ減っているが、家庭やオフィスなどが出す量は大幅に増えている。日本人1人が出すCO2は年に10.12トン(2005年度)。政府は「1人1日1キロ」減らす取り組みを呼びかけている。達成できれば、温室効果ガスを3%強減らすことができるという。 【家庭で増えている理由】  家庭で使う電気製品が大型になったり、いろいろな新しい製品が登場している。電力の6割は石炭などを燃やす火力発電でつくられている。電気をたくさん使えば、CO2をたくさん出すことになる。お年寄りだけの家庭や離婚などで世帯数も増えているし、家庭のエネルギー消費がのびている。 【CO2を「1人1日1キロ」減らす方法】 □ふろのお湯を利用してからだや頭を洗い、シャワーを使わない(371グラム) □通勤や買い物にバスや鉄道、自転車を利用する(180グラム) □暖房の設定温度を22度から20度に下げる(96グラム) □入浴の間隔をあけない(86グラム) □電気製品の主電源をこまめに切る(65グラム) □買い物はマイバッグを使用し、包装をはぶいた野菜を選ぶ(62グラム) □電球型蛍光灯を使用する(45グラム) □夜中にジャーの保温をやめる(37グラム) □暖房の使用を1時間減らす(37グラム) □冷蔵庫にものをつめこみすぎない(18グラム) □デスクトップパソコンの利用を1時間減らす(13グラム)  (「チーム・マイナス6%」のホームページから) 【オフィスで増えている理由】  大型のオフィスビルやスーパーなどが建設され、オフィスや小売店などの面積が増えている。当然、エアコンや明かりなどで多くの電力を使う。コンピューターの利用がどんどん進んだことも、電力の消費を増やしている。 【新たに目標数字設ける】 CO2を減らすために明かりの一部を消した部屋で仕事をする環境省の職員=06年5月11日 オフィスなどから出る二酸化炭素の量を減らすために、政府はオフィス、コンビニエンスストア、百貨店、学校などにも排出量をおさえるための目標の数字を設ける考えだ。建物の断熱対策を進めたり、コンピューターや照明の利用を工夫したりすることなどで、いっそうの省エネをうながす。コンビニの24時間営業や自動販売機の利用時間などを見直すべきだという意見もある。 □車の発進時にゆっくりアクセルをふみこむ(207グラム) □古い冷蔵庫を省エネタイプに買いかえる(132グラム) □古いエアコンを省エネタイプに買いかえる(104グラム) □シャワーの使用時間を1日1分短くする(74グラム) □ゴミの分別を徹底し、プラスチックをリサイクルする(52グラム) 【すでに目標を達成した国もある】 運輸部門の3割は家庭の自家用車で、これを加えると家庭の割合は約20%になる。四捨五入のため合計は100%にならない。環境省まとめ 日本のように京都議定書の約束を達成するのに苦しんでいる国がある一方で、イギリス、ロシアのようにすでに目標をクリアした国もある。欧州連合(EU)も達成は確実とみられ、2020年までに20%以上減らす新たな方針を打ち出している。おもな国の状況をみてみよう。 イギリス:石炭や石油の使用減らす  発電所などの燃料として、二酸化炭素(CO2)の排出が少ない天然ガスへの切り替えが進み、石炭や石油を使う割合が低くなったことが大きい。企業や商店などが使う燃料にかける新しい税金をもうけ、温室効果ガスを減らす努力をうながしている。 ドイツ:風力・太陽光発電は世界一 フランスとロシアの約束は増減なしのゼロ。欧州連合(EU)は8%減の約束を加盟15カ国(1997年の京都議定書採択当時)に配分している。28%減のルクセンブルク、21%減のドイツ、デンマークから、27%増のポルトガルまで幅がある 目標達成まで、あと一歩となっている。自然エネルギーを利用した発電などに力を入れ、風力や太陽光による発電量はともに世界一。2007年は必要な電力の約14%が自然エネルギーによるものだった。20年までにその割合を25~30%に高める計画だ。 ロシア:風力・太陽光発電は世界一  ソ連崩壊(1991年)による経済の混乱や停滞で、温室効果ガスの排出が減った。経済の仕組みも変わり、エネルギーの利用にむだがなくなったことなどから、さらに削減が進んだ。ポーランド、ハンガリーなどの旧社会主義国で減少が目立つのも同じ理由だ。 カナダ:目標の達成をあきらめる  2007年4月、約束した6%減を実現するのは不可能として、目標の達成を断念することを明らかにした。油分をふくんだオイルサンドから石油を取り出す産業がさかんで、温室効果ガスが大幅に増えているためだ。野党や自然保護団体は政府を強く批判した。 アメリカ:数字の目標になお消極的  世界最大の排出国で7%減らす約束だったが、「経済の発展によくない」として京都議定書から脱退。約束を捨ててしまった。自ら音頭をとって主な排出国の会議を開くなど温暖化問題を重視する姿勢をアピールするが、数字の目標には今も消極的だ。  7月に開かれる北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)では、温暖化問題が大きなテーマになる。日本が議長国として話し合いをリードするには、6%削減の約束を果たすことが肝心だ。  フランスとロシアの約束は増減なしのゼロ。欧州連合(EU)は8%減の約束を加盟15カ国(1997年の京都議定書採択当時)に配分している。28%減のルクセンブルク、21%減のドイツ、デンマークから、27%増のポルトガルまで幅がある。

2008年05月10日

東京商工会議所:都のCO2排出削減義務付けを容認

                                      2008.05.10 毎日JP  東京23区内の民間企業でつくる東京商工会議所(会頭・岡村正東芝会長、約8万社)は8日、大規模事業所に二酸化炭素(CO2)排出削減を義務付ける東京都の条例改正を評価する意見書をまとめた。義務付けに慎重とみられてきた経済団体が都の取り組みを容認したのは初めて。  意見書は「これまで以上に個々の企業のCO2削減に向けて積極的に取り組む」との基本姿勢を明らかにし▽環境と成長のバランスに配慮する▽削減量が投機目的で取引されないよう運用を図る--などを求めた。東商が3~4月に会員アンケートをしたところ、回答企業の87.9%が地球温暖化対策を「重要」とし、条例改正に反対したのは4.4%にとどまったという。  都はCO2排出削減義務付けのほか、事業所間で過不足を売買する排出量取引制度の導入も検討中。今年度中に条例を改正し、10年度からの導入を目指す。

G8環境相会合:「一石二鳥」型の途上国支援促進へ

                                       2008.05.10 毎日JP  神戸市で開かれる主要8カ国(G8)環境相会合の討議資料を環境省が9日発表した。地球温暖化対策のため、温室効果ガス削減と公害防止対策を同時に実施する「コベネフィット(一石二鳥)」型の途上国支援を促進することを打ち出している。19カ国・地域が参加する会合で合意を取り付け、7月の北海道洞爺湖サミットの成果に盛り込む方針だ。  京都議定書に定めのない2013年以降の温室効果ガス削減の枠組み(ポスト京都)作りで、現在は削減義務を負わない途上国に積極的な関与を促す狙いがある。業種ごとに排出削減量を積み上げて国別削減目標を設定する日本提唱の「セクター別アプローチ」についても話し合う。

科学技術会議:50年に温室効果ガス半減目指す「計画案」

                                     2008.05.10 毎日JP  政府の総合科学技術会議(議長・福田康夫首相)の作業部会は8日、2050年に世界で温室効果ガス半減を目指す「環境エネルギー技術革新計画案」をまとめた。渋滞を緩和する高度道路交通システム(ITS)や第3世代の太陽光発電など36の技術への重点的な予算配分と、途上国への積極的な技術移転を盛り込んだ。7月の北海道洞爺湖サミットで政府方針として打ち出す。  計画は、環境エネルギー関連の日本の技術力をさらに強化することで、世界の温室効果ガス削減をリードするのが狙い。  30年までの短中期的対策として、石炭・天然ガスによる高効率火力発電、情報通信技術を用いて渋滞を緩和するITSや電気自動車、砂漠化に強い「スーパー樹木」などの開発に取り組む。それ以降の中長期的対策では、第3世代太陽電池や水素燃料の航空機、新世代の原子力発電などの開発を目指す。  優れた技術を普及させるため、環境・エネルギー性能に応じた自動車税などの税制優遇や、特区制度を活用したモデル事業などを提案。途上国への技術の普及や移転を通して、世界全体でのエネルギー効率向上を図るとしている。

