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2008年04月 アーカイブ

2008年04月01日

地球温暖化問題に危機感持て、早急に低酸素社会への道を進むべし

                                              2008.04.01 科学新聞社
  (社)先端技術産業戦略推進機構(HIA)は、第2回国際シンポジウム「地球温暖化と低酸素・循環型共生社会への道」を、東京・赤坂の国際交流基金国際会議場で開催した。会場には250名以上の参加者が集まり、温暖化問題への関心の高さをうかがわせた。
  今夏7月に日本で行われる洞爺湖サミットでは、地球温暖化防止の枠組みが主要テーマの一つに予定されている。これを睨んで、今回のシンポジウムでは同機構の西澤潤一会長(首都大学東京学長)が、地球規模の温暖化・エネルギー対策の切り札として、環境問題の少ないミニダムによる水力発電と、交流より50倍も遠くまで電力を効率よく運べる直流送電の技術を活用した電力システムを提唱する講演を行った。
西澤氏は「人類は当面、温暖化対策に取り組む必要がある。自分やその子どもの時代はともかく、さらに次の孫の時代にCO2で人類が滅亡することを想像すれば、現在、その対策に手をこまねいている時ではないことがわかるはずだ」と述べ、大気中のCO2濃度が4%以上に高まると人間が生存できなくなる危険を警鐘し、低酸素社会・循環型共生社会を実現するため、一刻も早く同氏が提唱する発電システムを、国をあげて導入すべく検討するよう声を大にして訴えた。
  続いて、同機構顧問である内田盛也氏(日本学術交流財団理事)が、同機構として政府に提出する提言案について説明した。内容は、産業革命以降の人為的温暖化を断ち切るには、全人類の危機意識の共有と、年月をかけたそれぞれの生活文化に対応した地道な努力しかないという考えに立って各種の温暖化防止対策を提示したもの。
  CO2半減を必要条件とする全世界の目標を明示したり、CO2排出大国や途上国・先進国の対策、産業別の削減、原子力や巨大水力発電、直流送電などを活用した大容量発電の国際協力による実現等を掲げた。
  日本の防止対策については、温暖化ガス70から90%削減のため、リデュース・リユース・リサイクルと、地産地消型の自然エネルギー供給、それを通じた産業活性化モデルを、技術力と文化力を元に達成することだとしている。この原案をもとにシンポジウム成果を踏まえてまとめ、今後、同機構では福田首相に提言書を手渡すことにしている。
  シンポジウムでは、引き続き国内の専門家、中国と米国の政府代表者による基調講演・パネル討論を行った。まず中国の高世憲氏(国家発展改革委員会エネルギー研究所エネルギー・経済発展戦略研究センター所長)が中国のエネルギー需要の拡大と、気候変動への対処を説明。米国のロバート・F・セクタ氏(駐日大使館経済担当公使参事官)は、世界最大の温暖化ガス排出国である米国では290億ドルも投資して環境問題に取り組んでいることを紹介し、もうすぐ最大の排出国でなくなると語った。
  日本からは、経団連環境安全委員会委員長である、昭和シェル石油会長の新美春之氏が、低酸素社会のへの取り組みとして、そのグランドデザインを世界で共有することや、意味のない国際競争をしないこと等が重要だと述べた。また、当面はまず徹底した省エネに努力すべきだとした。
  「気候変動+2度C」や「地球温暖化地獄」等の著書で、温暖化による人類危機が切迫していることを強く主張している、東京大学の山本良一氏(生産研教授)は「早ければ今夏にも北極海の氷がすべて解けてしまう心配も迫っている」と述べ、大変な状況になっていることを説明した。また「科学者は5年後には限界を超えてしまうと考えている。政治的な大転換が必要だ」と述べ、科学者と政治家の認識のギャップを問題点として指摘した。
  最後に、進行役の小島明氏(日本経済研究センター会長)が「世界は温暖化防止対策に危機感を持って取り組むべきである。対応は一つではない。スピーディーに取り組むことが肝心だ。切迫感を持って個人・企業・政府が推進しないと間に合わない」とまとめた。

2008年04月02日

約束期間が開始 京都議定書 温室ガスを90年比6%削減義務に

                                             2008.04.02 北海道新聞

 温室効果ガスの排出削減を義務付けた京都議定書の国内約束期間が一日、本格的に始まる。日本は二〇一二年度までの五年間平均で、一九九〇年度比6%の削減義務を負う。政府は、産業界の自主的な削減強化などを柱とする新たな目標達成計画を策定。北海道洞爺湖サミットなどで地球温暖化対策の国際議論を主導するには目標達成が不可欠として、「すべての国民の積極的な参加を」と呼び掛けている。
 京都議定書の国際的な約束期間は今年一月からだが、日本は、削減対象の六種類の温室効果ガスのうち95%以上を占める二酸化炭素(CO2)と、メタン、一酸化二窒素について年度単位で排出量を算出することが認められており、四月が本格的なスタートとなる。
 福田康夫首相は新しい政府計画を閣議決定した三月二十八日、「京都議定書の6%削減目標は、国民全体の世界に対する約束。一人一人がこの国際約束を担うとの意識を持ってほしい」との談話を発表した。 この目標は、森林によるCO2吸収で3・8%、海外からの排出権購入で1・6%の削減を見込んでいるため、日本国民による実質的な削減目標は0・6%にすぎないともいえる。
 それでもハードルは決して低くはない。〇六年度実績(速報値)では、九〇年度に比べて逆に6・4%増加し、特にオフィスや店舗など業務部門は41・7%、家庭部門も30・4%増えているからだ。現在を起点にすれば、一日からの五年間で大幅に排出削減しなければ約束達成は困難。このため政府は、省エネ家電製品への買い替え、日常生活での省エネの工夫など、「国民運動」の強化も計画に盛り込んだ。
 しかし、関係省庁や財界の思惑の違いから、CO2排出の大半を占める産業界に対しては、企業ごとに排出上限を決める国内排出量(排出権)取引などの新たな規制導入を先送りしたままだ。このため「海外からの排出権購入に依存した数字合わせの計画」(環境NPO)との批判もある。

2008年04月03日

CO2固めて海底に 海上技術安全研が開発

                                                                            2008.04.03 YOMIURI ONLINE

条約、費用…実用化に課題

 地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)の大気中への放出を防ぐため、独立行政法人・海上技術安全研究所(三鷹市)は、氷点下55度でジャム状に固めたCO2を海底に貯蔵する技術を開発した。もっとも、現状では海洋への廃棄物投棄としてロンドン条約に抵触する恐れがあり、早期の実用化は難しそう。同研究所では「技術的課題はクリアした」として、国際的な論議の高まりに期待している。
 同研究所の田村兼吉・部門長によると、この技術では、火力発電所などから出るCO2を液体にし、水深が3500メートル以上ある海洋まで搬送する。洋上のプラントで、CO2をジャム状になる氷点下55度まで冷やし、海中500メートルまで延ばしたノズルから放出する。CO2を完全に凍結させて固体にするとノズルに詰まって放出できなくなるので、流動性のあるジャム状にするのが技術のポイント。海水との温度差で表面が固まった“ジャム”は自らの重みで沈み、水深3500メートル以上の海底に達すると、水圧で再浮上できなくなる。
 水深3500メートル以上の海底は、小笠原諸島の母島付近などにあり、「海洋なら場所はいくつもある」(田村さん)という。
この方法について、地球環境問題に詳しい大垣一成・阪大教授(環境物理化学)は「これほど深い海底での貯蔵ならCO2は安定する」と評価する。
 これまでは低温度のCO2を放出する際、ノズルが凍ってしまうことが難点だったが、高圧状態で0~1度の温度に設定したCO2の液体をノズルの先に循環させる装置を設けて、凍結防止に成功した。
 ただ、環境省によると、海洋での貯蔵はロンドン条約や海洋汚染防止法に触れる恐れがある。プラントの設置費用も約2500億円かかる見込み。
 田村さんは「20年近く前から研究を始め、やっと技術的課題を克服した。温暖化は地球全体の問題なので、実用化できる環境整備を願いたい」と話している。

2008年04月04日

栃木県 塩谷町 W様邸

WAKE 1       WAKE 2

発電量 : 3.24kW
       ECONOROOTS 瓦金具にて設置
なんと! 築100年のお宅です。(スタッフブログでも担当営業からご案内しております)
これからは、築100年の歴史に加え、地球にやさしいハイテクがコラボレーション。
お家も太陽光発電も一生懸命頑張って行くでしょう。 

栃木県 足利市 H歯科医院様

HIRUKAWA1       HIRUKAWA2

HIRUKAWA3      発電容量 : 14.04kW
     ECONOROOTS 2棟に設置されました。
     折板金具と瓦金具を使い分けし設置しました。

     歯医者さんの新規開院に合わせ、太陽光発電も来院される
     皆様をお待ちしております。

                          入口の上の屋根を見てください。

米大統領選:オバマ氏、「環境長官」にゴア氏起用の意向

                                                2008.04.04 毎日JP
「環境長官」にアル・ゴア前米副大統領を--。米大統領選で民主党指名を争うバラク・オバマ上院議員は2日、大統領に就任した場合、環境問題でノーベル平和賞を共同受賞したゴア氏を重要ポストに起用する考えを示した。環境重視を打ち出し、知名度の高い同氏を政権の表看板にする意向のようだ。
 オバマ氏は22日に予備選が行われるペンシルベニア州での集会で、ゴア氏を地球温暖化問題担当として閣僚以上のポストで起用する考えがあるかと聞かれ、「ある。ゴア氏は我々の討議に加わり、中心的な役割を果たすだろう」と答えた。
 オバマ氏はすでに地球温暖化問題でゴア氏の助言を受けていることも明らかにした。政権内で閣僚より上のポストは副大統領しかない。ただ、党指名候補を選ぶ「スーパー代議員」の一人でもあるゴア氏は、支持候補を明確にしていない。
 ゴア氏は自身が候補だった00年大統領選時に応援が冷淡だったとして、オバマ氏のライバルであるヒラリー・クリントン上院議員や夫のビル・クリントン前大統領と距離を置いている。
 一方、共和党候補指名を確定させたマケイン上院議員は2日、副大統領候補の選定について「できるだけ早くしたい。年齢の問題は十分承知している」と述べ、若手の起用を示唆した。マケイン氏が大統領になれば史上最高齢の72歳での就任になる。

