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2008年02月 アーカイブ

2008年02月01日

円借款で初の太陽光発電装置 京セラがチュニジアに

産経ニュース 2008.2.1

 京セラは31日、政府の円借款供与プロジェクトで、太陽光発電システムを北アフリカチュニジアに設置すると発表した。水力・風力発電などでは円借款の適用ケースはあったが、太陽光発電では初めて。
 大手商社の伊藤忠商事が元請けとして受注し、京セラが太陽光発電システムを納入・設置する。
 4月以降、チュニジアの無電化村500世帯を対象に、50ワットの太陽電池パネルを2枚ずつ順次設置。白黒テレビとラジオ、蛍光灯2本をまかなえる電力が得られるという。昼間に発電した電気を蓄電池に充電し、夜間にも照明などに使えるようにする。

2008年02月04日

太陽光発電普及、行程表作成へ・経産省調査会

                                                                                            2008.02.03 NIKKEI NET
 経済産業省は1日、総合資源エネルギー調査会(経産相の諮問機関)の部会を開き、太陽光や燃料電池といった新エネルギーの普及策を議論した。大規模な太陽光発電所の建設のほか、風力や太陽光などからつくるグリーン電力の利用拡大など、新エネ導入の具体化に向けた方向性を今後3カ月程度で打ち出す方針を確認した。
 部会では、太陽光発電を各家庭に普及させるための行程表作成のほか、一般家庭向けが多い太陽光発電の大規模発電所建設の必要性を協議。グリーン電力の信頼性向上のため、グリーン電力であることを示す認証制度のあり方や普及策を話し合う小委員会を設けることでも一致した。燃料電池や蓄電池の技術開発、バイオ燃料の利用をどう進めるかなども今後話し合う。

2008年02月05日

CO2減らしたらエコ割引 京都府、温暖化防止で

                                           2008年2月4日 東京新聞 二酸化炭素(CO2)の排出を減らして地球温暖化防止に役立てるため、京都府は4日、電気やガスの使用量を減らした家庭に、買い物の割引ポイントをプレゼントする取り組みを今秋から始めると発表した。  対象の3000世帯をこの春に募集。企業には割引分のポイントを購入してもらう仕組み。同様な「エコポイント」は各地で実施されているが、企業もかかわる取り組みは全国で初めてという。  府によると、参加家庭は「京都CO2削減バンク」(仮称)に登録。電気やガスに含まれるCO2が前年同月に比べ1キロ減ると、1ポイント(5円)となり、約1200の協力店でクレジットカードを使えば、買い物の割り引きを受けられる。  企業は、条例に基づき府に提出している温室効果ガスの削減計画書の数値から、ポイント購入分を差し引くことができ、計画が達成しやすくなる利点がある。  府の担当者は「金を払ってCO2を買う時代になったと、市民は実感してほしい」と話している。

CO2削減で、府民にポイント→商品購入 京都府

2008年02月04日 ASAHI.COM  京都府は4日、地球温暖化防止のため「京都CO2削減バンク」(仮称)の制度を導入すると発表した。府民が電気やガスの使用量を減らしたり、太陽光発電を家庭に採り入れたりすると、エコポイントがバンクにたまり、それで府内の協力店で商品を買える仕組み。家庭から出る二酸化炭素(CO2)の削減を狙い、秋からの運用をめざす。全国で初めての試みという。  京都府は条例で、一定規模以上の府内の事業者にCO2の削減計画書の提出を義務づけている。同バンクに参加する企業は、府民によるCO2の削減分を購入し、削減計画に反映させることができる。協力店には、企業が支払う購入費用が回る。山田啓二知事は「家庭のCO2削減の取り組みを積極的に進めるシステムだ」としている。