道路やダムよりヒートポンプの普及を

                                    2008.05.10 NIKKEI BPNet 熱エネルギーを“タダ取り”できる技術 地球温暖化に伴う気候変動が人類に牙を剥きはじめている。近年、異常気象が頻発しているし、ほかにも、例えば、キリマンジャロの雪がほとんどなくなって東アフリカに干ばつをもたらしたり、沖縄のサンゴが白化現象で死滅したりと、将来の危険性ではなく、現実のリスクとして、あらゆるところに現れている。 いま、いくつかの点から、企業がどのような行動を取るかが問われている。まず、社会的な責任として、「企業が環境対策をどうするか?」という点だ。環境のことをきちんと考えて行動している企業の社会的な評価が高まって、消費者はその会社の製品を買うという形で長期の成長ができることが、ほぼ実証されつつある。株式投資で言えば、エコファンドが登場したのも、消費者がそういう目で企業を選別するようになっているからだ。こうしたなかで、企業経営者が注目すべき技術が、ヒートポンプ技術だと考えている。 ただ、消費者の見方には、大きなバイアスがかかる。企業が派手な環境対策を打ち出すと、派手な一面だけが消費者から見えやすくなる。例えば、工場の屋根をすべて太陽電池パネルで覆ったとしよう。あるいは、工場の敷地内に風力発電装置を設置する。こうした行動は、消費者から評価されやすい。新しい、派手な技術は見えやすいためだ。しかも、太陽電池パネルや風力発電装置は、どんなものかイメージしやすい。風で羽根がグルグル回って電気が起こることはあまり不思議ではないし、太陽電池パネルに光が当たって、そこから電気が起こるのもわかる。 太陽電池パネルや風力発電以上に、高効率のヒートポンプと蓄熱を組み合わせると、地球温暖化防止に役立つ。投入した電気エネルギーの2倍以上の大気熱を取り込む。もともとの電気エネルギーとあわせると、使った電気エネルギーの3倍以上の熱エネルギーを取り出すことができる。2倍分“タダ取り”できるわけだ。 ところが、ヒートポンプに対する理解は進んでいない。その最大の理由は、太陽電池パネルや風力発電に比べて地味だからだ。ヒートポンプの、冷媒を圧縮して、凝縮して、膨張して、蒸発するという手順を繰り返して大気から熱を奪う原理は、何となくイメージしにくい。しかも、外からは見えない。ポンプのなかで行われているので、風力発電や太陽光パネルと並べると、見た目からして地味になる。残念ながら、世間にアピールする力が決定的に弱いのだ。

2008年05月12日

温室効果ガス:2050年までに60~80%削減 サミット向け政府検討

                                            2008.05.12 毎日JP

 政府は11日、温室効果ガスの排出量削減に向けた日本独自の数値目標について「2050年までに現状比で60~80%削減」とする方向で検討に入った。6月に発表予定の地球温暖化対策に関する「福田ビジョン」に盛り込む考え。温暖化が主要議題となる7月の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)を前に、議長国として高い削減目標を掲げ議論をリードする狙いがある。

 削減目標を巡っては、安倍晋三前首相が昨年「2050年までに世界全体の温室効果ガス排出量を現状比で半減」とした「美しい星50」を発表したが、日本自身の削減目標が示されていないとの批判も出ていた。政府高官は11日「世界全体で半減となれば、日本はそれ以上の努力をするという気持ちはある」と述べ、日本として半減以上の高い目標を掲げる必要性に言及した。

 政府は、欧州連合(EU)が2050年までに「先進国全体で90年比60~80%削減」と提唱していることや、国立環境研究所が「2050年に70%の二酸化炭素排出削減が可能」との報告書を公表していることを念頭に、最終的な削減目標を詰める考えだ。

エネルギー講座 温室効果ガス

                                2008.05.12  財)日本原子力文化振興財団
●二酸化炭素(CO2)、メタン、フロンなどは温室効果ガスである。
●二酸化炭素(CO2)は温室効果ガスの中で地球温暖化に最も大きな影響力がある。
温室効果ガスの地球温暖化への寄与度

 

化石燃料等からのCO2排出量と大気中のCO2濃度の変化

 

解説:
 二酸化炭素(CO2)、メタン(天然ガスの主成分)、フロンなどは、温室のガラスと同じように、太陽からの日射エネルギーをほぼ完全に通過させ、地表から放射させる熱(赤外線)を吸収し、熱が地球の外に出て行くのをふせぐ性質があるため温室効果ガスと呼ばれています。

 その中で、二酸化炭素(CO2)は産業革命以後、急激に排出量が増え、それに伴って大気中のCO2濃度も大きくなり、温室効果ガスの中で地球温暖化に最も大きな影響力があります。

2008年05月13日

「誰がそんな国の製品を買ってくれるものですか」

                                        2008.05.13 ITプロ 地球温暖化を防ぐために,日本などの先進国はこの先,CO2排出量を70~80%削減しなくてはならないと言われています。省エネ技術を積み重ねていくだけで達成できる目標ではなく,強力な政策(規制や税制)あるいは革新的なビジネス・モデルといった推進力が必要になるでしょう。筆者はそれに加えて,もう一つ重要な推進力があると思っています。 環境問題はコストである  三番目の推進力とは,ぴったりした言葉が浮かばないのですが,ある種の人間の好き嫌いの感情のようなものです。美しいとか汚いとか,かっこ良いとか悪いとか,の気持ちです。マスメディアが作り上げる一時的な流行ではなく,人類の文化に共通する正義感や美意識,あるいはそれを実現しようとしている人に対する連帯感や尊敬の気持ちと言ってもいいでしょう。  何を青臭い事を,という声が聞こえてきそうです。昔から「環境は商売にならない」と言われてきました。あるいはほぼ同じ意味で「経済活動の中に組み込まれない環境活動は,結局,有効に機能しない」という言い方もされてきました。世の中を動かしているのはお金と法律だけだと信じている人は,この三つ目の力をあまり認めようとしません。そういう人は,環境問題は企業活動のコストであると割り切り,RoHS指令やEuP指令などの環境規制についても,たんにヨーロッパ経済界の保護貿易主義の現れだとしか理解しません。  『日経エレクトロニクス』の2008年4月7日号に地球温暖化に関する特集記事が載っていましたが,そのタイトルは「CO2は見せて減らす」でした。EuP指令が施行されるとアセンブリ・メーカーは製品のトータルなCO2排出量の提示を求められるようになる。そこで,部品や材料ごとのCO2排出量をサプライヤーに要求するようになるだろう。しかし,材料メーカーや半導体メーカーは,部材ごとのCO2排出量など管理したことがないし,正直に実行しようとしたら大変なコストがかかる。これではRoHS指令の時以上に混乱を招きそうだ。だからこそ「こうした仕組みをいち早く,かつ低コストで運用できる形で構築できた企業だけが,ライバル企業を寄せ付けない競争力を得られる」という論調でした。  この特集を書いた記者は,「CO2削減」という新ルールの追加に企業はどう対処すればよいか,という視点で取材し,さまざまなデータやキーパーソンのコメントを集めており,よくまとまっているという印象を持ちました。ただ,かなり長い記事であるにもかかわらず,日本の企業が地球温暖化というグローバルかつ長期的な課題に対して,いかに主体的に,あるいはどのようなビジョンを持って取り組もうとしているのか,という点についてはほとんど触れていません。取材先の企業が「環境はコストである」という論理を展開したとしても,雑誌の記者は少し目線を高くして,遠くまで見通した記事を書くべきではなかったのか,と身内ながらちょっと不満を感じています。 21世紀の自動車メーカー  ところで,「CO2削減」という新ルールの適用に,一番戸惑っているのは自動車メーカーではないでしょうか。化石燃料がこれまでの20~30%しか使えなくなる時代を,自動車メーカーが生き延びるのは大変です。ハイブリッド車や電気自動車,バイオディーゼル車など,いろいろな環境対応技術が登場していますが,中堅の自動車メーカーにとっては,どの技術と心中するのか戦略を間違えると命取りになるでしょう。  自動車メーカーにとってやっかいなのは,クルマ単独の技術革新だけでは事が収まらないことです。今,世界では,自動車を含む運輸セクターでCO2削減を実現するには,クルマの燃費向上などに頼るより,交通インフラや物流システムを根本から見直すべきだという議論がさかんになっています。日本のように政府と産業界の結びつきが強い国では,自動車メーカーの不利になるような規制はなかなか実施されませんが,ヨーロッパなど地方政府の権限が強い所では,自動車メーカーの顔色などまったく気にしないで,さまざまな規制が実施されています。都心部へのクルマの流入規制,ライトレールなど公共交通機関へのシフト,ガソリンへの高額な課税(環境税),など「できるだけクルマを使わない社会」への移行を進めています。地方政府の独立性という意味では,米国カリフォルニア州のZEV規制なども,同じ動きだと言えるかもしれません。  「地域社会における1人ひとりの生活の幸福」というシンプルな価値基準で考えると,徒歩や自転車にバスと市電ぐらいを組み合わせた交通環境で,ゆったりとした時間の中を,コミュニティの人たちと触れ合いながら暮らしていく,というのはごく当たり前の選択になります。もちろん,こうした社会にマッチしたクルマという道具のあり方も,きっとあることでしょう。ただ,それは自動車メーカーが20世紀の間ずっと大量生産で作り続けてきたエネルギー多消費型のクルマではなさそうです。 電気自動車とガソリン環境税  小型軽量であまり長距離を走らなくてよいタウン・カーであれば,電気自動車が一番合っています。電気自動車のエネルギー効率(Well to Wheel)は28.5%とガソリン車(12.4%)の約2.3倍と言われています。ハイブリッド車(24.8%)と比べても高くなります。本当は電気自動車自体の走行効率は67%と非常に高いのですが,商業電力の発電・送電効率が約43%と低いため,このような数字になります。    CO2排出量で見ると,現在の日本の電力構成で計算してもガソリン車の約1/4。将来,駐車場で太陽電池充電機などが利用できるようになれば原理的にゼロにまで持っていけます。また,家庭でも安価な夜間電力で充電すれば,燃料代はガソリン車の1/10以下に減らせます。ただ,どうしても2次電池のコストが高すぎて普及の足かせになっています。もし,今の電池価格で100kmほどの走行距離を持つ軽自動車タイプの電気自動車を作ると,300万円以上(同じタイプのガソリン車は約100万円)はしてしまうとのことです。  そこで,政府や自治体が購入時に150万円前後の補助金を出し,実質的な価格を150万円程度に下げる。残りの約50万円の差額は,ユーザーがガソリン代を節約することで元が取れるはず,という導入シナリオが考えられています(ここで引用した数値は,4月21日に日本経済新聞社が開催したシンポジウム「自動車と次世代エネルギー」における電気自動車開発メーカー各社や自治体の発表資料などを参考にした)。  しかし,もし電気自動車を本気で普及させようと思ったら,このように購入時に補助金を付ける方法より,ドイツのようにガソリンに高い税金を掛ける方が,はるかに有効でしょう。いくら補助金方式で電気自動車を買いやすくしても,大部分を占めるガソリン車のユーザーには何もインパクトがないからです。物流コストが変わらない限り,相変わらず自動車工場の前にはジャスト・イン・タイムで部品を運ぶトラックが列をなし,街では1日に3回も4回もコンビニに弁当などの商品を運ぶトラックが走り回ります。ガソリンに環境税をかけて物流コストを大幅に上げない限り,資本の論理に従って物流は増え続けます。  しかし,今の日本でガソリンに環境税を導入するのは,絶対に無理でしょう。まず産業界が大反対し,もしかしたら市民の一部も反対に回るかもしれません。物流コストの上昇はすべての物価を押し上げ,インフレによる所得の相対的な減少につながります。経団連は記者会見を開き,こんなことを言うと思います。  「ただでさえ原油価格が高騰している中で,ガソリンに環境税を付加すれば,日本経済に致命的なダメージを与えるのは必定である。とりわけ,コスト上昇によって世界市場における競争力が低下すれば,日本製品は世界中から返品されてしまうだろう」。  こんなことを,先日,Tech-On!のコラムニストでもある国連環境計画・金融イニシアチブ特別顧問の末吉竹二郎さんと話していたら,温厚な初老の紳士である氏が一瞬,真顔になってこう言ったのです。「いったい,そんなことを考えている国の製品を誰が買ってくれるものですか。それは日本の常識かもしれませんが,世界の常識ではありませんよ。世界はもっとずっと先を行っているんです」。  むしろ,安いガソリン価格を維持してモノを作っている国の方が,これからの世界の常識では返品の山になってしまう。ちょうど今,中国の食品がボイコットに合っているのと同じように。末吉さんはそういう意味の事を話されていました。法律でもお金でもない,第三の力とは,世界共通の課題にいっしょに取り組んでいるという意識,そのことから生まれる相手への尊敬の気持ちなのでしょう。  日本のように先に経済発展を遂げた国は,自分だけが儲かればいい,自分だけが競争で勝ち残れればいい,という20世紀型社会の常識を早く捨てて,新しい価値観やビジョンを世界に示さなくてはなりません。しかし,日本の社会,とくにビジネスの世界では,なぜかみんな大人びた態度になって,そういう議論を避ける傾向があります。だからこそ,日経エレクトロニクスのような技術雑誌であっても,ときには青臭いと批判されるような記事で,議論を巻き起した方がよいと思うのです。