2008年04月06日

石炭発電依存を見直し 政府方針、企業のCO2計算法改正

                                              2008.04.06 中日新聞

 政府は5日、温室効果ガスの排出量を企業が算定し公表する際の計算手法を改正する方針を固めた。二酸化炭素(CO2)排出量の多い石炭火力発電所に依存する電気事業者から電気を買っている企業に厳しくする一方、太陽光や風力などの“グリーン電力”を購入する企業の取り組みが評価できるようにする。 国内では発電コストの安い石炭火力が増える一方、グリーン電力の導入は業界の反発で欧州に比べて遅れている。改正は電力の需要家の意識を変え、CO2排出の少ない電力への転換を促すのが狙いだ。地球温暖化対策推進法は、一定規模の企業などに、排出量を国に報告することを義務付けており、国が結果を公表する。
 電力消費に伴う排出量は、電力事業者ごとに定められた、1キロワット時の電気を作る時に出るCO2の排出量(排出係数)を基にして算出する。環境省などは、これまで極端な差が出るのを避けるため、係数の上限を0・555キログラムに設定。これを上回る中国電力や、石炭への依存度が高い特定規模電気事業者から電気を購入した企業はこの値を利用してよいことになっていた。
 改正制度ではこの上限を撤廃、係数の大きな電気事業者と契約している企業の排出量は増えることになる。
 逆に、風力や太陽光エネルギーなどを利用したことを示す「グリーン電力証書」を購入した場合は新たに企業の排出削減分と認め、これらのエネルギーの利用拡大を促す。
 森林整備や中小企業の排出削減支援、京都議定書のクリーン開発メカニズム(CDM)に基づく海外からの排出枠購入なども削減分として認める方針。

2008年04月08日

エコ照明、続々と登場

                                           2008.04.08 産経ニュース

 消費電力の少ない「エコ照明」が続々と登場している。地球温暖化対策の一環として欧米では白熱灯を段階的に禁止する動きが出ていたが、日本政府も製造・販売の中止に向けて動き出した。消費者の関心も高まりつつあり、エコ照明の普及が進みそうだ。
 白熱灯に代わる1番手は電球型蛍光灯。見た目は白熱灯と変わらないが、省エネルギーセンターによると、54ワット白熱灯と同等の明るさの12ワット電球型蛍光灯の場合、消費電力は約4分の1と省エネ性も優れている。寿命も約6倍だ。
 さらに新世代のエコ照明として注目されているのが、信号機などに使われているLED(発光ダイオード)照明。消費電力は白熱灯の約5分の1、電球型蛍光灯に比べても3割程度少なくて済む。寿命も長く、電球型蛍光灯の約5倍で、エコ照明の“本命”と目されている。
 消費電力が少ないにもかかわらず、エコ照明の普及が遅れているのは価格の高さにある。電球型蛍光灯の価格は、白熱灯の約10倍。経済産業省によると、平成19年の販売個数は、白熱灯の1億3480万個に対し、電球型蛍光灯は2890万個にとどまっている。LED照明の価格はさらに高く、東芝ライテックが昨冬から販売している電球型LED照明の実勢価格は7500円前後と、蛍光灯よりもさらに7~8倍高い。
 ただ、電球型蛍光灯の販売個数は18年に比べて20%以上増加。東芝ライテックのLED照明も発売当初は月販300個程度だったが、2月ごろからは1000個近くにまで増えており、エコ照明に対する関心が高まっていることがうかがわれる。
 甘利経産相は5日、より高性能の電球型蛍光灯の開発をメーカーに要請していることを明らかにした。エコ照明の普及に向け、より明るく、価格を抑えた製品の開発が不可欠となる。

再生可能エネルギーと新エネルギー どう違うの?

                                               2008.04.08 毎日JP
「再生可能エネルギー」「新エネルギー」という言葉がありますが、両者はどう違うのでしょうか。

 再生可能エネルギーは、自然現象から生まれ、何度も繰り返し使うことができるものを指します。代表的なものとして太陽光、風力、バイオマス(生物資源)、水力などが挙げられます。
 新エネルギーは、再生可能エネルギーのうち、国が特に導入を促進し、重点的に支援を行うものです。資源エネルギー庁によると、太陽光などは新エネルギーですが、周辺環境に影響を与える大規模な水力発電などは含まれません。
 実は新エネルギーは、「新エネルギー法」という法律で定義されます。これまでは化石燃料由来の廃プラスチック発電や燃料電池など、再生可能エネルギーでないものも含まれていたため、今月で定義を見直し、これらを除きました。
 国内に供給されるエネルギーのうち、新エネルギーが占める割合はわずか2%(05年度)です。温室効果ガスを大幅に減らすためには、国の大胆な普及政策が必要と言えそうです。

2008年04月09日

「環境問題は入り口ではない」民間出身の和田中・藤原校長、エコを語る

                                            2008.04.09 日経ECOLOMY

 リクルート出身の民間人校長として独自の教育改革に取り組み、進学塾と提携した夜間補習「夜スペ」でも議論を巻き起こした東京都杉並区立和田中学の藤原和博校長。環境教育の分野でも、企業の協力を得てユニークな授業を進めている。「大切なのは情報編集力」と強調する藤原氏に、その理念を聞いた。

――環境学習に積極的に取り組んでいます
 基礎学力として小学校では読み書き計算、中学でも数学、国語や英語の力は非常に大事です。しかし和田中では、正解が一つではない課題をどう考えるかという、思考力を高める授業に力を入れています。地域や企業など学校の外のエネルギーを引き入れ、生徒に刺激を与える形で実践しています。
 現在の多様化した成熟社会においては、みんなが正解だと考える一般的な解は非常に少なくなっています。子供たちもそのことに気づき始めているのですが、教育のなかにはまだ圧倒的にこの「正解主義」がはびこっています。あえて学校のなかに、外とつながる「出島」を作ることでそれを崩したいと考えています。 外の世界には正解が一つということはありえません。同じ自動車メーカー、繊維メーカーであっても環境問題への対応のしかたや製品を生み出すときの考え方、環境報告書の書き方まで様々です。環境授業では20社くらいの企業に協力してもらい、企業の担当者にインタビューしたり環境報告書を読み込んだりして、自分たちで考えたことを発表しています。12月に東京で開かれている「エコプロダクツ展」では、企業に代わって生徒が発表するということもしました。

――どのような力が育つのでしょうか
 私は「情報編集力」という言い方をしています。「1+2=3」などと早く計算できる能力や「コロンブスがアメリカ大陸を発見したのは1492年」と言える記憶力は、いち早く正解を出すための「情報処理力」です。一方、たとえ「1492年」という数字を忘れていても「コロンブスの発見をきっかけに世界がどう変わったのか」「本当にコロンブスが最初の発見者だったのか」など、あることが起きたとき次に何が起こるかを想像したり、自分で考えて物事を疑ったりできる力が、情報編集力です。この力は成熟社会ではとりわけ大事なのです。
 私が和田中の総合学習でずっと続けている「よのなか科」という授業では、経済や法律、自殺、遺伝子操作など現代社会の諸問題を取り上げて、自分で考えるということをやっています。常に30―50人の大人が協力し、6人の生徒に対して2―4人の大人がついて議論するというスタイルで、年30回程度開いています。ここで教えているのが情報編集力です。

――環境問題も非常に複雑で答えを見つけにくいですね
 たとえば長年乗っている車から排ガスの少ない省エネ型の車に買い換えることはいかにも正解と思われがちです。しかし古い車の処分にもエネルギーがかかります。処分されずに輸出され、ほかの国で走ればよいかといえば、そこで出される排ガスや二酸化炭素は日本の大気や気候にも影響があるわけです。すべてがつながっているという発想が常にないと、非常に部分的、短絡的な結論が正解だと思いこんでしまうのです。
 スタイル重視で次々に買い換えてしまう携帯電話も、考えるためのよい材料ですね。いったい年間どれぐらいの携帯が捨てられているのか。携帯電話から希少金属を取り出すビジネスはどうなっているのか。そういったことに疑問に持って考えることが大切なのです。

――ものごとのつながりが見えてきます
 そうです。環境はどんなテーマを議論しても必ず突き当たる問題です。そういう意味で、私は環境を考えるために環境問題そのものを入り口にすべきではないと思っています。
 たとえばよのなか科ではハンバーガーの原価の仕組みや原材料について考えるカリキュラムがありますが、ハンバーガーから入って環境問題を語ってもいいし、携帯電話や100円ショップでもいい。多くの子がかけている眼鏡やコンタクトレンズ、ナイキのシューズやカシオのGショックからまなぶことだってできます。

――子供の身近なテーマを取り上げるわけですね
 よのなか科では、ハンバーガー1個で経済のすべてを語ります。なぜハンバーガーかというと、授業のあと、ハンバーガーを食べるごとに、原価は何%だったな、とか、牛肉はオーストラリアから輸入されていたな、など、授業の内容を思い出すわけです。フィッシュバーガーを食べれば「原材料はタラだったな」「タラはベーリング海で取れるのに日本を素通りしていったん南のほうまで運んでまた日本に運ばれる。これは人件費の関係だったな」などと思い出すわけです。ものごとのつながりを学ぶには、テーマがすごく身近なほうがいいのです。
 「よのなか科」という名前は、私が民間企業から来て面白い授業をしているからではなくて、誰がやっても、子供たちが学校から戻っても「世の中すべてが教材化する」からです。世の中を教材にせずに、それ以上に魅力的な教材がどこにあるでしょうか。
 たとえば燃料電池について伝えてようとしても「次世代エネルギーでクリーンです」「電気を取り出す化学反応のしくみはこうです」といった話に終始すれば、一瞬すごいと思ったとしてもまったくリアリティーがないわけです。でも入り口がものすごくなじみあるものであれば、授業が終わって日常生活に戻ったときに、後で何度もそのテーマと出会い、発見して授業を反芻できるのです。

――「情報編集力」の強化は受験勉強とも両立しますか
 教科学習が要素を教えるとすれば、情報編集力を扱う総合学習は、それらの関係性を教えるといっていいでしょう。両者は補完関係にあるのです。入試問題そのものも変わりつつあり、これからは情報編集力がなければ、少なくとも上位校の問題は解けなくなるでしょう。東京大学の入試問題を見ればわかるはずです。

――企業に期待する役割は何でしょうか
 企業が子供向けに提供する環境教育のカリキュラムも身近な話題から関心を呼ぶようなものにしてほしいと思います。大上段に構えて環境への取り組みを語るだけなら、NHKの「週刊こどもニュース」などを見せておく方がよっぽどわかりやすい。授業というリアルな場で提供すべきなのは、例えばその企業の製品から見える環境問題です。
 オゾン層が大事だとか南極の氷が溶け始めているということは既に十分に宣伝が効いていて、アル・ゴア前米副大統領の「不都合な真実」が決定的な役割を果たしたと思います。ですから環境問題の解説を繰り返しても何のクリエイティビティーもありません。

<環境授業を担当する青木久美子先生の話>
 環境授業は、企業の方に来ていただいて10年ぐらい続けています。働く人と接することによるキャリア教育にも役立っています。ただ、子供は環境問題について大変関心が高く、例えば温暖化の原因を聞けば10個くらいはすぐに挙げることができます。環境問題全般の話だけですと子供が飽きてしまうので、企業の得意分野にスポットを当てて話をしていただけるとうれしいですね。

オンボロ車でもCO2を出さない?JTB関東が日本初の環境配慮型駐車場を開発

                                            2008.04.09 日経BPNET

今年は洞爺湖サミットが開催され、日本は地球環境問題でイニシアティブを発揮することを目標にしています。国民一人ひとりも、なにかエコロジーに貢献したいですね。
ところが4月5日から開催されている「第25回全国都市緑化ぐんまフェアおおた会場」の駐車場を利用すると、電気自動車やハイブリッド車でない、従来のオンボロ車でやってきても「オレはCO2を出してないゾ」と言えるのです。
この駐車場は、環境配慮型駐車場「カーボンオフセットパーキング」というもので、JTB東日本が「日本初」として提供したものです。1台当たり約6.8キログラム分のCO2オフセットを行い、約8万台の来場を予定に対して合計で約540トンのカーボンオフセットを見込んでいるそうです。
その仕組みを見ると、地球環境がおカネという「情報」と密接に関係していることを、改めて認識させられます。

2008年04月10日

イノベーションで地球温暖化は防げるか?

