地球温暖化の原因とされる二酸化炭素(CO2)の05年度の国内排出量のうち、約半分は全国150の工場や発電所などから出されていたとの推計結果を、環境NPO「気候ネットワーク」がまとめた。03年度の「180施設で約半分」より集中が進んだ。気候ネットは「大口排出源の石炭火力発電所などが増えたため」と分析している。
省エネルギー法に基づきCO2排出量を国に報告している大規模事業所7441施設のデータ開示を国に求め、分析した。開示されたのは6829施設分で、合計で05年度の国内排出量12億9350万トンの39%にあたる。うち電力やセメント、石油化学など上位110施設だけで28%を占めた。一方、東京、関西両電力と鉄鋼の高炉など、国が開示を拒否した大口40施設で国内排出量の23%を占めることが、他の会社資料などから判明。計150施設で51%を占めると推計した。
事業者は開示請求があった際、非開示を求める意見を国に出すことができる。電力2社は03年度には施設ごとのデータを開示していたといい、気候ネットの浅岡美恵代表は「排出量取引に反対している電力と鉄鋼の2業界が、公平な排出量配分のための説明責任を果たしていないことが顕著になった」と批判した。