霞が関一丸でCO2削減、庁舎排出量に数値目標設定

                                 2008.05.13 YOMIURI ONLINE 政府は地球温暖化対策として、中央省庁が集まる東京・霞が関での二酸化炭素(CO2)排出量を削減する「霞が関低炭素社会構想」(仮称)を策定する。  庁舎の省エネルギー対策や周辺の緑化などを進め、2020年までに庁舎からのCO2排出量を00年から7%以上削減するなどの目標値を設定する。中央省庁がCO2削減に前向きに取り組むことで、7月の北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)に向け、日本の温暖化防止への積極姿勢をアピールする狙いだ。  構想は財務省の「国有財産の有効活用に関する検討・フォローアップ有識者会議」(座長・伊藤滋早大特命教授)が策定する。CO2削減の具体策を盛り込んだ基本計画を年内にも作成し、霞が関を温暖化対策の先進モデル地区に位置づける方向だ。  具体策としては、太陽光発電や、大気中の熱を冷暖房に活用する「ヒートポンプ」といった温暖化対策技術を導入したり、庁舎周辺の道路や敷地への植林を進めたりする。  11年度から建て替える東京・永田町の内閣府B棟から最新の温暖化対策技術を導入、その後、財務省庁舎の高層化や他の庁舎の改修にも広げる。導入費用は、国有財産売却益として予定される1兆6000億円の一部を充てる。  霞が関では、冷房の設定温度を上げたり、夏を軽装で過ごす「クールビズ」を実施したりしてCO2削減に取り組んできた。庁舎の建て替えや道路・敷地の整備に温暖化防止の観点を明確にした計画を策定するのは初めての試みだ。

2008年05月14日

電力供給の入札に基準

2008.05.14 YOMIURI ONLINE CO2削減で名古屋市、排出量、排熱など評価  名古屋市は12日、二酸化炭素(CO2)削減に配慮した電力供給を推進させるため、市の電力調達契約の入札時に、一定の環境配慮基準を満たした場合のみ入札に参加できる制度を今年度から実施すると発表した。名古屋市でこうした制度を導入するのは初めて。  電力事業者が発電する際に、CO2排出量(60点満点)、工場の排熱などこれまで使っていなかったエネルギーの活用状況(20点満点)、風力や太陽光など新エネルギーの導入状況(20点満点)の3項目について、計100点満点で評価する。例えば、CO2排出量については、排出量が少ないほど、点数が高くなる仕組み。その結果、合計70点以上の得点があった場合のみ、入札資格が与えられる。  入札の対象者は、市の施設に電力を供給可能な電力事業者。市によると中部電力をはじめ6事業者が想定されている。新制度は8月から実施予定。

G8労働相会合、「環境と雇用拡大両立」で合意

2008.05.14 NIKKEI NET  11日から新潟市で開いている主要8カ国(G8)労働相会合で、各国政府・国際機関は地球温暖化対策などの環境保護と雇用拡大の両立に向け協調していくことで合意した。13日に正式決定する議長総括に盛り込み、7月の主要国首脳会議(洞爺湖サミット)に報告する。まじめに働いても十分な収入が得られない「ワーキングプア」の増加が重大な社会問題となっているとの認識でも一致し、今後各国が対応策を検討する。  企業に設備投資などの負担を強いる地球温暖化対策は、これまで雇用の悪化要因とされてきた。しかし、省エネルギー住宅や太陽光・風力発電といった新事業が成長すれば、雇用は生まれる。今回の会合ではこうした概念を「グリーン・ジョブ」として定着させることで一致。議長総括には「労働と地球環境の関係を常に念頭に置き、政策の整合性を図る」との方針を盛り込む。(

太陽光発電、もっと知って

                              2008.05.14 山梨日日新聞  北杜市などは、同市長坂町夏秋に設置を進めている太陽光発電の実証研究施設の定期見学会を始めた。  これまで見学は事前に申し込みを受けた団体などに限られていたが、より環境問題に関心を持ってもらうため、見学日を設けた。毎月第2金曜と第4日曜の午前10時と午後2時からで、それぞれ約1時間ずつ。市職員や太陽光発電を共同開発しているNTTファシリティーズの担当者が研究内容などを説明する。  9日は、市内外から10人が参加、発電パネルの特徴について理解を深めた。参加者は「一般家庭に設置しているパネルとの違いはあるのか」などと質問していた。見学に訪れた板山長治さん(80)は「パネルの種類が多くて驚いた」と話していた。

2008年05月16日

グリーンなイベントが増えている

                                                                       2008.05.16 NIKKEI ECOLOMY
アースデイ東京は4月19、20の2日間で12万5000人もの来場者を集めました。これだけ多くの人を集めるとなると会場運営そのものが環境負荷を増やしかねません。しかし、「地球の明日を選択しよう/Shift Green」をテーマにしたイベントだけあって、環境へのフットプリント(足跡)を減らすための取り組みは徹底していました。

 エネルギーアクションでは、代々木公園の会場ではバイオディーゼル(BDF)、太陽光、水素を燃料とする自然エネルギーを自家発電し、私も登壇させてもらった「グリーントーク・ステージ」は使用する電力は全て太陽光パネルによって発電されていました。また、会場で販売する食べ物の提供者に対しては「地産地消」や「旬の食材の使用」、遺伝子組み換え作物を使わない「GMO-FREE」を推進し、リユース食器をデポジットを払って借りる「Dish Reuse System」を利用するかマイ食器を持っていくことで使い捨て食器の使用を抑制しました。2008年の報告書はまだ発行されていないので、2007年の報告書を参考にすると、軽油やLPGの代わりに天ぷら油のBDFを利用し、Dish Reuse System を導入するなどして、2007年のアースデイ東京は前年と比較して温室効果ガスや窒素酸化物の排出を大幅に削減し、またごみの排出量も大幅に削減されたことが報告されています。

 

 そのアースデイのちょうど1週間前、4月12日-13日と横浜赤レンガ倉庫でアメリカの人気ミュージシャン、ジャック・ジョンソン(JJ)のコンサートが開催されました。「all at once~一人一人の「行動」、何百万と重ねれば世界が変わる」というテーマのもと、世界各地を巡るコンサート・ツアーを通じて環境への配慮を徹底するとともに来場者にアクションを呼びかけています。「各会場では生物分解されるフード・サービス用品を使うよう奨励して廃棄物を減らす」「環境に配慮したツアー商品を提供する――オーガニックコットン・クロス、再利用可能なウォーターボトル、トートバックなど」「ショーで配布する文書類を最小限にし、全ての印刷物には100%再生紙と大豆油インクを使う」などなど。