                                                                                    2008.04.10 NIKKEI BPNET

150億トンは大変

今の先進諸国のコンセンサスは、2050年までにCO2の排出量を約半分に減らして、それ以降の大気中のCO2濃度の上昇を抑えようというものです。人間が毎年排出しているCO2は約260~270億トンだそうで、森林や海洋の持つCO2吸収能力を約150億トンも超えているとのことです。
この結果、毎年、大気中のCO2濃度は増加し、産業革命前の280ppmが現在は380ppmまで上昇し、最近は毎年2ppmほど増加が続いています。この大気中のCO2濃度が地球の平均気温と連動している、というのが現在の地球温暖化説の根拠です。また、一度、大気中に放出されたCO2はほとんど減少せず、500年後でも22%程度は残留しているという説もあります。ですから、早め早めに削減していかないと元に戻れなくなるという不安があるのです。
2050年までに排出量を現在の半分に減らすには、途上国の発展が阻害されないように先進国は70~80%削減を目標にすべきという意見もあります。また、2050年には世界の人口は現在の1.5倍、約90億人に達しているという予測もありますので、一人当たりの排出量は相当に低い目標設定となるでしょう。
もっとも、この半減シナリオは、技術的な面だけで見ると不可能ではないかもしれません。風力発電所や太陽電池発電所をたくさん建設し、火力発電所を原子力発電所に置き換え、電気自動車や燃料電池車を普及させ、テレビやエアコンの消費電力を減らしたり、白熱電球をLED照明に替えたりしていけば、つまり今我々が持っている技術のポートフォリオ、今Tech-On!で盛んに紹介されている新しい技術を組み合わせるだけで、何とかなるかもしれません。

なぜ一定速走行がエコなのか

                                                                                             2008.04.10 L-CRUISE

簡単そうで難しいのがクルマを一定速で走行させることだ。ビギナーはもちろんだが、ベテランドライバーになってもできていない人がたくさんいる。
一定速走行は、実際にはできていないのに、自分では問題意識を持っていないため、技術的に向上しないのが現実だ。エコドライブのためだけでなく、同乗者にも優しいのが一定速走行だから、ぜひこの機会に自分の運転をチェックしていただきたい。
乗用車の重量は1500kg(1.5t)ほどある。軽自動車は800kg前後、コンパクトカーでも1000kgをちょっと越える。大型高級車になると2000kgか、それ以上のモデルも少なくない。そこに人が乗り、荷物を積んでいるのだから、それを動かすには大きなエネルギーが必要なのは分かるだろう。
クルマが一定のスピードで走っているときは、慣性の法則(止まっているものはそのまま止まっていようとし、動いているものはそのまま動こうとする)により、そのスピードを維持するためには大きなエネルギーを必要としない。空気抵抗、タイヤの転がり抵抗、あるいは道路の勾配による抵抗など、クルマのスピードを落とそうとする力に対抗するだけの力を発揮すればいいだけだ。
走行抵抗に任せて穏やかにクルマのスピードを落としていくときには、エネルギーを必要としない。その間はエネルギーを消費せずに距離を稼ぐことができる。しかしクルマのスピードを上げようとするときには大きなエネルギーが必要になる。
このマイナス(-)とプラス(+)により、平均スピードが同じなら一定速走行と同じエネルギーになるかというとそうはならないようだ。このエネルギーとは燃料消費量である。
一定速走行は燃費に貢献するだけでなく、実は同乗者にも優しい。
ドライバーは自分自身でアクセルペダルを動かしているからあまり気にならないが、同乗者は小さくても加速・減速を繰り返されると快適ではなくなる。
「家の子供は酔いやすいんですよ」と言うお父さんの運転は、たいがい波状運転である。加速のときはまだいいが、減速するときには気持ち悪くなるからだ。
スピードメーターの針が動かない範囲でも、加速や減速の変化を感じないほど丁寧なアクセルワークができるようになれば、きっと家族から運転を褒められるようになるだろう。
エコロジーとは地球環境に優しいだけでなく、人に優しいことも含まれる。だからこの一定速走行はエコドライブの基本なのだ。 

2008年04月11日

旅行中出るCO2、排出枠購入し相殺・近ツーが団体旅行販売

                                                                                    2008.04.11 NIKKEI NET

 近畿日本ツーリストは旅行中に出る二酸化炭素(CO2)を、排出枠の購入で相殺する団体旅行を5月から販売する。排出したCO2を自主的に補う「カーボンオフセット」と呼ばれる仕組みで、1人あたりの負担は500円程度までにとどめる。初年度1万人の利用を目指す。JTBも同種の商品を販売しており、環境維持の費用を負担する旅行が定着しそうだ。
 近ツーはまず、修学旅行向けに販売する。行き帰りの交通機関と滞在した宿泊施設のエネルギー消費から、旅行で排出するCO2の量を算出する。遠隔地への旅行で排出枠購入費用が高額になる場合は排出するCO2の一部の相殺にとどめる。

太陽光発電、海外から初視察 山梨・北杜

                                           2008.04.11 産経ニュース

 フランスの環境・エネルギー開発庁(ADEME)のメンバーら10人が、山梨県北杜市の太陽光発電施設を視察した。
 この研究施設は、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から北杜市とNTTファシリティーズ(東京都)が共同受託し、9カ国26種類の太陽光パネルを並べ、電力の安定供給を研究。海外からの視察団は初という。
 ADEMEとNEDOは再生可能エネルギー分野などで情報交換協定を結んでおり、視察はこの一環。
 施設は中央自動車道沿いで八ケ岳を正面に望む好立地であり、NEDO担当者も「東京から日帰りできる北杜市の施設は、太陽光発電のショーウインドー的存在」と話し、今後見学者の増加が予想される。北杜市も駐車場の整備などを予定しており、市のイメージアップにも活用する予定だ。

製造装置・材料業界、進む太陽電池シフト

                                          2008.04.11 半導体産業新聞
 世界的な太陽電池ブームを契機に、半導体・FPD製造装置・材料メーカーの間で、〝太陽電池シフト〟が加速している。特にFPD製造装置を主力としてきたメーカーが、FPDに代わる新たな柱として太陽電池に熱い視線を送っている。2008年2月に開催された太陽電池関連の総合展示会「PV EXPO2008」においても、製造装置・材料メーカーのブースに全世界からの来場者がひっきりなしに訪れ、活況を呈していた。
 製造装置メーカーが太陽電池用装置に注力する背景には、FPD製造装置ビジネスの先行きに対する不安がある。周知のとおり、FPDパネル業界は再編や合従連衡の流れが加速している。その結果、製造装置メーカーにとっての大口顧客、つまり大型の設備投資を続けていける体力のあるパネルメーカーの数が減っているため、今後も製造装置ビジネスとして有望といえるかどうかは疑問、との声が高まっている。現に、調査会社のディスプレイサーチでは、TFT-LCD用製造装置市場の今後に関して、極めてネガティブな予測を発表している。同社資料によると、同装置の世界市場は、07年の83億ドル(前年比35%減)から、08年には116億ドルまで急回復するが、その後は09年同3%減、10年同8%減とマイナス成長を続け、11年には96億ドル(同8%減)まで落ち込むとしている。
 このようなことから、FPD製造装置メーカーはもはやFPDに期待を抱いていない、といっても過言ではなく、各社の関心は高い成長性が期待できる太陽電池に集まっている。
 太陽電池の生産量は、世界的に加速する太陽光発電導入の動きを背景に、今後年率30~40%もの成長が予測されている。それを受け、太陽電池用製造装置市場も大幅な伸長が期待されている。アプライド マテリアルズ(AMAT)の資料によると、太陽電池や環境関連機器の市場規模は、08年の39億ドルから09年には前年比36%増の53億ドル、10年には同26%増の67億ドルに達すると予測されている。
 表に、日本および世界の主要太陽電池製造装置・材料メーカーの最新動向をまとめている。目立つのは、薄膜太陽電池用製造装置、なかでもCVDなど成膜装置メーカーの活発な動きである。これはシリコン原料の供給不安を受けた太陽電池セルメーカーの、薄膜型への注力度アップが背景にあるが、一方では、薄膜型よりも変換効率の高い結晶系太陽電池のニーズも根強いものがある。現在、シリコンウエハーメーカーは供給不安を払拭すべく、結晶系太陽電池用ウエハーの増産体制構築を精力的に進めており、体制がある程度確立されれば、結晶系のニーズが再び高まるのでは、との観測も強い。
太陽電池設備市場規模予測
 

2008年04月12日

次世代エネルギーの行方

                                                                               2008.04.12 CNET JAPAN

  半導体市場は長きに渡って二桁成長を続けてきたが、今月に入って米国Gartner社のアナリスト、リチャード・ゴードン氏は長期的な(ひょっとしたら恒久的な)低成長が続く可能性を指摘した。http://www.computerworld.jp/topics/vt/102609.html

それに対して次世代エネルギーの一翼を担うとも言われている「太陽光発電」は非常に高い成長率を示している。また、去年某大手の総合商社の幹部と非公式に面談した折に「投資をするなら半導体ではなく太陽光発電」という流れがある話を伺ったし、「太陽電池」市場はバブルさながらの雰囲気がある。http://www.semicon-news.co.jp/news/htm/sn1785-j.htm

半導体も太陽光発電も同じように高純度のシリコンを使用する。電子材料の観点では同じ土俵に立っているし、製造装置メーカーとしても既存の半導体事業と連結的に展開することも可能なので、半導体市場が振るわない場合はますますリスクヘッジにもなるからこちらにも力が入ってくるだろう。その中でもAMATの動きは製造装置メーカーの中でかなり先行したと言っていい。また、以前であればスクラップになったシリコンウェハは「産業廃棄物」としてコストをかけて廃棄していたが、いまや慢性的なシリコン不足と相まって逆に「スクラップは売却」というのが当たり前になっている。デバイスメーカーは言うまでも無く、プロセス開発に非常に力を入れている製造装置メーカーにまでスクラップウェハはないかと声がかかる。いつからシリコンはこんなになってしまったのか・・・
一見して「太陽電池」を取り巻く状況はまさにばら色に見えるのだが、もう少し「次世代の代替エネルギー」という観点で見ると少し疑問というか不安も見え隠れする。「ピークオイル」という概念はご存知だろうか?http://www.iae.or.jp/publish/kihou/28-2/09.html