【夢てくの】CO2地下封じ込め/メタン回収→発電に利用

FujiSankei Business i. 2008/2/4  国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は昨年にまとめた第4次報告書で、21世紀末の地球全体の平均気温が20世紀末に比べ1・1~6・4度高くなると算出しました。環境省によると、日本の平均気温は最大で4・7度上昇する見通しです。現在でさえも温暖化に伴う熱波や洪水による被害が世界的に深刻化しているだけに、有効な手を打つことが喫緊の課題となります。その一環として実用化に向けた研究が進められているのが、温暖化ガスである二酸化炭素(CO2)を地下に封じ込める技術です。  日本政府は昨年6月に行われた独ハイリゲンダムサミットで、「美しい星50」という地球温暖化防止戦略を提唱した。中身は短期・中期・長期の3本柱によって構成されており、長期的な課題が革新的な技術開発によるCO2排出量の大幅削減。その中の1つのテーマが、石炭火力発電からの排出量をゼロにすることだ。  石炭は石油や天然ガスの価格が高騰する中、比較的安価で供給不安が少ないという点が世界的に再評価されている。だが、燃焼時には多くのCO2を発生する。使用されるエネルギーごとのCO2発生量をみると、日本の場合は4割近くを占める。これを大幅に削減させるのがCO2を分離、回収して地中に埋める「CCS」技術。本格的な実用化に向けて国内外で検証が進められている。  ≪“一石二鳥”の技術≫  CCSには、粒子間のすき間が大きい砂岩などで構成される帯水層へ圧入する方法や、石油・ガス層へ圧入し石油・天然ガスの回収を促進しながらCO2を貯留する手法がある。  関西電力の子会社である環境総合テクノスが、経済産業省の補助事業者となって2002~07年度にかけ取り組んだのが、CO2を地中の炭層へ注入し、都市ガスの主成分であるメタンの回収を促進するとともにCO2を吸着貯留する技術。回収されたメタンは発電所などで利用されるため、まさに“一石二鳥”のプロジェクトだ。  石炭には縦と横に、「クリート」という1ミリ未満の幅のたくさんの亀裂が入っている。クリートに囲まれるような形で無数に存在するのが、ミクロン(1000分の1ミリ)単位の小部屋。人間にたとえると亀裂部が動脈や静脈で、小部屋が毛細血管のようなもの。その小部屋の表面にはメタンが付着しているが、CO2の方が吸着能力が高い。このため、CO2が送り込まれるとメタンを追い出すという置換現象が発生する。こうした現象を活用したのが、今回のプロジェクトだ。  石炭層は一般的に約1200メートルの深さにあり、CO2の固定可能量は約10億トンといわれる。これは日本のエネルギー源別の年間CO2排出量(石油と石炭、天然ガスの合計)を8割程度カバーする量だ。  実験を進めるに当たっては、どこの炭田が最も適しているのか検討していった。候補地の1つが九州の炭田。しかし九州は地温が高いため小部屋の表面積が広がり、CO2の吸着力が弱いことが文献調査で分かった。この結果、九州に比べ地温が低い夕張市に白羽の矢が立ったわけだ。  今回の実験では深さ約930メートルの穴を開け、市販の液化CO2を注入した。本来であれば、液体でもガス体でもない超臨界の状態で注入することが最も効率的。だが、地下水の存在という計算外の事態が判明したため、炭層付近の地温は予想以上に低く、結果として液状で浸透していった。  ≪コスト抑制が課題≫  プロジェクトで確認されたのが、CO2を注入する際に合わせて窒素も入れると石炭層の膨張を抑え、注入量が増える点。CO2だけだと1日当たり約3トンだったが、窒素と同時だと固定量は2倍強に増えた。また、メタンの回収量も約9倍になったという。  環境総合テクノスの名子雅夫・CO2炭層固定化プロジェクト室室長は「メタンをうまく活用することでコントロールできるという点を把握できた意義は大きい」と語る。  帯水層への注入はメタンの回収といった“見返り”がないのに対し、環境総合テクノスの実験は、エネルギー情勢が厳しさを増すのに伴ってメタン価格が上昇していった場合、事業性も見込める。今回の実質的な削減コストは、1トン当たり6500円。このうち約半分に当たるCO2の分離回収コストをいかに抑制できるかが、事業化に向けてのカギとなる。                    ◇ 【用語解説】CCS  「Carbon Dioxide Capture and Storage=CO2の回収・貯留」の頭文字。工場や発電所など大規模排出源から分離回収したCO2を、地層に貯留する技術。G8などの国際会議でも、CCSの推進が頻繁に議論されており、欧米諸国や産油国を中心に具体的なプロジェクトが進行している。

京セラ、チュニジアの無電化村500世帯を対象に太陽光発電システムを納入設置

2008.02.05 nikkei NET
チュニジア共和国の無電化村500世帯へ円借款で初、太陽光発電システムの設置
 京セラ株式会社(社長:川村 誠)は、伊藤忠商事株式会社が受注した日本政府の円借款供与のプロジェクトで、チュニジア共和国へ太陽光発電システムを納入設置することになりましたのでお知らせいたします。
太陽光発電システムの納入設置に円借款が適用されるのは、今回がはじめてです。また、本邦技術活用条件の適用により日本の太陽光発電技術が途上国の経済発展に寄与するだけでなく環境配慮型の技術支援にもつながるものと期待しています。
■太陽光発電システムの設置概要
  2008年4月以降、チュニジア共和国のケフ、シリアナ、ベジャのそれぞれ3県にある無電化村500世帯を対象に太陽光発電システムを順次設置してまいります。日中に発電した電気が蓄電池に充電され、夜間にその電力を各住居の照明などに使用できるようにします。これにより、夜間の勉学や内職などが可能となり、生活の向上が図られ、村の成長発展にも寄与できるものと考えられます。
■太陽電池への期待
 未だ無電化村で生活をしている人々が世界中には約16億人ともいわれ、これは世界の4人に1人の割合となります。無電化村の電化には送電が困難な地域も多く、独立電源として機能する太陽電池は環境保全と経済発展を両立できると期待が寄せられています。これからも京セラは太陽電池の普及促進と技術開発により、人類社会の進歩発展に貢献してまいります。