 私がこのコンサートに参加したのは、JJ自身もメンバーとなっている、環境保護活動に取り組む非営利団体に売上の1%を寄付するビジネスの連合組織「1% For The Planet」を日本国内で普及するためにブースを出展するのが目的でしたが、サーフライダー・ファウンデーション・ジャパンクリーンアップ全国事務局などその他の非営利団体とともに出展した「Village Green」エリアはその活動を支援するためにJJが無償提供してくれたものでした。さらに、コンサート来場者が非営利団体のブースを訪れて活動内容を聞いて規定の数のスタンプをもらうことで特等席で音楽を聴くことのできる抽選会に参加する権利を与えたり、コンサート会場やネット上で非営利団体に寄付された金額と同額をJJが寄付するマッチング募金を行うなど、コンサート来場者やファンに対して積極的に非営利団体を支援するための機会や情報、モチベーションを提供していました。パタゴニアの製品カタログにも環境エッセイを寄稿してくれたJJは6月から始まる北米ツアーでも、11月のアメリカ大統領選挙に向けてパタゴニア本社が複数の環境NGOと協力して展開する「Vote the Environment(環境に投票しよう)」キャンペーンのために各コンサート会場においてブースを提供し、有権者に対してエネルギー・セキュリティや医療保障など大統領選における主要な他の論点と密接な関係のある環境の保全を視点とした投票を呼びかけ取り組みに協力することになっています。

 この他にも、音楽プロデューサーの小林武史氏、 Mr.Childrenの櫻井和寿氏が中心となって、融資先が不確かな一般的な預金に対し、自分たちのお金を自分たちの望む目的に生かす「市民のためのバンク」として環境プロジェクトに融資を行う非営利組織AP Bank を立ち上げていますが、環境への意識を高めるために毎年夏に開催している野外フェスティバルがAP Bank Fes

 ライブのほかに、環境に配慮した食べ物を提供するブースや環境問題に関するトークショー、ap bankの融資先であるさまざまな環境プロジェクトの紹介などが行われ、さらにイベントの収益は融資に使われることになります(パタゴニアもこのAP Bank Fesの主旨に賛同して2年前から運営スタッフ用のオーガニックコットン製Tシャツの提供を行っています)。こうしたアーティストは自身の持つ影響力をを環境と未来の地球のために用いているすばらしい事例だと思います。

 

 さて、こうした大きなイベントだけでなく、組織で主催するミーティングなどを環境に配慮したものにするための秘訣にはどんなものがあるのでしょうか? 環境に配慮したツーリズムを通じて海岸保全を進める米非営団体「Oceans Blue Foundation」がリードするイニシアチブ「Blue Green Meetings」サイトに掲載されている様々な情報の中から「Ten Easy Tips」(簡単な10のヒント)を最後に紹介したいと思います。

 

(1)文章化する――ミーティングの環境ステートメントや方針を確立し、その方針を業者やゲストスピーカーと共有する
(2)ペーパーレス技術の活用する――紙の使用を抑制できる技術やウェブサイト、Eメールを利用して、登録や確認を行う
(3)近い場所で会う――できるだけスピーカーや関係者が移動する距離を抑制できる開催地を選び、さらに会場やホテルが空港や駅から近く、会場とホテルが歩ける距離内にあるように選ぶ
(4)3Rを実践する――ホテルや会場に紙や金属類、プラスティックやガラスなどの使用を抑制し、また再利用やリサイクルを徹底するサービスの提供を求める
(5)砂糖や塩などの調味料類などは各人に小分け包装したもの提供するのではなく、大きい容器に入ったものを共同利用する食事サービスを提供する業者を選ぶ
(6)滞在中の負荷を減らす
――リネン類の再利用プログラムや補充式のシャンプーや石鹸を利用しているホテルを選ぶ
(7)食べ物をグリーンにする――ベジタリアン食や地産地消、旬の食材を利用した食事を選ぶ
(8)リサイクルの輪を閉じる――印刷物はすべて再生紙を利用し、植物油系インクを利用し、両面印刷をする
(9)エネルギー消費を抑制する――会場を利用していない時には照明やエアコンは消すように会場側と調整しておく
(10)他人に伝える――関係者やゲストスピーカー、メディアなどに成功事例を伝える
篠健司(しの・けんじ)
米アウトドア・ブランド、パタゴニア日本支社・環境担当。1988年同社入社。直営店舗マネージャー、物流部門マネージャー、2年間の他社勤務などを経て現職。独特の環境経営で知られるパタゴニアの環境プログラム全般を担当。アウトドア業界の自然環境保護基金の理事も務める

太陽光で「年間1万円」 グリーン電力証書活用で

                                        2008.05.16  産経ニュース

 経済産業省は13日、戸建て住宅に設置されている太陽光発電の電力を、グリーン電力として企業に販売するモデル事業を年内に始めることを決めた。グリーン電力の利用企業によるランキング公表も始まる予定で、グリーン電力の利用が一段と進みそうだ。14日の総合資源エネルギー調査会に示す報告書案に盛り込まれる。グリーン電力の販売が進めば、1戸当たり年間約1万円の利益を生み出す見込みだ。

 自然エネルギーを使って発電した電力にはグリーン電力証書が発行される。証書は1キロワット時当たり5~10円程度で販売されており、イメージ向上を目指す企業が購入してきた。しかし、証書が発行されるケースはほとんど、市民団体や企業が発電したものに限られ、発電量の小さい各戸の太陽光発電では証書が発行されなかった。

 モデル事業は、三洋電機グループの三洋ホームズが中心になって行うことが決まっている。同社は顧客である各戸から発電量などのデータを取得し、専門の会社がグリーン電力証書を発行する。来年以降、太陽光発電メーカーなども参入するとみられる。

 太陽光発電は1戸あたり年間3500キロワット時発電されている。深夜帯などに電力会社に売っている電力分は証書の対象にならないため、自家消費分の1400~1750キロワット時が証書の対象になる。発行された証書はメーカーが購入し、代金の一部が各戸の収入になるため、証書売却によって各戸に入る収益は年1万円程度になる見込みだ。また、グリーン電力の購入に積極的なソニーの中鉢良治社長が会長となって「グリーン・エネルギー・パートナーシップ」(仮称)が設立される。グリーン電力の購入量や使用電力に占める比率など、参加企業のランキングを公表し、グリーン電力の利用を促す。

 このほか、報告書には、利用拡大を支援する方策として、グリーン電力の購入費を課税対象外の損金とみなす方針なども盛り込まれる。

2008年05月17日

CO2増減と温暖化連動、南極の氷から裏付け・国際チーム分析

2008.05.17 NIKKEI NET  スイスやフランスを中心とする国際チームは、南極で掘り出した65万―80万年前の氷から二酸化炭素(CO2)の詳細な分析に成功した。当時の大気中のCO2濃度は172―260PPM(PPMは100万分の1)の間で上昇・低下を繰り返し、地球の寒暖の変化と一致。CO2濃度の上昇と地球温暖化が深く関係していることが改めて裏づけられた。研究成果は15日発行の英科学誌ネイチャーに掲載される。  研究チームは南極で掘り出した深さ3270メートルの氷柱のうち、65万年より古い最深部の200メートルを初めて解析した。氷は過去に降った雪が固まったもので、当時の大気を封じ込めている。

21世紀環境展:鹿沼で開幕、18日まで /栃木

                                     2008.05.17 毎日JP  環境問題について考える「21世紀環境展」(主催・創価学会『21世紀環境展』鹿沼展実行委員会)が14日、鹿沼市のウェルサンピア栃木で始まった。  同展は、国連の「持続可能な開発のための教育の10年」を支援する活動として全国で開催されている。国内や世界の環境問題や、環境分野で活躍をした人々がパネルなどで紹介されている。来場者は、もったいない運動を展開するケニアのワンガリ・マータイさんや、足尾鉱毒事件を報道した新聞記者、松本英子さんの展示などに見入っていた。  同展は18日までで、入場無料。栃木市(22日、栃木商工会議所)▽那須塩原市(6月5日、乃木魚楽)▽那須烏山市(同12日、ひのきや)でも開催される。

カーボンオフセット 京都メカニズム を知ろう

                                                2008.05.17
カーボンオフセット 京都メカニズム の詳細が見られるサイトをご紹介します。 「京都メカニズム」(Kyoto Mechanisms)とは、1997年に京都市で開催された国連気候変動枠組条約第3回締約国会議で採択された「京都議定書」において定められた、温室効果ガス削減をより柔軟に行うための経済的メカニズムです。 京都議定書では、附属書I に掲げられた先進国による、温室効果ガスの排出量削減の数値目標が定められています。しかし、日本などの国では、すでにエネルギー使用効率がかなり高く、これらの数値目標を国内のみで達成することは困難と言われており、また、効率改善の余地の多い国で取組を行ったほうが、経済的コストも低くなることから、他国内での削減実施に投資を行うことが認められています。 この制度が京都メカニズムであり、対象国・活動の種類により、それぞれ「クリーン開発メカニズム」(CDM)、「共同実施」(JI)、国際排出量取引に分けられています。  京都メカニズム情報プラットホームはこちらです。京都メカニズム情報プラットホームは、京都メカニズムに関連する基礎情報の発信などをお伝えする日本政府のプログラムです。 
 クリックしてホームページへどうぞ⇒    カーボンオフセット  
                          http://www.kyomecha.org/index.html

2008年05月19日

100㌫エコ施設 岩手・葛巻のNPOが計画

                                 2008.05.19 KOL NEWS(河北新報社)
改修予定の旧教員住宅。自然エネルギーだけを利用した滞在研修施設に生まれ変わる=岩手県葛巻町
 NPO法人岩手子ども環境研究所(岩手県葛巻町)は本年度、生活に必要なエネルギーを太陽光などだけで賄う「エコキャビン」づくりに着手する。3年かけて施設整備や教育プログラム開発を進める計画で、一般のアイデアも取り入れ、開かれた滞在研修施設にしていく方針だ。