端的に言えば化石燃料(特に石油)がなぜエネルギー効率が高いのかという話である。石油は地下数キロに埋蔵していて加圧された状態にある。その為、油田では一度穴を開けると原油が自噴するので採掘にエネルギーを極論必要としないのである。そのため(発電の効率ではなく)エネルギーを取り出す原料としてみた場合に非常に高い効率を持っているのである。油田の寿命というのは実は完全な「枯渇」という訳ではなくて、自噴してこなくなった時を意味している。実際には自噴しなくても「オイルサンド」と呼ばれるような高濃度の原油を含んだエネルギーの原料になりそうなものを含めるとまだまだ「原油」としては枯渇を懸念する状況にはないのである。
問題なのは地下数キロにあるこのような「残留した原油」を取り出す採掘方法である。これを取り出すのに採掘機が湯水の様に「燃料」を使ったのでは全体の収支としてマイナスになってしまう。つまりそこに原油があるのに「取りに行くのに石油を使うのか」という話になる。自噴する原油は採掘自身にエネルギーを使わないので全体の収支として「利益」が上回る。これがここでいう効率である。ここで何故その話をするのかと言えば、「太陽電池」がシリコンの塊であることを考えるとエネルギー効率は本当に「高いと言えるのか?」という不都合な真実があるのである。
高純度のシリコンはN11(99.999999999%)が基本。これほどの高純度の物質を精錬しようとすれば半端な溶融ではすまない。炉は基本的に莫大な電気を消費するので、化石燃料の自噴と比べると圧倒的に効率が悪い、というよりもエネルギー収支の観点では「大幅な赤字」なのである。某社の太陽電池が変換効率10%強と言っているがこれはあくまで発電の効率であって100太陽光を受けたとして1割を電気に変えられます(面積当り)と言っているだけである。上述の通りエネルギーを取り出す「原料」という観点で比べれば皮肉なことに「太陽電池」を作る為に大量のシリコンを作り出せば作り出すほど電気が必要になるのである。
「太陽電池」自体はCO2を排出しないので2次的な意味でのエネルギーとしてはエコであり、それなりに消費量を抑える期待があるが果たして根本的なエネルギー改革になっているのか、というと少し大局に立って考える余地があるように思う。勿論、小生も一介のビジネスマンなので商売と言う観点では太陽電池の市場を無視することは出来ない。しかし、地球の住人として考えた場合はむしろ「発電」に関しては「本当に化石燃料を使わない」というのが正のような気がしてならないのである。真剣に「原子力発電」というものと向き合う必要はないだろうか?

太陽光発電や再生医療を推進 「革新的技術」に26分野

                                              2008.04.12 中日新聞

 政府の総合科学技術会議は10日、日本の経済成長を支えると期待され、国として推進するべき世界トップレベルの革新的技術として、次世代太陽光発電や人工多能性細胞(iPS細胞)による再生医療など26の技術分野を選定した。
 議長の福田康夫首相が1月、経済財政諮問会議と連携してつくるよう指示した「革新的技術創造戦略」の中間取りまとめ。5月をめどに最終的戦略をまとめる。
 候補はほかに▽高速大容量通信ができるオール光通信処理▽超高齢社会に向け、家事や福祉、介護などを助ける生活支援ロボット▽ゲノム(全遺伝情報)を活用した品種改良による主要作物の収穫増加-など。
 革新的技術により産業の国際競争力強化や国民生活の向上、食料や資源など安全保障問題の克服を目指すとした。100人規模の研究者を集めてオールジャパンの態勢をつくる仕組みや、特別な研究資金枠を設定する。

2008年04月15日

カーボンオフセット 拡大

                                                                                2008.04.15 YOMIURI ONLINE

 日常生活や企業活動に伴って排出される二酸化炭素(CO2)を植林などのCO2削減事業に投資することで埋め合わせる「カーボンオフセット」の取り組みが、県内で広がっている。CO2排出削減を義務づけた京都議定書の約束期間が今月スタート。夏の北海道洞爺湖サミットでも地球温暖化対策が主要議題となることなどから、県は今年度から、「カーボンオフセット」に取り組む企業の支援を始める。
 のと共栄信用金庫(七尾市)は1日、利息の一部を森林保全に活用する定期預金「やまもり」を発売した。利率を0・2%上乗せする代わりに、満期時に利息の5%が地元・中能登町の石動山の間伐や植林の資金として、同信金の基金「森づくりファンド」に寄付される。募集総額の4分の1に当たる12億円が11日までに売れ、担当者は「地元の山林整備とあって、関心の高さは想像以上」と言う。今後は、下刈りなどの作業に参加する預金者を募ることも計画している。
 一方、旅行会社大手のJTB中部金沢支店(金沢市)は、旅行で移動中のバスなどから排出されるCO2量を相殺する商品展開に力を入れる。旅行代金の一部を風力発電所などの自然エネルギー施設に投資するほか、植林や清掃活動を組み入れたり、「マイはし」持参を呼び掛けたりするツアーも。浅井学副支店長は「環境教育に熱心な学校や、エコをPRしたい企業から反応が良い」と話す。
 こうした企業を支援するため、県は、カーボンオフセットの一環で森林整備を行った企業について、森林が1年間に吸収したCO2の量を算出して認定証を発行することにした。吸収量という目に見える結果を示して、企業の参加を促す狙い。県環境政策課は「今後も、企業や市民がCO2削減に取り組みやすい仕組み作りを進めたい」としている。
【カーボンオフセット】
 カーボンは「炭素」、オフセットは「相殺する、埋め合わせる」という意味。人間活動から生まれるCO2のうち、削減しきれない分を埋め合わせるため、企業が売り上げの一部を植林事業に充てたり、個人が環境保護団体に寄付したりして、支援する。昨年は、1枚5円の寄付金を上乗せした年賀はがき「カーボンオフセット年賀」が発売され、話題を呼んだ。

南極でも温室効果ガス上昇 観測隊が帰国報告

                                            2008.04.15 東京新聞

 南極の昭和基地付近でこの1年間、温室効果ガスの大気中濃度が上昇したことが、南極観測の第48次越冬隊の調査で分かった。先月末帰国した宮岡宏隊長が49次夏隊隊長らと文部科学省で14日、記者会見して明らかにした。
 宮岡隊長によると、同基地周辺のメタン濃度は2000年以降横ばいだったが、07年2月から1年間の観測中、明らかな上昇傾向を示した。ピーク時には1986年からの観測で最高の約1・75ppmを記録した。メタンは二酸化炭素(CO2)の約20倍の強い温室効果を持ち、宮岡隊長は「原因解明や今後の傾向の監視が必要だ」と話した。
 毎年約0・5%ずつ上昇し続けているCO2濃度も例年通りに上がり、一時380ppmを超えた。同期間の基地の年間平均気温は、平年を約1度上回る氷点下9・6度。60年以降で4番目に高かったが、大規模な海氷の流出など温暖化の兆候は認められなかったという。

2008年04月16日

企業が環境保全活動を約束/「エコ・ファースト」創設

                                                                              2008.04.16  SHIKOKU NEWS
 鴨下一郎環境相は15日の記者会見で、各業界で先進的な環境保全活動を行っている企業が環境相に対し、今後の具体的な取り組みを約束する「エコ・ファースト制度」を創設すると発表した。
 第1号は家電量販大手のビックカメラ。同社の宮嶋宏幸社長が16日に環境省を訪れ、全店舗で使用済み携帯電話を回収したり、レジ袋を20%削減したりすることを宣言する。
 環境省は原則として業界ごとに1社ずつ、計100社を選んでいく方針。企業は約束をする代わりに店頭や広報紙上で、環境省が作成した「エコ・ファースト・マーク」を使うことが認められる。
 鴨下環境相は「環境への取り組みを各業界で競ってもらい、環境配慮型の企業が増えていくよう頑張ってもらいたい」と述べた。

UNEP笹川賞:環境保護の個人・団体へ--来月、選考委員会

                                             2008.04.16 毎日JP

 国連機関が授与する環境賞として国際的に評価されている「UNEP笹川賞」の受賞者を決める選考委員会が5月下旬、初めて日本で開かれる。選考委員の一人でノーベル平和賞受賞者、ワンガリ・マータイさん(元ケニア副環境相)が来日するのをきっかけに開催が決まった。
 同賞は日本財団がUNEP(国連環境計画、本部・ナイロビ)と協力し82年に創設。毎年テーマを決め、環境保護の分野で貢献した人や団体を顕彰する。
 今年のテーマは「二酸化炭素排出削減(悪習の打破--低炭素経済に向けて)」。75の個人・団体が推薦され、まずUNEP事務局が20を選び、5月初めの専門家委員会で五つに絞り込む。最終の選考委員はマータイさんのほか、ノーベル化学賞受賞者のマリオ・モリーナ・カリフォルニア大サンディエゴ校教授▽元環境庁長官の広中和歌子参議院議員▽アヒム・シュタイナーUNEP事務局長。
 日本財団によると、選考委員会と受賞者発表の会見はナイロビか、国連本部のあるニューヨークで行われてきたが、第4回アフリカ開発会議(5月28~30日、横浜市で開催)にマータイさんが出席するため東京で行うことにした。受賞者発表は5月27日。

太陽光発電:導入80世帯に支援金--ビックカメラ /京都

                                            2008.04.16 毎日JP

 家電量販店のビックカメラは10日、同社JR京都駅店の年間使用電力のうち10万キロワット時について太陽光発電による電力を使用したことにし、その代金にあたる約100万円をNPO法人太陽光発電所ネットワーク(東京都文京区)に支払うと発表した。同ネットワークは一般家庭約80世帯の太陽光発電の導入支援に充てることを決め、対象者を募集している。
 京都市内で太陽光発電装置を設置するか、設置している家庭が対象。同ネットワークの会員になることが条件で、1世帯平均1万円弱が分配される。
 同ネットワークが同社に「グリーン電力証書」を発行し、同社がその証書を購入する仕組みという。
 同社は「京都議定書が誕生した京都で利益の一部を還元する」と説明。同ネットワークは「このような募集をするのは初めて。太陽光発電の普及につなげたい」と話している。

2008年04月18日

スウェーデン環境相:サミットに「ポスト京都」前進期待

                                                2008.04.18 毎日JP

 来日中のカールグレン・スウェーデン環境相は16日、東京都内で会見し、7月の北海道洞爺湖サミットについて「途上国が温室効果ガス削減行動に加わるきっかけとなり、(2013年以降の削減枠組みを定める)ポスト京都議定書合意への一里塚になるよう期待する」と述べた。
 スウェーデンは来年後半の欧州連合(EU)議長国。途上国の温暖化対策促進に向け日米英が創設を表明した支援基金に「EUも関与すべきだ」と語った。