2008年02月06日

首相、環境対策本部を官邸に設置へ

2008.02.05 NIKKEI NET
福田康夫首相は4日夕の自民党役員会で、地球温暖化対策など環境問題を議論する首相官邸直属の本部を近く設置する方針を表明した。首相は記者団に「どういうことを目指して行動すればよいのか国民がわかる、環境の司令塔のような組織をつくりたい」と述べた。

さっぽろ雪まつり開幕、雪像で環境問題訴え

2008.02.05 NIKKEI NET
SAPPORO  北海道の冬の祭典「第59回さっぽろ雪まつり」が5日、札幌市内で開幕した。メーン会場の大通公園は張り詰めるような寒さのなか、カメラを手にした国内外の観光客らでにぎわった。合わせて3会場に大小290基の雪像・氷像が並び、11日までの期間中に約200万人の来場者を見込む。
 7月の北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)を控え、環境問題をテーマにした作品が多い。大通公園には子供の未来と地球をテーマにした大雪像や、知床の森と動物たちの大氷像が設けられたほか、市民が製作した雪像が並んだ。
 友人と初めて訪れたという兵庫県尼崎市の金谷由美子さん(29)は「予想より大きく迫力があり、雪で作ったとは思えない」と驚いていた。

旭硝子、太陽電池用ガラスの製造設備を増強

2008.02.05 NIKKEI NET
 旭硝子株式会社(本社:東京、社長:門松正宏)は、今般、太陽電池用ガラスの製造設備を増強することを決定しました。当社子会社の旭硝子特殊玻璃(蘇州)有限公司(本社:中国江蘇省蘇州市)において、太陽電池用カバーガラスの製造窯(生産能力:240トン/日。700万m2/年)及びARコーティングラインを新設するとともに、愛知工場(愛知県知多郡武豊町)において、TCOコーティングライン(生産能力:600万m2/年)を増設します。
 なお、今回の総投資額は約130億円で、カバーガラス製造設備は2009年第2四半期、TCOコーティングラインは2008年第4四半期に、それぞれ量産開始の予定です。
 近年、太陽光発電は、地球環境やエネルギー問題を背景に、グローバル全体で市場が拡大しており、2007年には2004年比で約3倍の3.4~3.5ギガワットになったと推定され、今後も年率40%の急成長が予想されます。現在の太陽電池市場は、結晶シリコンタイプが主流となっていますが、原料であるシリコンの需給が逼迫していることから、太陽電池メーカー各社においては、ガラスなどにシリコンを製膜する薄膜タイプの太陽電池など様々な製品の開発・事業化に取り組んでいます。
 太陽電池用ガラスについては、主に結晶シリコンタイプ向けには、シリコンを保護するカバーガラスとして、太陽光の反射を低く抑えるため表面に凹凸をつけた型板ガラスが使用されるとともに、薄膜タイプ向けには、表面に透明導電膜(TCO)をコーティングしたガラスが使用され始めています。今後は、いずれのガラスについても需要の伸長が見込まれるものの、一般の建築用ガラスよりも高い透過率が必要になることに加え、発電効率を向上させることができる高機能・高品質な製品が求められている状況です。
 当社では、太陽電池用カバーガラスについて、既に米国、ベルギー、フィリピンの各生産拠点で製造していますが、特に市場の急拡大が見込まれる中国において、製造窯及び太陽光の反射を低く抑えるためのARコーティングラインを新設します。加えて、お客様へのサービス向上のため、ベルギーにおいて加工設備(面取り・強化)を増強中であり、これらの施策により、グローバルなネットワークの確立、並びに高付加価値化による差別化を図ります。
 また、TCOガラスについては、既に米国、タイでガラス基板を製造し、米国、愛知工場でコーティングしていますが、愛知工場でコーティングラインを増設し、生産能力を大幅に増加させるとともに、ベルギーにおいてもコーティングラインを稼働させます。
 当社は、2002年にグローバルカンパニー制に移行後、板ガラスカンパニーでは、ベルギーに本社を置き、その下に日本・アジア本部、欧州本部、北米本部を設置し、事業を運営しています。
 太陽電池用ガラスについては、グローバル全体で市場が拡大しており、従来の板ガラスに比べ、市場の成長や技術革新のスピードが速くかつ競争が激しいことから、今般、ベルギー本社直轄の組織としてソーラー事業本部を設置し、グローバルな開発・製造・販売体制を確立することとしました。
 これにより、タイムリーな生産能力増強に加え、太陽光エネルギーから電気エネルギーへの変換効率向上に貢献できる革新的なガラスの技術開発をスピーディに進めることができます。