 研究所によると、エコキャビンは太陽光などの自然エネルギーで電力を自給し、排水も再利用する完結型の空間を指す。施設整備は国内初の試みという。3カ年の総事業費は1800万円。うち1440万円は三井物産環境基金から助成を受けた。

 施設は、研究所が葛巻町で運営する廃校利用のエコスクール「森と風のがっこう」の敷地内に整備する。築約50年の木造平屋の旧教員住宅を改修し、20畳ほどの広さに3部屋を設ける方向で検討を進める。

 初年度は今月31日に最初のワークショップを開催。世界各地で土やわらを使った空間づくりに取り組む東京の建築家遠野未来さんらを講師に迎え、一般の人たちを交えてエコキャビンの具体的な構想を練る。

 建物本体の改修は6月に始まり、10月までに終える。2年目は建物に太陽光パネルなどを取り付け、3年目は施設を活用した自然エネルギー教育プログラムをつくる。

 研究所の黍原(きびはら)豊事務局長は「小さなスペースだが、これまで研究所などが培った自然エネルギーを生活に取り込むノウハウを詰め込み、新しい生活を提案したい」と話す。

2008年05月20日

新日鉄、プラスチックの累計リサイクル量で100万tを達成

                                                                                                             2008.05.20 NIKKEI BPNET

新日本製鉄は、2000年秋よりプラスチック・リサイクルに取り組み始め、2008年5月1日に累計リサイクル量で100万tを達成した。同社は、2000年4月から施行の「容器包装リサイクル法」による一般廃棄物系プラスチックを主な対象として、製鉄所内に異物除去装置/破砕機/減容成形機などから成る事前処理設備およびコークス炉への装入設備を設置してリサイクルを実施している。現在、全国の自治体から容器包装リサイクル協会に委託される容器包装プラスチックの3割前後を処理している。

同社は、日本鉄鋼連盟自主行動計画の下、廃プラスチックの有効利用に積極的に取り組み、2000年秋から名古屋、君津両製鉄所でコークス炉化学原料化法による廃プラスチック・リサイクル設備を立ち上げた。2002年には八幡製鉄所、室蘭製鉄所に、また2005年には大分製鉄所に同様の設備を設置し、全国をカバーする体制を整え、現在順調に稼働している。各製鉄所の処理能力は、君津が7.5万t、名古屋/八幡/大分が各5万t、室蘭が2.5万tで、全社合計で年間25万tに達する。これは世界最大のプラスチック・リサイクル能力である。製鉄所別の累計処理量は、君津が43万t、名古屋が24万t、八幡が16万t、室蘭が12万t、大分が4万tで累計100万tとなった。その効果は、焼却処分量の削減によるCO2削減として約320万t、埋め立て処分の回避として約400万m3 に相当する。

CO2排出量表示/農産物で農水省検討

                             2008.05.20 農NET
 農水省は、「21世紀新農政2008」具体化の第1弾として、農産物や加工食品の生産で排出した温室効果ガスの量を表示する仕組みづくりに乗り出す。福田康夫首相が今年の施政方針で打ち出した低炭素社会への転換を目指す方針を受け、09年度政府予算案の概算要求に盛り込む。7月の北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)までに、同省地球温暖化対策総合戦略の見直しの中で骨格を示したい考えだ。

土壁は環境に優しい 建築家がワークショップ

                                                                                                                   2008.05.20 asahi com

 環境に優しく、シックハウスの心配もないとして見直されている土壁。その魅力を実際の家造りの中で知ってもらおうというワークショップが5月初旬、長崎市で開かれた。伝統工法に取り組む建築家グループが企画した。戦後、安価で手間がかからない新建材に取って代わられた土壁だが、良さを知ってもらおうと今夏に見学会を開く予定だ。

 企画したのは、長崎市の大工、池上算規(かずのり)さん(42)と1級建築士の橋口剛さん(38)ら。池上さんは「大工が体を壊す家をつくり続けていいのか」と、独立した98年ごろから、化学物質を含んだ建材に頼らない伝統工法による家造りを始めた。06年には、県産材と土壁で建てた家で県木造住宅コンクール優秀賞を受賞。2人は築約50年の木造家屋の改修で知り合った。

 ワークショップは同市平山町の建築現場で開催。建設業に携わる人や学生、会社員や公務員ら約25人が参加し、下地づくりや壁塗りを体験した。指導役は、池上さんと現場を共にしてきた左官職人でNPO法人「循環型たてもの研究塾」(佐賀県武雄市)の田崎龍司さん(56)が務めた。

 下地は、竹をわらなどで編む「竹小舞(こまい)編み」と呼ばれる伝統的な工法。2メートルほどの竹を縦に4分割し、わらできつく編んでいく。壁土は、大村市内でとれた土。あらかじめ現場でワラなどと一緒に数カ月寝かせたものだ。

 参加者たちは初めて握るコテに戸惑いながらも、慣れ始めると次々に塗り上げた。不ぞろいな壁の一方、滑らかに仕上げる人も。

 記者も体験させてもらった。左手に持ったコテ板に壁土を載せ、右手のコテでなじませる。ワラが発酵したにおいが鼻をつく。土は粘り気が強いが、手早く塗らないと落ちそうになる。無理に押さえようとすると、コテの手前に泥がついた。「これでは『塗り』ではなく『くっつけ』ですね」と田崎さん。全く汚れていない手でコテを手早く滑らせると、壁の表面がすぐに平らになり、光沢を帯びた。「『小手先』ではなく、全体を使って下さい」。助言をもとに別の場所でやり直した。

 戦後、早く、安くできる新建材が多用され、工期が長く手間を要する土壁は敬遠されがちになった。土壁を仕上げられる職人も少なくなってきた。

2008年05月21日

CO2排出量「足跡」で選ぶ

                               2008.05.21  毎日JP
◇「見える化」で変革

 食品カロリー表示のように二酸化炭素(CO2)排出量で商品やサービスを選ぶ時代が来た。     

 「航空機のパリ往復で1人約780キロのCO2が出ます。日本人が日常生活で出す年間平均排出量の3分の1です」

 不動産大手「コスモスイニシア」(東京都千代田区)の会議室。担当者が社員旅行の説明を始めた。10程度のコースから自由に選べるが、旅行で出るCO2排出量も、今春から示している。富士山2泊3日は鉄道利用で4キログラム、豪州4泊6日は747キログラム。CO2削減事業に投資し、自分の排出を相殺(オフセット)することもできる。豪州なら3200円だ。

 環境対策などを担当するシチズンシップ推進課が発案した。「環境負荷の明示で個人の温暖化対策を進めやすい」と考えた。4月下旬の募集から1週間余りで、オフセットに約60人が応募した。

 オフセットの投資先は、住民の生活環境向上につながるインドのバイオマス発電など、貢献が目に見える事業を選んだ。社員旅行は所属部門の業績に応じ会社負担額が変わる仕組みで、仕事と温暖化対策の両面で社員の意欲を引き出す。

 オフセットを請け負ったPEARカーボンオフセット・イニシアティブの松尾直樹社長は「排出量の『見える化』を消費行動の変革に結び付けることが大事だ」と話す。

 売上高世界3位のスーパー、英テスコは今月、商品の生産から使用、廃棄に至る全過程でのCO2排出量表示を始めた。オレンジジュース250ミリリットルは360グラム、60ワット電球は34グラムという具合だ。当面は自社製20品目だけだが、段階的に増やす予定で「消費者の排出削減を手助けする」という。

 温暖化への影響を数値で示す「カーボン・フットプリント」の一環だ。英国では政府などの呼びかけで、テスコなど約20社が試行している。稲葉敦・東京大教授は「温暖化に対する企業の姿勢が商品の売れ行きを左右するようになる」と語る。

 サッポロビールは主力ビール「黒ラベル」の排出量を分析した。農場の農機の使用状況から輸送時の燃料消費まで調べ、350ミリリットル缶の排出量を161グラムと算出。アルミ缶製造工程の排出量が多いことが分かり、缶の設計変更でアルミ消費量を減らした。「排出量の算定と表示は省エネと家庭の排出削減を後押しする基盤になる」(同社)

 大阪府摂津市では、見える化を地域ぐるみの排出削減に生かす計画が進む。京都市の不動産会社ジェイ・エス・ビーと阪急電鉄、摂津市が10年春の町開きを目指す900戸規模の再開発事業で、各戸に家電単位で消費電力が分かるシステムを設置する。電力消費が一定以下の家庭に、地元商店街などで使える地域通貨を発行する構想も浮かぶ。

 英国では06年、ミリバンド環境相(現外相)が炭素クレジットカード構想を提唱した。個人に排出枠を割り当てたカードを配り、ガソリン購入時などに排出量を引く。枠がなくなれば買い増してもらう。CO2が、通貨のように生活に浸透する炭素本位社会が近づく。

我々は次世代に美しい地球を残せるか。

食品表示にCO2排出量=「エコ度合い」選べる仕組み検討-農水省

                             2008.05.21 時事ドットコム
 農水省は、農家や食品メーカーが生産過程で排出した二酸化炭素(CO2)量を製品の容器や包装に任意で表示し、地球を汚さない「エコな食品」を消費者が選択できるような仕組みづくりの検討を始める。19日に開いた「地球温暖化・森林吸収源対策推進本部」の第6回会合で、今後の検討内容や日程を議論した。消費者の環境意識を高め、生産者にCO2削減努力を促す狙いがある。