2008年04月19日

環境税「総合的な議論必要」=額賀財務相

                                              2008.04.19 時事ドットコム
 額賀福志郎財務相は18日の閣議後記者会見で、道路特定財源の一般財源化に関連して環境税導入の議論が出ていることについて、「二酸化炭素を排出するのは自動車だけではない。総合的に議論して国民の理解を得る必要がある」と述べ、慎重な検討が不可欠との考えを示した。

2008年04月20日

挽回できるか日本の太陽電池シェア

                                                                                             2008.04.20 CNET jpan

長いこと、太陽電池の世界シェア上位を日本企業が占めていましたが、だんだんドイツや中国企業の追い上げで、順位を下げています。
太陽光発電装置を住宅に設置する際に、1994年から2004年にかけて、日本では国や地方自治体から補助金が出ていました。国からの補助金が2005年度に打ち切られ、国内の太陽電池の売り上げ増加にブレーキがかかったためと言われています。いままで、日本メーカの主要市場が日本国内だからです。携帯電話端末業界と同じ構造です。
しかし、いま、日本企業は海外市場向けに太陽電池の増産を計画していますから、将来が期待できると思います。徹底した製造原価低減でシェアトップを目指して欲しいと思います。
企業別に見て、2007年度のトップはQセルズ(ドイツ)で、前年比約1.5倍の39万キロワットでした。2位のシャープは16%減の36万キロワット、3位は前年比約2倍のサンテック・パワー(中国)、4位は京セラでした。三洋電機もシェア7位で踏ん張りました。しかし、日本企業は全て順位を下げました。
2004年以降、太陽電池の導入量、成長率ともにドイツがトップとなっています。これは、2004年にドイツで新EEG法(新再生可能エネルギー法)が施行された効果といわれています。新EEG法では、個人や企業が太陽電池システムを使って発電した電力を優遇価格(通常電力料金の約3倍)で電力会社が買い取ることを義務付けています。これで、太陽電池導入に拍車がかかったとのこと。しかし、このような電力会社いじめ(?)の政策は長続きしません。
最近は、太陽熱発電の方が、太陽光発電よりも発電コストを究極的に下げられると主張する団体(SolarPACES)もあり、太陽光発電業界は政府の支援に安住できません。

石炭の安定供給は続くのか? 崩れ去る「石炭神話」長期安定供給に灯る黄信号

                                                                                     2008.04.20 BP NET
石炭も「100ドル時代」に突入

 温暖化への影響が大きいことから「悪者」扱いされている石炭だが、石油や天然ガスに比べると、供給・価格面ともに安定しているというメリットがある。このため、従来、エネルギー源としては高く評価されてきた。ところが資源価格が軒並み上昇するなかで、石炭価格まで高騰している。スポット価格は2007年度に、すでに1t当たり100ドルを超えていたが、2008年度になると長期契約価格でも100ドルを超える事態となってきた。
 価格高騰の背景を見ていく前に、まずは石炭に関する基本的な情報を押さえておきたい。石炭は石油に次ぐ一次エネルギー源として世界中で使用されており、エネルギー使用量に占める割合は28%にのぼる。特に、アジア太平洋地域での使用量が多く、エネルギー源の約2分の1を石炭が占める。なかでも中国は、エネルギー源の7割を石炭に依存している。半面、中国を筆頭に石炭使用量の多い地域では、大気汚染や二酸化炭素(CO2)排出量の増加など、経済成長で重要な役割を果たす一方で、環境問題を引き起こす原因にもなっている。
 石炭は用途によって、「原料炭」「一般炭」「無煙炭」の3種類に分類される。「コーキングコール(コークス用)」とも呼ばれる原料炭は、粘結性のある瀝青炭で、主に製鉄用の「原料」として使われる。粘結性とは石炭特有の性質で、400℃以上に加熱すると膨張・融解し、さらに加熱すると餅状になって相互に融着・固結する性質を言う。原料炭は、さらに「高炉用」「コークス用」「ガス用」などに分けられる。
 「スチーミングコール」と呼ばれることもある一般炭は、粘結性のない瀝青炭と亜瀝青炭を指し、ボイラーの熱源として使われる。主に、電力用と一般産業用に分けられる。また無煙炭は、コークスへの配合用や練炭・豆炭などの製造に使われる。統計上は炭化度合いや発熱量などに応じて、「ハードコール(瀝青炭・亜瀝青炭・無煙炭)」と「リグナイト(褐炭)」に分類される。
■石炭へのエネルギー依存は依然として高い

石炭1

石炭は、一次エネルギー消費量の4分の1以上を占めており、石油に次ぐエネルギー源となっている(出所:BP統計より日本エネルギー経済研究所作成)

急増する発電用の石炭需要
 世界の石炭生産量は、1996年の36億5000万tから2006年には52億5000万tに急増している。生産国の内訳を見ると、最大の消費国でもある中国の生産量が最も多く、世界の生産量の45%を占める。次いで米国が19%、インドが8%と続く。主要な生産国であり主要な輸出国でもあるオーストラリアは6%、南アフリカは5%、ロシアは4%、インドネシアは3%である。
 一方、世界の石炭消費の内訳を見ると、65%は発電用で18.5%が一般産業用、15.5%が鉄鋼用となっている。このうち、特に発電用の需要が急増している。原料炭の需要の伸びは緩やかだが、一般炭消費量は急激に増え、2006年の消費量は2002年比で約30%も増加した。その背景には、石油や天然ガス価格の高騰があり、英国や米国では、天然ガスから石炭に燃料を転換する動きも出ている。
 さらに、経済成長の続くアジアでの発電用石炭消費の増加が、世界消費の拡大を牽引しているという事情もある。世界的に見ると、石炭から石油、さらには天然ガスへと燃料転換が進んでいるが、アジアでは現在も、石炭火力が発電の主役の地位を占めている。他のエネルギー資源と比べると価格が安いうえ、アジア地域に比較的多く分布しているという事情もある。
 大気汚染に悩む、石炭依存度が高い中国では、天然ガスへの切り替えを進めようとしていたが、天然ガス価格の高騰を受け、逆に石炭の使用を増やしている状況である。石油や天然ガスの価格高騰が、石炭の経済的な優位性を高めたのだ。こうした状況のなかで課題となってくるのが、石炭火力の発電効率をどう高め、さらにはCCS(炭素の回収・貯留)技術などを活用して、いかにクリーンに石炭を活用するかだ。長期にわたり省エネに取り組んできた日本は、発電効率を高める技術を持っており、今後、国際社会において果たすべき役割が注目されている。
■アジアでは石炭への依存度が高い

石炭2

アジアでは経済成長を支えるために、価格の安いエネルギーが求められており、石炭への依存度が高くなっている(出所:IEA資料より日本エネルギー経済研究所作成)

急減する可採年数。中国は50年未満に
 エネルギー資源の可採年数(2006年末時点)を比較すると、石油が41年、天然ガスが63年であるのに対し、石炭は147年と長く、他のエネルギー資源に比べると長期にわたり安定供給が可能とされてきた。しかし、消費量の急増と資源探査の遅れにより、他の燃料とは比較にならない勢いで可採年数が短くなっている。特に、中国とインドネシア、インドの可採年数は、2001年比で半減しており、中国では、すでに可採年数が50年を切っている。資源探査が遅れたのは可採埋蔵量が比較的多かったためで、他の資源ほど探査の必要性に迫られていなかったからだ。
 ただし、最近の価格上昇により、経済的に採掘できる石炭の賦存領域の拡大が期待できる。これまでのように、1t当たり20~30ドルという価格では採算が取れなかった条件の悪い炭鉱でも、価格が上がれば利益を出せるようになるからだ。石炭は、炭層の状態により開発条件がかなり異なる。炭層が厚くて地表に近いところは採掘コストが安く開発しやすい。そのため、こうした条件のよい場所はすでに採掘が進み、かなり減っている。しかし、石炭価格が高騰したことで、地下数100mより深くて炭層の厚さが1~2mしかないような条件が非常に厳しい場所についても、将来、開発が進む可能性が出てきた。
 消費量の増加に伴い、石炭貿易も拡大している。2006年の貿易量は8億1000万tで、内訳は、一般炭が5億9000万t、原料炭は2億2000万tだった。原料炭の貿易量は微増というところだが、一般炭は1990年代から急増している。一方、世界全体の生産量に占める貿易量は石油が65%、天然ガスが26%なのに対して、石炭は15.5%に過ぎない。自国での消費が多いことも石炭の特徴と言えるだろう。
■6年間で80年も短くなった石炭の可採年数

石炭3

石炭の可採年数は、他のエネルギー資源と比べて急速な勢いで短くなっている。可採年数は確認可採埋蔵量を年間生産量で割って算出(出所:BP統計より日本エネルギー経済研究所作成)

近い未来に中国が石炭の純輸入国に
 価格の高騰に可採年数の減少──。石炭は安定したエネルギー資源として長く君臨してきた。その「石炭神話」が今や崩れ去り、今後も石炭の供給量は容易に増えそうもない。需給はますますタイトになると見られているが、国別の状況を見ると、その理由が明確になってくる。
 石炭需給の今後に、最も大きな影響を及ぼしているのが中国だ。つい最近まで、生産量がずば抜けて多い石炭輸出国として、日本も多くの輸入炭を中国に頼ってきた。しかし、中国の国内需要の増加に伴い、最近は輸出余力が低下している。消費の拡大を国内生産でカバーしきれず、特に、インドネシアやベトナムからの輸入が増加しているのである。経済発展の目覚しい広東省や上海などの南部沿海地域は、電力が不足気味だが、そのエネルギー確保策としては、中国内陸部からの石炭輸送よりも輸入のほうが圧倒的に便利なのだ。
 国内消費が拡大するなかで、輸出量については、国内の需給バランスや、内外の石炭価格差により大幅に変動している。国内価格のほうが高ければ輸入を増やし、逆に安ければ国内産を使うという具合に、市場動向により輸出入量は変動するが、全体的には輸入量が増加していくと見られている。実は昨年前半、輸入量が輸出量を上回り、ついに中国が純輸入国に転じると言われていた。しかし、後半に輸出が持ち直したため、ぎりぎりのところで輸出国の地位を保った。
 今年も国際価格が高騰しているため、何とか輸出入のバランスが保てるとみられているが、今後は、石油や天然ガス、金属資源などと同様、石炭についても海外からの輸入を増やしていくと思われる。そうなれば、現在は世界最大の石炭輸入国である日本の輸入量など、あっという間に追い抜いてしまうかもしれない。世界の石炭需給がさらにタイトになるという見通しには、中国のこうした事情が大きく影響している。 

■突出する中国の石炭生産量の増加

石炭4

中国の石炭生産量は2006年までの10年間で急速に増え、世界全体の生産量の約半分に迫る勢いだ。そのほとんどは、中国国内で消費されている(出所:IEA「Coal Information 2007」をもとに日本エネルギー経済研究所が作成)

主要輸出国が突き当たる供給増の壁
 一方、生産量が世界第2位の米国は、消費の拡大分を国内生産で賄っているが、今後は輸出が減少する見通しだ。他方、コロンビアやベネズエラなど、「アメリカの裏庭」と呼ばれる中南米産を中心に輸入が増加するとみられる。
 中国、米国に次いで生産量の多いインドでは、消費量の増加に伴って生産も拡大している。しかし、それでも追いついていないというのが実情だ。インドの場合、国内産の石炭は灰分が多いため、低カロリーで品質が悪く、煤塵などの原因となる。こうした事情もあり、熱量が高い、良質な石炭の輸入を増やしている。 一方、世界の貿易量の3割以上を占める、最大の輸出国であるオーストラリアは、今後も、アジアを中心に世界市場への大供給国であり続けるだろう。ただし、一番の問題は、輸出需要に見合ったインフラ整備が進んでいないことだ。輸出用の石炭は、産炭地から港まで鉄道で運び、船に積み替える必要がある。このため、港湾設備をはじめ、輸送インフラに膨大な投資が必要となる。インフラ整備には時間もかかる。需要の増加を受けて生産量を増やすことができても、輸送能力はすぐには向上できない。現にオーストラリアでは、インフラ整備が生産量の増加に追いつかず積み出し能力が限界に達しており、運搬船が積み入れ前に港で何週間も待たされる「滞船」の状況が続いている。
 一方、オーストラリアに次ぐ石炭輸出国のインドネシアは、今後は自国の消費拡大が見込まれ、輸出が頭打ちになる可能性がある。同国は石油については完全に輸入国に転じており、LNG(液化天然ガス)は生産が増えていない。高く売れるLNGを輸出に回すとなると、発電用に使える燃料がなくなる。そこで、国内で生産された石炭を発電に使う方針を打ち出している。
 インドネシアでは、瀝青炭の埋蔵量が少ないために賦存量の多い褐炭を利用している。褐炭は炭化度が低く熱量の小さい石炭で、これまでは、そうしたデメリットから、あまり開発が進んでこなかった。しかし、国内消費の拡大という状況を受け、褐炭の開発に力を入れていこうとしており、そのためのインフラ整備が急務になっている。日本企業も、褐炭の熱量を上げるための技術協力を行っている。
 また、カナダは、輸出の大半は原料炭に限られ、需要に見合って微増すると見られている。しかし、それほど大きく輸出を増やす余地はないだろう。
 これらの主要産出国に比べて、ロシアは石炭資源が豊富で、シベリアなど東部には未開発地域も多い。すでに一部で開発が進み、中国向けに鉄道輸送が始まっている。ロシアからの石炭輸出は、これまで欧州中心だった。しかし、今後はアジア市場向けの輸出拡大にも力を入れていこうとしている。一方で、輸送インフラの整備は遅れている。現在、こうした問題の解消のために、極東・沿海地域で石炭ターミナルの建設・拡張を進めており、新規供給国としては、かなり期待が持てる。 

■圧倒的な生産量の中国だが需給は逼迫している

石炭5

石炭の産出量の多い中国や米国は需給が逼迫しており、輸出余力が乏しい。最大の輸出国はオーストラリアで、インドネシア、ロシア、南アフリカと続く。多くは自国で消費され、貿易量は生産量の15.5%にすぎない(出所:IEA「Coal Information 2007」をもとに日本エネルギー経済研究所が作成)

石炭価格は高止まりが確実に
 今年1月、石炭価格は、ついに1t当たり100ドルに上昇した。「石炭100ドル時代」に至るまでの価格の推移を振り返ってみよう。
 一般炭の価格は以前、1t当たり20~30ドルで推移していた。ところが2003年ごろから上昇を始め、2004年7月には同60~70ドルと史上最高値を記録。その後、オーストラリアやインドネシアの供給能力が高まった結果、価格は一時低下し、しばらくは1t当たり40~50ドル台で推移していた。しかし、2007年6月に再び上昇に転じ、2008年1月に100ドル前後まで急騰した。
 この価格高騰の背景にある要因は何か。一つは、石油や天然ガスと同様、需要の増加である。韓国や日本など既存の輸入国が需要を増やしていることに加え、インドや中国が新たな輸入国としてアジアの市場に参入してきた。
 一方で、供給面では、いくつもの不安要因が浮上している。供給が増えないどころか、減る可能性さえ高まっているのだ。例えば、最大の輸出国であるオーストラリアは、インフラ能力の不足で輸出増加に対応できていない。急増した滞船対策として輸出を調整する必要が生じ、さらに運賃も高騰している。
 自然災害の影響も見逃せない。昨年から立て続けに自然災害が起こり、生産量が減少している。2007年6月には、オーストラリア・ニューサウスウェールズ州で暴風雨があり、石炭の生産がストップした。このほかにも2007年には、インドネシアの雨季明けが遅れたり、7月にインドネシア・南カリマンタンの炭田が豪雨に見舞われたりと、自然災害が多発した。オーストラリアの炭田は、2008年1月にも豪雨による影響を受けている。
 中国の影響も大きい。中国では内需拡大で輸出が減り、輸入を増やしている。中国国内の石炭価格上昇が、国際価格に影響を与えているという側面もある。中国ではこの冬の厳冬で電力需要が急増し、石炭不足・電力不足で大混乱に陥った。さらに、中南部の豪雪で石炭の輸出がストップし、石炭のスポット価格が上昇するという事態も起こっている。
 このように、短期、中長期のさまざまな要因が絡み合って、石炭価格の高騰を引き起こしている。自然災害の影響など、短期的な問題が解決すれば、価格は多少低下するかもしれないが、需要の増加傾向は今後も変わらないとみられている。供給も短期間には追いつかないことから、当面、価格は高止まりが続くだろう。

原料炭の調達難に陥った鉄鋼業界
 石炭輸入価格の上昇による日本への影響はどうだろうか。石炭の購入形態には、長期契約とスポット契約の2種類がある。電力用と鉄鋼用では契約形態の傾向は多少異なり、電力用では安定供給を重視し、かつては長期契約が中心だった。
 しかし1990年代後半以降、電力の自由化が進み、電力会社はコスト削減に厳しく取り組むようになった。当時、石炭価格は供給超過で下落傾向にあったため、長期契約よりもスポット契約のほうが価格面で有利になり、スポット契約の比率が高まった。現在では、全体の2~3割がスポット契約となっている。ただし、2003年後半からの需給の逼迫を受け、近年では安定供給を重視し、長期契約の比率を高める動きがみられる。
 これに対して鉄鋼用は、ほとんどが長期契約だ。電力用の場合、石炭を調達できなくても、他のエネルギー資源で補うことができるが、鉄鋼の場合、石炭を調達できなければ鉄はつくれない。そのため、安定供給が何よりも重要な要素となる。ところが最近になって、原料炭の調達が大問題になった。
 鉄鋼需要は国際的に伸びており、日本は鉄鋼製品を海外に輸出しているが、オーストラリアの天候不順などにより、鉄鋼メーカーが原料炭の調達難に陥ったのだ。石炭が調達できなければ、生産がストップしてしまう。そこで新日鉄など4社は2008年2月、原料炭100万tの緊急輸入を決めた。新聞報道によると、オーストラリア産の約3倍の価格で米国から輸入する予定という。
 石炭の需給は今後も、タイトな状況が続く。需要面では、韓国で2007年末から2009年にかけて9基の石炭火力発電所が運転を開始するほか、中国でも電力用を中心に内需拡大が予測される。アジアでの需要は、引き続き増加する見通しだ。一方、輸出面では、オーストラリアが輸出インフラの整備を進めているが、2010年までは出荷量の規制が行われる予定で、輸出量が大幅に増える見込みはない。インドネシアについても、発電用を中心に内需が拡大しており、2009年以降は輸出量を1.5億tに制限する動きがある。
 石炭消費量の多いアジアでの需要が一層高まるなかで、供給の中心であるオーストラリアやインドネシアからの輸出はそれほど増える見込みはない。唯一、輸出量が増える可能性があるのは、新しい積出港を準備しているロシアだが、稼働すれば輸出量は増えるものの、国際価格を大きく下げるほどの効果はないだろうとみられている。石油やLNGと同様、今後も、石炭の需給逼迫が続く公算は大きい。 

■電力用の石炭調達では長期契約を増やす傾向にある

石炭調達での契約手法の違い
  長期契約 スポット契約
電力用の調達に占める割合 70~80% 20~30%
鉄鋼の調達に占める割合 95~100% 0~5%
メリット 契約数量の確保が容易 需要変動への柔軟性が高い
デメリット 需要変動への柔軟性が低い 数量確保に対するリスクが大きい

電力用では、石炭需要の逼迫を受け、長期契約の比率を高める動きがある.

2008年04月23日

地球環境への取り組み強化で「空のエコ」プロジェクトを推進

                                                                                        2008.04.23 NIKKEI NET

JAL「空のエコ」宣言!
 JALはこれまで公共交通機関の使命を果たしつつ、地球環境を守る取組みを実施してまいりましたが、昨今の地球環境を取り巻く状況の変化に鑑みて、今般、地球環境に対する企業の社会的責任を再認識しこの取組みを強化していくことといたしました。
 地球と共生し、次世代に豊かな環境を残すことを目指してJALの地球環境プロジェクト「空のエコ」を今後さらに推進していまいります。
<JAL「空のエコ」プロジェクト>
【環境社会活動の推進】
 JALのネットワークを活用し、JALだからできる環境社会活動をさらに進めてまいります。
 ・高度1万メートルの大気を採取し、気候変動のメカニズム解明をサポート。
  (1993年より開始。 大気観測器を共同開発し、現在5機の航空機で実施中)
 ・シベリア、アラスカ、インドネシアの世界最大級のCO2吸収源である森林を上空から観測、森林火災の情報提供。(2007年度発見件数 172件)。
 ・次世代を担う子供たちへ環境意識の向上を目的とした運航乗務員による出前講座「そらいく」を開催。(2007年度 13回実施)。
 ・中国内蒙古の沙漠化防止のための緑化技術を研究しグリーンベルトを設定する活動団体への支援。
【航空機から排出される二酸化炭素量の削減】
 JALの航空機が排出する二酸化炭素量を、2010年度までに1990年対比で有効トンキロ輸送量あたり20%削減いたします。
 ・機材更新による燃費効率の向上。
 ・適正高度の選択や新着陸方式(テイラード アライバル)など、地球環境に配慮した運航の実施。
 ・航空機エンジン水洗いによる燃料効率の改善。
 ・軽量機内食器や軽量貨物コンテナーなど、航空機軽量化による燃料使用量の削減。
【JALエコジェットの運航】 2008年6月より就航予定!
 JALの地球環境へむけた取組みの象徴として尾翼を緑に塗装した「JALエコジェット(JAL Eco Jet)」 を1機運航し、JALエコジェットを通じて社会の皆さまへ地球環境の大切さを呼びかけてまいります。
JALエコジェット概要:
 ボーイング社製 777-200型機 (375人乗り) 1機
 尾翼大きさ 高さ10m 幅 8.5m
 「空のエコ」紙飛行機 大きさ :長さ(幅)7m、高さ2m
 その他、騒音対策、水質汚濁防止、リサイクルの推進、廃棄物の削減等の「空のエコ」プロジェクトについては、 http://www.jal.com/ja/environment/ をご覧下さい。