経産省、太陽光の電力を企業に販売するモデル事業創設へ

                            2008.05.21 エコロジーシンフォニー

 経済産業省は、戸建て住宅に設置されている太陽光発電の電力を、グリーン電力として企業に販売するモデル事業を年内に始めることを決めた。グリーン電力の利用企業によるランキング公表も始まる予定で、グリーン電力の利用が一段と進みそうだ。グリーン電力の販売が進めば、1戸当たり年間約1万円の利益を生み出す見込みだ。

 自然エネルギーを使って発電した電力にはグリーン電力証書が発行される。証書は1キロワット時当たり5~10円程度で販売されており、イメージ向上を目指す企業が購入してきた。しかし、証書が発行されるケースはほとんど、市民団体や企業が発電したものに限られ、発電量の小さい各戸の太陽光発電では証書が発行されなかった。

 モデル事業は、三洋電機グループの三洋ホームズが中心になって行うことが決まっている。同社は顧客である各戸から発電量などのデータを取得し、専門の会社がグリーン電力証書を発行する。来年以降、太陽光発電メーカーなども参入するとみられる。

 太陽光発電は1戸あたり年間3,500キロワット時発電されている。深夜帯などに電力会社に売っている電力分は証書の対象にならないため、自家消費分の1,400~1,750キロワット時が証書の対象になる。発行された証書はメーカーが購入し、代金の一部が各戸の収入になるため、証書売却によって各戸に入る収益は年1万円程度になる見込みだ。

 また、グリーン電力の購入に積極的なソニーの中鉢良治社長が会長となって「グリーン・エネルギー・パートナーシップ」(仮称)が設立される。グリーン電力の購入量や使用電力に占める比率など、参加企業のランキングを公表し、グリーン電力の利用を促す。

 このほか報告書には、利用拡大を支援する方策として、グリーン電力の購入費を課税対象外の損金とみなす方針なども盛り込まれる。

2008年05月22日

温暖化ビジネス7兆円弱に 15年度、5・6倍と試算

                                                                               2008.05.22  JPN47NEWS

 民間調査会社の富士経済は20日、太陽光発電など温暖化関連ビジネスの2015年度の市場規模が、6兆9324億円と、07年度比で5・6倍に拡大するとの試算を発表した。

 今年4月から京都議定書の約束期間に入り、政府や企業は省エネルギー設備の導入や新エネルギー開発を本格化しており、温暖化ビジネスは「急速な成長が期待できる有望市場」(富士経済)としている。

 試算では、家庭用ヒートポンプ式給湯器や、自動車、航空機の軽量化に役立つ炭素繊維など二酸化炭素の排出を抑える分野は、4・3倍の1兆6065億円。京セラなど大手メーカーが開発を競う太陽光発電や、風力発電などの新エネ分野も5・1倍の2兆1561億円に成長。優れた省エネ技術を持つ企業に投資する「温暖化関連ファンド」の増加や排出量取引の拡大で、サービス分野も7・3倍の3兆500億円を見込む。

資材の95%が再利用可能 環境配慮のプレスセンター公開

                                                                                 2008.05.22  JPN47NEWS
雪冷房や太陽光発電、緑の外壁-。7月の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)で、各国報道陣の取材拠点となる「国際メディアセンター」(留寿都村)のプレスセンター棟が21日、報道陣に公開された。5月末に完成の予定。環境問題に配慮し、建築資材の95%が再利用できるという。

 2階建てのセンター棟は、床下に貯蔵した約7000トンの雪を通じて棟内を冷やす仕組み。段ボールとアルミ製シートで作られた空調ダクトが各所に設置されている。

 外壁には約600平方メートルの太陽光発電パネルを設置。1時間ごとの消費電力は最大約2800キロワットなのに対し、パネル発電分はそのうち約50キロワットにすぎないが、北海道開発局の担当者は「少しでも賄えれば今後の利用促進につながる」としている。

日本の環境技術をアジアへ 08年の循環型社会白書案

                                                                           2008.05.22  JPN47NEWS

 政府の2008年版の環境・循環型社会白書案が21日、分かった。国際的な循環型社会を構築するため、日本の廃棄物処理などの環境技術をアジアをはじめ各国に伝えることが重要としているのが特徴。6月上旬に閣議決定する予定。

 環境省は、白書の英語版を作成し、7月の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)で海外の政府関係者やメディアに配布する考え。

 白書案は、途上国で現在、日本の高度経済成長期のような経済発展が進んでいる一方で、廃棄物が屋外で燃やされるなど不適正処理も増えており、生活環境への悪影響が懸念されると指摘。

 日本がこれまでに廃棄物処理法や家電リサイクル法を制定し廃棄物対策を推進、廃棄物の処理やリサイクル技術を向上させてきたことを挙げ、こうした経験や技術は途上国で役立てられるとした。

 このほか、地球温暖化について「確実に進みつつあり、地球は危機的な状況にある」と強調。

2008年05月23日

CO2、50年に70%減へ12の提案 国立環境研 

                                                                                      2008.05.23 asahi.com

 2050年に日本の二酸化炭素(CO2)排出を90年比で70%削減するために進めるべき12の提案を、国立環境研究所などの研究チームが22日発表した。太陽光や風力などの地域エネルギーを最大限に活用することや、歩いて暮らせる街づくり、低炭素型製品を開発・販売する企業経営などを挙げ、産業など部門ごとの削減分担も示した。

 研究チームは昨年2月、生活の質や経済成長を維持しつつ、産業構造や生活様式の転換で「70%削減」を実現できるとする報告をまとめた。今回はその達成のために、太陽光や自然風を生かした設計による「快適さを逃さない住まいとオフィス」▽露地栽培など旬のものを食べる「旬産旬消型農業」▽水素・バイオ燃料などの「次世代エネルギー供給」▽商品にCO2排出量を表示する「見える化で賢い選択」――など12テーマで、どのように対策を進めるべきかを具体的に示した。

 提案に基づく各部門のCO2削減量は、想定する社会の将来像で異なり、家庭など民生5600万~4800万トン(炭素換算、削減量全体の24~21%)、産業3千万~3500万トン(同13~15%)、運輸4400万~4500万トン(同19~20%)、エネルギー転換9500万~8100万トン(同41~35%)。国内排出量取引や炭素税などの経済的手法を追加すればさらに効果を発揮するとしている。

 政府は北海道洞爺湖サミットに向け、日本の長期目標設定を検討している。今回の成果は、それを後押しするデータになりそうだ。

「系統連系円滑化蓄電システム技術開発」共通基盤研究    第1回ワークショップの開催について

                                                                                             2008.05.23 NEDO
 

1.目的

NEDO技術開発機構では、風力、太陽光等新エネルギーの出力変動に伴う電力系統への影響の低減を図り、新エネルギー導入を加速することを目的として、蓄電部本体や各種構成部材等の要素技術開発、制御技術等のシステム化技術開発、次世代の蓄電技術開発を行う「系統連系円滑化蓄電システム技術開発」を進めています。この技術開発を通じて、ウインドファームレベルの風力発電や、MW級の太陽光発電などの新エネルギーの出力変動を極小化する機能を有し、低コストで長寿命、且つ安全・高性能なMW級の蓄電システムを実用化することを目指しています。
蓄電システムの開発のためには、その性能、寿命、安全性、コスト等の蓄電システムのパフォーマンスを客観的かつ効率的に評価する必要がありますが、現状ではそのための共通的な評価手法が確立していないのが実情です。この課題に対処すべく、共通基盤研究では、プロジェクトで開発する3種の蓄電技術(リチウムイオン電池、ニッケル水素電池、電気二重層キャパシタ)を評価する手法の開発を進めており、この評価方法について多くの方々の意見を広く取り入れ、その内容を評価方法の検討に役立てるためのワークショップを開催いたします。
今回のワークショップでは、定置用の蓄電システムの開発や利用、評価に関係する多くの方々に、平成19年度に着手した手法検討において明らかになりつつある課題、問題点を共有いただき、また、手法開発の方向性についてご確認をいただくことを狙いとしています。
定置用の蓄電システムの開発に携わる方々、今後開発計画がある方、将来の導入を検討されている方、その評価について関心を持っておられる方々等、これからの蓄電システムに関係する多くのご参加をお待ちしています。ご参加を希望されます方は下記に従い事前登録いただけますようお願い申し上げます。

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2008年05月25日

CO2:大気中の濃度、過去最高に 気象庁観測

                            2008.05.25  毎日JP

 気象庁は23日、07年の大気中の二酸化炭素(CO2)の平均濃度が国内3地点でそれぞれ観測を開始して以来、最高になったと発表した。

 国内の二酸化炭素濃度は、人や植物などの影響を受けにくい3地点で観測。07年の濃度は▽大気環境観測所(岩手県大船渡市)=386.6ppm▽南鳥島気象観測所(東京都小笠原村)=384.6ppm▽与那国島測候所(沖縄県与那国町)=386.3ppm--で、いずれも87~97年に観測を開始して以来最高になった。過去10年間、濃度は1年に2ppmの割合で増加している。

 また、今年4月の平均濃度も389.8~394.4ppmといずれも観測以来最高になった。気象庁は「濃度は着実に上昇しており、排出の抑制が求められる」と話している。

あの手この手でCO2埋め合わせ G8環境大臣会合

                          2008.05.25 産経ニュース

 7月の北海道洞爺湖サミットの前哨戦として神戸市で24日に開幕したG8(主要国)環境相会合では、自然エネルギーの利用や省エネなどさまざまな環境配慮の取り組みが実践されている。期間中排出される二酸化炭素(CO2)は推計600トン。環境省の担当者は「CO2を削減したり埋め合わせたりする方法もいろいろあるということを示して、カーボンオフセット日本一の会議にしたい」と話す。