8都県市首脳会議・首都圏連合フォーラム:環境行動宣言を採択

                                             2008.04.23 毎日JP

 ◇サミット初日、横浜などで一斉消灯--8都県市首脳会議に温暖化対策部会設置

 首都圏の「第53回8都県市首脳会議」と、地元経済界の代表者を含む「第3回首都圏連合フォーラム」が21日、横浜市内で開かれた。7月の北海道洞爺湖サミットを前に地球温暖化対策が主要テーマとなり「首都圏連合フォーラム環境行動宣言」を採択。サミット初日の7月7日は都心部などで一斉に電気を消す「エコウエーブ」を実施することなどで合意した。さらに8都県市首脳会議に「地球温暖化対策特別部会」を設置し、二酸化炭素排出削減などに取り組む道を探る。
 環境行動宣言では、地球温暖化について「すべての国や地域が共通の問題として認識し、一刻も早く立ち向かわなければならない」と指摘。省エネや環境教育、アフリカ地域への国際協力などについて連携して「具体的な行動を起こす」とした。エコウエーブでは明かりを「けす、かえる、えらぶ」をテーマに一斉消灯や白熱灯から蛍光灯へ交換などを進める。一斉消灯をする地区として県内では、横浜市のみなとみらい21地区や箱根町、川崎駅周辺などが想定されている。
 さらに、8都県市首脳会議では、地球温暖化対策特別部会を設け、各自治体の取り組みを共有し、連携の可否を検討することも決定した。再生紙偽装問題を受け、環境に配慮した製品の流通・普及のための仕組み作りについて国に要望することも決めた。
 地球温暖化対策を巡っては、各自治体が今年、相次いで独自の施策を進めている。県は炭素税の導入検討などを盛り込んだ宣言を発表、横浜市も二酸化炭素排出量の04年度比30%削減を目指すが、具体的な施策は似通っており、自治体間の調整が必要だ。横浜市の中田宏市長は会議後「今まではバラバラに考えていたが、思い切って(一緒に)やらないと意味がない」と連携の必要性を強調した。
 また、首脳会議では、道路特定財源について地方財政や国民生活への影響を最小限にとどめるため、暫定税率を含む税財政関連法案を早急に成立させるよう求める要望書を国に提出することを決めた。

2008年04月24日

日本発、部門別アプローチ 自主性頼み疑問符

                                              2008.04.24 中日新聞

 2013年以降の世界的な地球温暖化対策の枠組み(ポスト京都議定書)として、日本は新手法「セクター別アプローチ」を提案している。産業や家庭など部門ごとに二酸化炭素(CO2)排出を削減できる量を計算、積み上げる方式だ。
 部門は、CO2を多く排出する電力や鉄鋼などの産業のほか、家庭やオフィス、運輸など多岐にわたる。各国の省エネ努力を重視している点が特徴で、途上国に技術協力する仕組みも設置。多くの国が参加しやすい仕掛けを考えている。
 土台となるのが、日本国内の各業界が年ごとにCO2削減目標を上積みする「自主行動計画」などだ。オイルショック以降、産業界は世界一とされる省エネ技術を確立した。それが世界標準になれば、日本は世界に技術を“輸出”でき、環境政策で主導権を握れるという思惑もある。
 ただ、課題がある。CO2の削減目標を設定しやすい産業部門はいいが、家庭やオフィスなどはデータ算出しにくい。また、自主的な取り組みが主体の積み上げ式だと、あらかじめノルマとして排出上限を設定する方式とは異なり、「2050年にCO2半減」といった大幅な削減目標達成には疑問符がつく。
 日本は3月以降、いくつかの国際会議でセクター別アプローチを提案。先進国からは一定の理解を得た。しかし、途上国からは「先進国と同様の規制は受け入れられない」などと警戒感が根強く、実現性は未知数だ。
温暖化対策 セクター別アプローチ

2008年04月25日

CO2の排出量はどうやって量るの?

                                              2008.04.25 毎日JP
◆CO2の排出量はどうやって量るの?

 ◇燃料、電力の使用量が基準--「体積」ではなく「重さ」で表現

 なるほドリ 地球温暖化対策で二酸化炭素(CO2)の排出量が問題になるけど、工場や家庭などいろんな場所から出るCO2の量をどうやって量るの?
 記者 いちいち排出される気体の体積や成分を測定しているわけではありません。ある工場で使うガソリンや軽油など燃料の量(活動量)が明らかなら、それらを1リットル使って出るCO2の量はあらかじめ決まっている(排出係数)ため、単純にかけ算します。つまり「CO2を出す活動量×排出係数=排出量」という計算式になります。
 Q 燃料を使わないオフィスの場合は?
 A 主に電力の使用量から算出します。一定の電力量を生み出す過程で出てくるCO2の量を排出係数とし、オフィスの電力使用量をかけ算すれば、CO2の排出量が判明するわけです。ただ、電力会社ごとに原子力発電や火力発電などの電源構成が違うため、排出係数も異なります。
 Q じゃあ、国全体の排出量の量り方は?
 A 同じ計算式を採用しています。その国が出すCO2の大半は、石油などの燃料に由来するという考え方に基づき、国全体の燃料使用量を集計することで、排出量を算出しているのです。
 Q ところで、CO2は気体なのに、「排出量500万トン」などと重さで表現されているのはなぜ?
 A 気体を体積で表現すると、不都合なことがあるんです。例えば、10グラムの空気が入った風船があると仮定します。この風船を暖めると大きく膨らみますよね。空気の体積は、測定時の気温や周囲の気圧の違いで変わってしまいます。でも、重さで表現すると、どんな条件でも変わりません。気温や天候に左右されることがないので、世界共通の指標になりうるのです。
 Q CO2の重さはどうやって量るの?
 A CO2は、炭素(C)と酸素(O)の原子で成り立っています。原子の重さは非常に小さいものですが、ある体積の気体に含まれるCO2の量が分かれば、重さも分かります。ちなみに気温が0度、1気圧の状態のCO2は、体積22・4リットル当たり44グラムということが分かっています。

地球温暖化対策:「環境基金」6000億円超 途上国支援、新たに6カ国

                                              2008.04.25  毎日JP

 地球温暖化問題で日米英3カ国が提唱している途上国支援の多国間「環境基金」に、新たにドイツやスペイン、オーストラリアなどが加わり、基金規模が計6000億円以上に達する見通しとなった。日本政府は同基金に1000億~1500億円を拠出する方向で、米英両国とともに主要なスポンサーとなり、ポスト京都議定書の国際的な温暖化対策の枠組み作りで主導権を発揮したい考え。
 7月の北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)で基金設立を正式決定することを目指しており、今後、基金拠出各国との調整を急ぐ方針だ。
 この基金は「クリーンテクノロジーファンド」で、日米英が2月に東京で開いた先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)で提唱、欧州各国などに参加を呼びかけていた。
 風力や太陽光発電、省エネ技術を導入しようとしている途上国の官民プロジェクトを資金面で支援するのが柱。インドや中国など温室効果ガスの排出量が多い途上国にポスト京都議定書の枠組みに積極的に参加するよう促す狙いもある。
 米政府は20億ドル(約2100億円)、英国が8億ポンド(約1700億円)の拠出を表明。日本は6月のG8(主要8カ国)財務相会合までに拠出額を決めるが「ポスト京都議定書で主導権をアピールするには米英に引けを取らない拠出が必要」(国際金融筋)として、1000億円を上回る規模の拠出とする方向で最終調整している。
 この基金に対し、日米英以外の各国は当初、慎重な姿勢を示していた。しかし4月以降、ドイツ、スペイン、オーストラリアのほかオランダ、ベルギー、ルクセンブルクのベネルクス3国などが参加を打診してきたといい、10カ国以上が参加する本格的な基金に発展する見通しとなった。

2008年04月28日

電気代・ガス代・ガソリン代の領収書にCO2排出量

2008.04.28 YOMIURI ONLINE

 自分が排出した二酸化炭素(CO2)量が具体的にわかるようにと、来年4月以降、電気代、ガス代、ガソリン代の領収書に、CO2排出量が表示される見通しとなった。
 今国会に提出されている地球温暖化対策推進法(温対法)改正案に対し、自民、公明、民主の各党が25日、こうした内容を盛り込んだ修正案を共同提出した。
 修正案では、電気、ガス、石油などを供給する企業が、消費者に対し、使用したエネルギー量に応じたCO2排出量を情報提供するよう努めることを求めている。努力目標だが、業界側も応じる構えで、家庭やオフィスで使う電気やガスのほか、給油の際のレシートに、CO2排出量が明記されることになった。
 家庭やオフィスからの排出量は急増しており、2006年度は1990年度比で、家庭部門が30・4%、業務部門が41・7%増えた。修正案には、日常の生活や業務活動でどれぐらいのCO2を排出しているのか、一人ひとりにしっかり意識してもらう狙いがある。

JR東、環境技術研究所設立へ・ハイブリッド車両など開発

                                                                               2008.04.28 NIKKEI NET

 東日本旅客鉄道(JR東日本)は地球環境対策を強化するため2009年度内に「環境技術研究所」を設立する。ハイブリッド車両の開発や、風力や太陽光発電などの導入に加え、施設や車両の環境負荷の軽減についての方策を研究する。30年度にはJR東日本の二酸化炭素(CO2)排出量を1990年度に比べて半減する目標を掲げる。
 新研究所は、鉄道車両やシステムなどの先端技術開発を手掛けるJR東日本研究開発センター(さいたま市)内に09年度をメドに設立する予定。CO2排出量が少ないハイブリッド車両や最先端の鉄道システムの開発を手掛ける。

CO2削減へ ネオン点灯 短縮を 都知事が条例検討指示

                                              2008.04.28 東京新聞

 地球温暖化対策で、東京都の石原慎太郎知事は二十五日、繁華街のネオン点灯時間やデパートなど商業施設の営業時間を規制する条例の検討を指示したことを明らかにした。夜型のライフスタイルを見直すことで、二酸化炭素(CO2)排出量削減につなげる。
 石原知事は記者会見で「戦争中は(空襲から)身を守るため、真っ暗にして灯火管制をやった。(地球温暖化は)自分の存在にかかわってくること。都が先んじて規制をしたい」と述べた。
 都は二〇二〇年までにCO2排出量を二〇〇〇年比で25%削減する目標を掲げる。今春改定した環境基本計画では「仕事や生活のスタイルを節電型に転換し、都市活動のあらゆる分野で省エネ対策を進める」とうたった。
 本年度中には、大規模事業所へのCO2排出量削減の義務化と、排出量取引制度を盛り込んだ環境確保条例の改正を図る方針。その作業と並行して、ネオンなどの規制についても検討を進める。

【試験に出るかも?時事クイズ】Q世界全体CO2排出量

                                            2008.04.28 産経ニュース
世界そして日本は時々刻々と動いています。当コーナーではニュースとして掲載された統計をグラフで紹介、このうちの1項目を「時事クイズ」として出題いたします。さて、当たるかな?
Q.国際エネルギー機関(IEA)の2007年データを元に環境省が作成した05時点の世界のCO2排出量によると、全世界の排出量はCO2換算で 271億トンでした。トップは米国で、上位2カ国だけで全体の約4割の排出量を占めます。ところが、両国ともCO2削減を義務づけた京都議定書の制約を受けていません。この国は?