 会議に出席する27の国と国際機関の首脳の空港の送迎には燃料電池自動車やハイブリッド車など低公害車を導入、燃料はバイオエタノール3%混合ガソリンを利用する。会議場とホテルは一体化しているため、到着後は首脳らは基本的に徒歩で移動するという。

 メディアセンターには、サミット本番でも導入される「雪冷房機」を設置。雪をエネルギーに転換して有効利用する取り組みをしている北海道沼田町沼田高校の生徒が、野菜コンテナを改良して作った冷却除湿効果のある簡易冷房機1台が冷風を送っている。会場となる神戸ポートピアホテルは、発電で生じた余熱を給湯などに使える熱電併給コージェネレーション)システムも採用。

 

 開会式では出席者に珍しいビンのミネラルウオーターが用意された。使い捨ての容器やペットボトルは一切ない。会議の合間に出されるコーヒーも、森林を保全しながら環境に配慮した栽培をしているパナマの小規模農園から取り寄せた豆が使われている。

 3日間の会議で排出されるCO2、推計600トンの70%は、各国の大臣らが来日する際に利用する航空機によるもので、残りは会場の照明や空調など。環境省や地元、兵庫県などは、会議の使用電力に相当する「グリーン電力証書」の購入を決めている。

2008年05月26日

早くも各国の思惑違い表面化 G8環境相会合が開幕

                                         2008.05.26  産経ニュース

 7月の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)の一環であるG8(主要8カ国)環境相会合が24日、3日間の日程で神戸で開幕した。環境問題がサミットの主要議題になる中で、この環境相会合で一定の共通認識を打ち出すことが、サミットでの合意形成にも欠かせない。今回の会合の成果はサミットに報告される予定だが、参加国の思惑の違いが早くも表面化している。

 「サミットでしっかりとした結果を出すため、日本がリーダーシップを発揮して頑張っていきたい」

 環境相会合の議長を務める鴨下一郎環境相は24日午前、こう抱負を語った。

 サミットでは、京都議定書に続く新たな枠組みづくり(ポスト京都)に向けて、G8でどのような合意形成ができるかが問われる。鴨下環境相が今回の会合で「日本のリーダーシップ」にこだわるのはこのためだ。

 日本は温室効果ガスの排出削減のため、産業や分野ごとに削減量を積み上げる「セクター別アプローチ」の導入を求めている。鴨下環境相もこの日の2国間会談でこの方式の有用性を訴えたが、英国が「まずは先進国がこの方法でしっかり削減することが重要」としたのに対し、米国は「途上国の協力が必要だ」と主張し、思惑の違いが浮き彫りになった。

 

 また、日本は、サミットで2050年に世界の温室効果ガスを半減させるため、自国の削減目標を提示するほか、世界全体の排出量を減少に転じさせる時期(ピークアウト)でも合意形成を目指している。

 長期目標は60~80%の削減を軸に政府部内で検討が進んでいるが、ピークアウトの時期については、日本が今後10~20年、欧州連合(EU)は10~15年としている。これに対し、米国は2025年までに「自国のピークアウトを目指す」とするにとどまっている。

 サミット成功に向け、参加国の溝をどう埋めていけるか。中国やインドなども討議に加わって利害関係が複雑に絡み合う今回の会合で、日本の指導力と調整力が試されている。

温室ガス「50年までに半減」合意 G8環境相会合

                                       2008.05.26  中日新聞

 主要国(G8)環境相会合(神戸市)で協議している気候変動、生物多様性、循環型社会に向けた最終素案が25日明らかになった。2050年までの温室効果ガス半減で合意。09年の国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)への行動計画に反映させる。G8諸国と中国、インドなどの二酸化炭素(CO2)主要排出国との対話重視も盛り込む。

 気候変動に関する素案では、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の掲げる削減必要性を共有し、先進国が途上国を技術面で助けながら、途上国が削減に参加する枠組みづくりを目指す。日本が掲げる「セクター別アプローチ」は、国別総量目標への補助的な手法と位置付ける。

 排出量取引や環境税などCO2に金銭的価値を付加した取引の削減効果を認め、それらの有効活用を目指す。対話を継続し、今年末に英国、来春にイタリアで会議を開催する。

 生物多様性に関する素案は、10年に名古屋市で開催が見込まれる生物多様性条約の締約国会議に向け、希少種の減少割合を相当な数だけ食い止める努力を明記。生物多様性と気候変動との関連性を重視し「神戸生物多様性アクションプラン」として活動を推進する。

 フランスは遺伝子レベルでIPCCと同様な国際機関創設を素案に盛り込むよう求めているが、米国が強く反対しており、議長サマリーに別記する形で調整が進んでいる。

 循環型社会での素案は、「もったいない」の考え方を世界的に共有することを目指し、特に世界で年間約4兆枚捨てられているとされるレジ袋について、有償化などで徹底した減少策を図る。

2008年05月28日

東京都CO削減義務化 排出量取引、国をけん引

                               2008.05.28  毎日JP

 地球温暖化をもたらす二酸化炭素(CO2)の排出量を削減するよう大規模事業所に義務づけ、「排出量取引」も認める環境対策を、東京都が10年度から全国で初めて実施する見通しとなった。都は国に先立ち、世界的規模の排出量市場創設を目指す「国際炭素行動パートナーシップ」(ICAP)にも参加予定で、石原慎太郎知事も自信をみせる。国や他の自治体、企業の環境対策に影響を与えるのは確実だ。【須山勉、江口一、大島秀利】

 ◇東商評価で追い風

 「東京の制度について、意見交換したい」。昨年10月半ば、欧州連合(EU)の排出量取引制度担当官、サイモン・マー氏が、東京都環境局の幹部を訪問した。「欧州の経験について、情報提供したい」。国の頭越しの接触だった。

 日本の国レベルでは、省庁間の対立や産業界の反発で、排出量取引の導入を決められない。マー氏は、そんな日本の現状を「デジャブ(既視感がある)だ」と語った。「欧州ではとっくの昔に議論が終わった話だ」という意味だ。

 自動車の排ガス規制で多くの都民から支持を得た東京都は、05年から「地球温暖化対策計画書制度」を強化させ、大規模事業所にCO2などの削減を求めてきた。環境局幹部は「各事業所の実態をしっかり把握してきたからこそ、国に先駆けての削減義務化が可能になった」と自信を見せる。

 ただ経済界の強い反発を受けることが予想されたため、都は当初、義務化のための条例改正を「08年度中」としていた。しかし今月8日、東京23区内の民間企業でつくる東京商工会議所(会頭・岡村正東芝会長、約8万社)が、経済団体としては初めて条例改正を評価する意見書を都に提出。来月の条例改正案提出に大きな追い風となった。

 東商は「環境対策は時代の流れ」と評価。今年3~4月、環境問題の意識調査をした結果、回答した会員企業の約9割が地球温暖化対策は重要との認識を示したという。

 EUが都に接触した狙いは、05年に始めた独自の排出量取引制度を広め、国際社会で主導権を握ることだ。EUはICAP設立も先導しており、先駆的に制度を導入する都にも参加を呼びかけ、アジアで初のメンバーになる見込みだ。

 ◇「公平性」疑問の声も

 「2010年度に都が導入すれば、追随する自治体も出てくる。国全体で早く導入することが望ましい」。環境省の排出量取引制度検討会の座長を務める大塚直・早稲田大教授は今月15日、私見と断りながら検討会後の記者会見で語った。

 東京都のCO2排出量は5750万トン(05年度)で、国内全体の約4%を占める。都の場合、事業所の数が全国の約1割、約70万にも上る。また、オフィスなど業務部門、工場など産業部門、運輸、家庭などのうち、業務部門が排出量の36・4%に上るのが特徴だ。

 IT(情報技術)化によるパソコンなどの使用増加や、再開発によるビル建設が続いているため、業務部門の排出が急増しており、約4割の排出割合は、国の約2倍に達している。都の対策はいわば、「オフィスビル対策」ともいえる。

 業務部門は国全体でも排出量が急増しているが、技術的に排出量取引を導入するのは難しいとされ、産業界の反対もあって国は導入に踏み切れなかった。しかし、事業所の排出量把握に努力してきた都が、技術的にもクリアできるとして導入することは、国の議論にも大きな影響を与えるとみられる。

 企業関係者からも「国と都で違う基準の温暖化対策があるのは困る。統一してほしい」と、都の導入への後押しともとれる意見さえ出ている。

 ただ、オフィスを主な対象とした排出量取引は海外でも先例がない。経済界には「公平な削減義務の設定ができるのか」という反発も残っており、制度の運用が注目される。

 広島市が大規模事業所に加え市民も参加できる独自の取引制度を検討するなど、環境対策は全国の自治体で進められており、都のいち早い対策が参考になるとみられる。

 ◇約1300事業所が義務対象

 都は6月議会に提出する環境確保条例の改正案で、2010年度からのCO2排出削減義務化を盛り込む。

 義務化する対象は原油換算で年間1500キロリットル以上のエネルギーを使うオフィスビルや学校、ホテル、工場などの大規模事業所(現在約1300カ所)。

 具体的な削減義務量は、各事業所が05~07年度に排出したCO2量の平均に削減義務率をかけて算出する。削減義務率は主な業種ごとに設定する。

 都は事業所からの報告書をチェックし、削減義務を果たしていない場合は名前を公表したり、最高で50万円の罰金を科す方針だ。

 義務化とともに導入されるのが「排出量取引制度」。義務づけられた量を削減できない事業所が、余分に削減した事業所にカネを払い、その分を削減したことにする仕組みだ。EUなどで導入されているが、各事業所の削減にかかるコスト負担を軽減し、削減に取り組みやすくする狙いがある。

 ◇京都府、06年に計画提出義務化

 京都議定書が誕生した地、京都府は06年に地球温暖化対策条例を施行し、企業に削減を義務づけてはいないものの、総量削減計画の提出の義務化を通じてCO2の排出抑制を図っている。

 対象は原油換算で年間1500キロリットル以上を消費する事業所。06年度は264事業所が提出した。結果は92事業所で増えたが、全体では前年度に比べ2・3%の削減を実現した。

 中には、環境にやさしい製品の海外への輸出が伸びて、どうしても総量削減が難しい企業もあった。こうした企業を念頭に、代替措置を削減分として計算するルールも設けている。具体的には、森林の保全・整備▽府内産木材の利用▽自然エネルギー利用の電力や熱の供給▽グリーン電力の購入--を削減量とみなせる。

 ◇今後も流れ続く--西岡秀三・国立環境研究所特別客員研究員(環境システム学)の話

 もたついている国を自治体が引っ張る形になった。地方自治体は住民と企業、行政の距離が近く、温暖化対策を求める声に敏感に反応しているのだろう。国の指示を待つのではなく、地域が率先してCO2削減に取り組み、国をリードする事例はこれからも続くのではないか。

産総研、有機薄膜太陽電池を用いた観葉植物型の太陽電池モジュールを試作

                                                                                                   2008.05.28 NIKKEI BP NET

産業技術総合研究所 太陽光発電研究センターと三菱商事、トッキは、有機薄膜太陽電池を用いた観葉植物型の太陽電池モジュールを試作したと発表した。有機薄膜太陽電池の鮮やかな緑色の色彩を生かした葉型の有機薄膜太陽電池モジュールを試作し、観葉植物のような形状に仕上げている。

利用した太陽電池は、プラスチック基板やフタロシアニン層、フラーレン層などを積層した有機薄膜太陽電池。葉が1枚分の有機薄膜太陽電池モジュールは、約7.5cm2の太陽電池セルを8個直列で接続しており、約60cm2の太陽電池モジュールとなっている。このモジュールを、非常に薄い保護膜で封止して水や酸素の浸入を防ぎ、耐久性を向上させたとする。

【テレビ】世界環境デー 各局で“エコ特番”

                           2008.058.28 産経ニュース

 6月5日の「世界環境デー」に合わせ、テレビ各局で“エコ熱”が高まっている。テレビ朝日では、地球温暖化防止プロジェクトの一環として5月31日午後9時から大型環境特別番組を放送。日本テレビは6月2日から8日までを「日テレエコウィーク」とし、この週のレギュラー番組と、最終日に13時間生放送の特番で環境問題について伝えていく。

 テレ朝が放送するのは「空から見た地球 驚異の絶景ミステリー~あなたの知らないこの星の奇跡~」。高橋克典、香椎由宇、石原良純伊藤淳史の4人が、南米ボリビアや南太平洋ビキニ環礁などのロケに参加。美しくも奇妙な絶景はどのようにして地上に出現したのかを解明していく。

 アフリカ・マダガスカルで神秘の樹、バオバブを追った高橋は、「時速10キロ程度の車に乗って15時間走る日々だった。自然が作り出したものすごさ。地球ってきれいだなと感じる理屈抜きの番組です」。番組はフランス国営放送との共同制作。

 日テレは、中田英寿出演のドキュメンタリー特番「なにかできること、ひとつ。」を2日午後9時半から放送するのをはじめ、8日はメーンパーソナリティーに関ジャニ∞を迎え、よみうりランドEASTから13時間の生放送。

 また、NHK総合では「SAVE THE FUTURE」と題し、6日午後10時~8日午後11時にかけてさまざまな番組を展開。温暖化で水没の危機にあるツバルを訪れた藤原紀香のリポートなどを予定している。

2008年05月29日

飲料1本=CO2削減1キロ ローソンとコカ・コーラ

                                                                                  2008.05.29  asahi.com

 ローソンで日本コカ・コーラの清涼飲料を1本買うと、両社が二酸化炭素(CO2)1キロ分の排出枠を買う取り組みが始まる。京都議定書で日本が約束したCO2削減目標の達成に使う。温暖化防止に関心のある消費者を引きつけようという試みだ。

 7月から始める。日本コカがこの取り組み専用のコーヒーと炭酸飲料(いずれも500ミリリットルのペットボトル)を2品目開発、計360万本を用意する。価格は税込み150円前後。排出枠の取得費(1キロ3~4円)は、商品価格には上乗せせず、両社の利益から賄うという。

 排出枠は、国連が認可する海外の風力発電事業から買い、政府の口座に移す。商品のパッケージに明記し、購入者に貢献を実感してもらう考えだ。商品が売り切れた時点で終了する。

 取り組みはローソンから呼びかけた。ローソンは他の食品メーカーとの協業も検討している模様だ。

栃木県が温暖化対策運動、参加・認定書を発行

                                                                              2008.05.29  NIKKEI NET
 地球温暖化防止に向け栃木県は今夏「ストップ温暖化アクション」運動を展開する。省エネ活動に取り組んだ一般家庭に県は「認定証」を発行、それを同アクションの協力店で提示すれば割引などの特典を受けられる。運動に参加した県内企業や学校などを県のホームページで紹介したり、表彰する。

 県は2006年度から「県地球温暖化対策地域推進計画」をスタートさせたが、06年度時点の速報値で削減目標をすでに1割上回っている。このため、運動のすそ野を広げ、県民総ぐるみで取り組みを強化する。

 運動は3種類に分かれる。まず7月27日から1週間のうち1日、二酸化炭素(CO2)の排出の1キロ減量に挑むのが「アクション1」。一般県民や企業、学校などが対象で、結果を報告すれば県は「参加証」を出す。「アクション2」は一般県民が対象で、8月の1カ月間でCO2の40キロ削減が目標。実践すれば認定証がもらえる。

【グリーンIT国際シンポジウム】「環境に与えるリスクを定量的に評価せよ」,産総研の吉川理事長

                                        2008.05.29 グリーンIT

 「新技術のコストが3割高くても,人類を救うための技術なら使わなければならない。表層的な経済の仕組みだけでなく,環境に与えるリスクを定量的に評価し,その“外部費用”も加味して新技術を使っていく社会的な仕組みが必要だ」。産業技術総合研究所の吉川弘之理事長は2008年5月29日,東京都内で開催された「グリーンIT国際シンポジウム」の基調講演に登壇し,グリーンITを推進するには,新技術の開発だけでなく社会の仕組みそのものの変革が必要だと強く訴えた。

 吉川理事長は,まず大きな課題の1つとして「エネルギー」を専門とする学問がないことを挙げた。「石油の専門家はいるし太陽電池の専門家もいる,またそれを使うエンジンの専門家もいる。しかしエネルギー全体のことを研究している専門家はいない」(吉川理事長)。このため,エネルギー効率を最適化するために,機械や計算システムをどのように設計・製造すればよいかということを,設計者が体系的に学ぶ機会がないのだという。「こうしたことを体系的に説明できれば,エネルギー消費を下げる技術の開発に大きく貢献できるはずだ」(同)。

 こうした問題が,環境に与えるリスクを定量的に評価できないことにつながっていると吉川理事長は指摘する。「定量的に計れるのは表層的なコストだけ。例えば,発電1kWh当たりのコストは,石炭や水力では5円,太陽電池では75円となる。しかし石炭には地球温暖化のリスクがあり,水力発電は森林など環境に与える影響が大きい」(吉川理事長)。このため,これからの指標としては,従来の製品生産性や機能性,使用性といった「コスト・ベネフィット」ではなく,環境負荷当たりの福利である「リスク・ウェルフェア」を使うべきだとした。

 最後に吉川理事長は具体的な提言を1つ行った。それは「中立的な助言機関の創設」である。「自然科学者や社会科学者などから成る国際的な助言機関を設立し,政治家や行政機関など社会の行動者に対して,常に最新の助言を行う」(吉川理事長)。このような機関の設立により,理論解析やスーパー・コンピュータによるシミュレーションなどによる現状分析,長期予想の発信と可能な行動の提案が可能になるのだとした。

2008年05月31日

温暖化進むと白神のブナ林消滅も 環境省が予測、今世紀末

                                                                                  2008.05.31 NIKKEI NET 

地球温暖化が進むと、世界自然遺産に登録されている白神山地(青森・秋田県)のブナ林が今世紀末にも消滅する可能性があるほか、熱中症などによる死亡リスクが最大約5倍高まる――。環境省は29日、気温上昇で国内の自然環境や人の健康、農業生産などに大きな影響が表れるとする予測を発表した。

 温暖化で日本も被害を受けると予測されているが、詳細な影響をまとめたのは初めて。日本は京都議定書に基づく温暖化ガスの排出削減を進めているが、被害を防ぐ対策の検討にも迫られそうだ。

 環境省は茨城大学や国立環境研究所、東北大学など14大学・研究機関で構成するチームをつくって解析した。今世紀末までに国内の平均気温が1990年比で4.8度上昇するケースを想定し、「水資源」「森林」「農業」「沿岸域」「健康」の5分野で温暖化影響を予測した。

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