A.【中国】 IEAの2007年版世界エネルギー見通しでは、急速な経済成長を続ける中国が米国を抜いて世界一になるとみています。日本は国別で4位の排出量ですが、5位のインドがすぐに追い抜くとみられます。2020年から30年ごろには、途上国が先進国の排出量を抜くとの予測もあります。
CO2排出量

2008年04月29日

CO2排出量半減は省エネと技術開発の両輪で―太陽光発電技術、いずれはプラント輸出を―甘利明経済産業相に聞く

                                         2008.04.29 日経ECOLOMY
 京都議定書の発効、7月の洞爺湖サミット、ポスト京都議定書の枠組み作り……。2008年は環境問題についての緊急課題が目白押しだ。地球環境保全と安定的な経済成長を、どう両立できるのか。新エネルギー開発も含め、甘利明経産相に聞いた。

◇   ◇   ◇

■環境税も含めた経済的手法全般の論点整理を

――EUで盛んに行われているキャップ&トレード型の排出権取引について、産業界が方針転換したかのように伝えられ、経済産業省としても研究会を立ち上げ検討を始めました。

 排出量取引について勉強をしています。国際間取引についてはEUを中心に議論されてきましたし、日本も途上国とはCDM(クリーン開発メカニズム)に関連してやり取りしてきました。

 その中でキャップ・アンド・トレード(C&T)の問題点が指摘されており、この問題点はEUも感じています。日本もしっかりと知見を集めておかなければなりません。キャップ&トレードをもし導入するとしても、前提条件としてどんなものが必要なのか、どのような点に配慮しなければならないか、を検証しておかなければなりません。このような観点から、経済産業省においても、産業技術環境局長の下に有識者を集め、研究会を始めました。  

 問題は、この取り組みを始めたEU内で、C&Tに関する訴訟が頻発していることです。その発端は「キャップ」とは言うものの、誰が公正なキャップを決めるのか、という点。現在の排出量をキャップとすると、怠けた人ほど得をする仕組みになりかねません。一生懸命やって努力してきた人は、すでに排出枠が狭いわけだから、それからさらに削減を求められ、厳しい目にあうことになる。そんな不公平な取り組みはありえませんので、対応を考えないといけないわけです。

 EUも自分たち自身、欠陥に気がついて、今後についてはベンチマーキングとオークションをうまいコンビネーションで組み合わせるとしているようです。ハンドリングが難しくなっています。日本でも、そういうところの知見をしっかり築いていく必要があります。

 研究会では6月を目標に論点整理をします。具体的な結論を出す前に、研究して知見を集め、論点整理をするのが大事でしょう。ここでは、C&Tだけでなく、環境税など経済的手法全般について、議論を深めたいと考えています。

 C&T型排出量取引をめぐっては、EUでは、ドイツのように、国は旗を振って盛んに推進しようとしているが、企業は訴訟を多く起こしているという現状もあります。日本の産業界はこの様子を見て、「このままではだめだ」と考えていたようです。国内的には、中小企業に大企業が技術供与をしてCO2排出を削減し、削減分を取引する、国内版CDMみたいな制度を検討する動きもあります。

■CO2排出量の半減、新エネルギー開発が不可欠

――ダボス会議で福田首相は「ポスト京都議定書」に向けて、産業・分野別に温暖化ガスの削減可能量を積み上げる「国別総量目標」を提案しました。この方式で世界全体の排出量を2050年までに半減する長期目標は達成できますか?

 達成には2つのエンジンが必要と考えています。

 1つは足元の対策として、省エネを世界中で展開すること。これはハード、ソフト両面で必要です。日本がいま持っている省エネ技術の提供が貢献できます。

 2つめのエンジンとして、2025年から先をにらんだ一層の省エネルギーや新エネルギー等の技術開発です。いまの技術にはない、温暖化ガス排出削減を一気に加速させる革新的技術が不可欠です。

 たとえば電源開発が進めているゼロエミッション石炭火力発電などがこれにあたります。

 また、新エネルギー等の開発も急がなくてはなりません。

 太陽光発電は、現在コストがキロワットアワーあたり、46円くらいかかります。原子力や、火力など在来発電では7円から8円ですからコスト面で勝負になりません。これを2030年くらいまでに、いまの火力発電と十分に伍する価格にしていきたいですね。そのためにはエネルギー効率を飛躍的に上げる必要があります。

 今の太陽光発電の発電効率は10~15%程度ですが、これを最終的に40%まで上げる技術開発が必要になります。コスト目標としては2010年を目標に23円に、2020年には14円、2030年には7円にしたいと考えています。ここまでくると火力発電と同等のコストになります。

 もちろん燃料電池という日本の得意分野で世界最先端の分野も重要です。燃料電池車は実際に走っていますが、1台5000万円から1億円という価格では普及しません。これが一般車、ガソリン乗用車並の価格にできないか。燃料電池車はCO2の排出量はゼロですからね。その布石として燃料電池車に必要な水素を安価かつ効率よく製品する技術も必要となります。

 先進的原子力発電という方向も考えられます。より安全に、より燃焼能力を高め、より廃棄物を少なくという研究です。この開発ロードマップを描いて2020~2030年あたりから投入します。

 省エネのハード技術、ソフト設計も進めますが、2050年の半減を実現するにはこういった新エネルギー等の技術開発が不可欠です。技術移転や省エネ技術だけでは達成できないでしょう。

――日米英で、途上国の自然エネルギー発電などを支援する新環境基金の発足が合意されました。日本はその新エネルギーの分野で遅れているとも言われています。新エネルギーの普及をさらに加速させるため、今後どうしていくべきでしょうか。

 確かに太陽光発電量ではドイツに抜かれてしまいました。しかし、まだドイツに次ぐ太陽光発電国であることは間違いありません。なぜドイツが急激に伸ばしたか、これはドイツの電力会社が長期買取保障という制度に基づき買い取り、電力会社はそっくりそのまま電力料金に転嫁する仕組みがあるからです。太陽光発電会社も電力を作れば即、儲かる仕組みなのですから苦労しない。

 では、誰が大変かというと一般消費者です。家庭の電気料金はどんどん上がっていると聞きます。新エネルギーについて、家庭に跳ね返る金額で言うと、日本の30円に対し、ドイツは500円くらい上乗せされています。このまま増えていけば、この500円はもっと拡大していくでしょう。電気料金の平均額は日本だと月6000円ですが、ドイツは9000円。それではたまらないと、すでに家庭からは悲鳴が上がっているようですよ。

 太陽光発電について、もうひとつ問題があります。太陽光発電は出力が乱高下するのです。晴れているときは多く、曇っているときは少ないし、夜はゼロです。そこで発電した量をそのまま、大量に電線に流し込んでしまうと、変動幅が大きいために本流がぶれてしまい、一般使用に耐えられない質の電気になります。EUでは電線が全てつながっていて線自体も太く、日本の3倍から4倍流し込んでもぶれませんが、日本ではより多くの制約があります。

 このような電流のブレを抑えるため、バッテリーを入れて出力を安定させて流しこむことが求められます。太陽光発電だけでなく、風力発電でもいえることです。

 私の号令で世界最大級の太陽光発電所を国内に作ろうと考えています。これは高性能蓄電池と合わせて開発します。最終的には発電技術とワンセットでプラント輸出をすることを視野に入れています。この輸出先のひとつは中東です。中東では、きわめて太陽光への関心が高くなっています。

 彼らに言わせると、「私たちには石油以外に資源がある。燦燦(さんさん)と輝く太陽はわれわれの資源である」。つまり、太陽光を使って電力の輸出を考えたいということです。

■リサイクル、原因究明の上で持続可能なシステムに

――古紙やプラスチック樹脂の配合比率といった品質偽装が問題になっています。偽装自体は容認できませんが、コストを無視したリサイクル至上主義がおかしい、という指摘もあります。環境と経済の観点から、コストとリサイクルをどう両立させるべきと考えていますか。

 不思議なのは、なぜ余計なコストをかけてまで品質偽装をやっていたのか、ということです。古紙でいうと、印刷がうまくできないなど、リサイクル材だけだと品質が落ちてしまうため、コストが高いバージン材を入れていたというものです。つまり、よりコストをかけて、偽装した製品を供給していたことになります。

 まずは古紙偽装について原因をしっかり究明し、再発防止の徹底を指示しました。その一方で、そもそも、経済を無視したリサイクル制度はおかしい、との指摘もあります。もちろん、社会的な費用と資源節約、環境負荷軽減のバランスを総合的に考えて、技術的、経済的に可能なリサイクルの制度にすることが重要ですので、その方向でしっかり見直していく。それは、古紙にかかわらず、自動車や家電についてもまったく同じです。

 経済原則に沿いつつ、リサイクル比率をあげていくことが大切です。これには国民の協力も必要ですし、市町村との連携も重要です。質の高い分別収集をすれば、その分リサイクルの精度が上がります。容器包装リサイクル法の改正で、質の高い分別収集をした市町村に対して資金を拠出するインセンティブの制度を始めました。これは、当初想定した金額よりも安くリサイクルできた場合は、分別収集の仕組みがきちんと行われた、つまり市町村が厳しく分別回収したという証明になりますから、安くできた分の半分は市町村に還元するという仕組みです。

■化石燃料の税率下げは歓迎できない

――ガソリン暫定税率の問題について混乱しています。

 

 地球環境問題が主要議題の洞爺湖サミットを7月に控え、ポスト京都の枠組みの議論が本格化している中、化石燃料の価格を引き下げることは、世界的にいいメッセージとしては歓迎されません。これはサミット議長国だから、ということではなくて、現時点ではどの国でも化石燃料の税率を下げる、ということはいいメッセージとは受け取られないのではないでしょうか。日本は環境の分野でマイナスイメージに受け取られるでしょう。

 原油価格については、正直、消費者が価格の高騰を敏感に感じ取らないと省エネ行動には結びつきにくいと思っています。

 

 一部の国では、価格補助金を国が出していますが、消費者が肌身で価格の高騰を感じないから、省エネという考えが浮かびません。このような状況を変えるため、消費国における価格補助政策をやめるべきだ、と私は常々説いてきました。消費者が敏感に価格の変化を感じれば、化石燃料の使用を抑制しようという考え方に必ずつながるはずです。ガソリンが安くなって、化石燃料の価格高騰を感じる感覚がにぶってしまったら、省エネ行動につながらないという危惧があります。

About 2008年04月

2008年04月にブログ「太陽光発電とオール電化 栃木県 茨城県 埼玉県 群馬県 京セラソーラーFC小山」に投稿されたすべてのエントリーです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

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