2008年02月07日

環境モデル都市立候補へ つくば市

                                                                                         2008年2月6日  読売新聞
 つくば市は、温室効果ガスの大幅削減などで先駆的な取り組みを進める自治体を政府が選定する「環境モデル都市」に立候補することを決めた。
 政府の地域活性化統合本部(本部長・福田首相)は先月、関連予算の重点配分などで支援する10都市を6月に決める方針を打ち出した。
 市は、国立環境研究所などの研究機関を抱える“地の利”を生かし、各機関や県に協力を求めて、事務作業を進める。市内の主な研究機関でつくる筑波研究学園都市交流協議会などは昨年12月、低エネルギー消費で、安心・安全な環境・科学教育モデル都市として再構築することを目指した「つくば3E宣言」を発表している。
 市原健一市長は「環境問題がクローズアップされ、市をPRする絶好の機会。各研究機関が独自に取り組んできた問題が、自治体とともに実証されることは、研究学園都市をつくった本来の意味にもかなう」としている。

小山市が環境都市宣言案

2008年2月6日 下野新聞 
地球温暖化の防止や良好な環境の保全を市民に呼び掛けようと、市は「環境都市宣言」案をまとめました。循環型社会の実現に向けた関連新事業と併せて二月議会に提出、六月一日に宣言する予定。昨年まとめた第二次市環境基本計画の精神を要約し、「子どもたちにも分かりやすく読み替えた」(市環境課)という。

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2008年02月08日

カリフォルニア州で太陽光発電の需要が急増~業界が成長に追い付かない心配も

2008.02.08 USFL.COM
カリフォルニア州で太陽光発電の需要が急増している。
 ニューヨーク・タイムズによると、同州は太陽光発電に対する全米需要の4分の3を占め、州内の業界はここ数カ月、太陽電池の生産や、電池を屋根に取り付ける人員を拡大している。このほか、天然ガスや石炭よりコスト効率を高めることにも主眼が置かれ、投資額は総額で数十億ドル規模に上っている。
 2006年創業の太陽電池の設置業者ソーラーシティ(同州フォスターシティ)の場合、社員は現在215人に増え、年間売上高は2900万ドルに上っている。リンドン・ライブ最高経営責任者(CEO)によると、今は設置業者を見つけることが難しい状態で、「この成長ペースが続くとわれわれも持ちこたえられなくなる」という。
 一方、シリコン製の太陽電池を製造するサンパワー(サンノゼ)は07年、前年の3倍を超える7億7500万ドルの売り上げを記録した。株価の伸び率は251%と、アップルやグーグルをはじめシリコンバレーのあらゆる企業を上回っている。
 しかし、化石燃料が大半を占める3兆ドル規模の世界のエネルギー市場において、太陽熱発電は0.1%にも満たないため、専門家の中には、ジェリー・ブラウン知事(当時)が未来の代替燃料開発を指揮した1970年代と同様、同州が先を行き過ぎているとの見方がある。
 それでも、光電池を開発する国内十数社のうち8社が同州に本拠を置いているように、民間投資家や技術開発者が積極的に事業参加している点が当時とは大きく違うという見方もある。

話題のエコハウスは本当に省エネ?

最近人気のエコハウスは、化学物質を極力使わず、自然エネルギーを利用するなどして省エネを追求した家だ。建築主が省エネの参考にするのが、1999年に改正された「住宅省エネ基準」。これに基づく住宅は「次世代省エネ住宅」と呼ばれ、エコハウスの重要な要素の1つになっている。
ところが、「この次世代省エネ住宅には意外な落とし穴がある」と、室蘭工業大学の鎌田紀彦教授は穏やかでない指摘をする。「東京で次世代省エネ住宅を建てる人は断熱性がよいことからセントラルヒーティング(全室暖房)を選ぶケースが多い。そうすると、皮肉なことに、ずっと寒い北海道の住宅の2倍の暖房エネルギーが必要になってしまう」というのだ。
次世代省エネ基準は、日本を気候別に6地域に分けて、地域ごとに住宅の断熱・気密の基準を努力義務として定めている。罰則規定はない。
99年以降、既にこの基準に沿った住宅が次々と建設されている。2005年度には新築物件の30%が次世代省エネ住宅だったが、国は2008年度にはこの比率を50%に引き上げ、家庭部門のCO2排出量を850万t減らすことを目標にしている。

東京の基準値は甘過ぎる
省エネ住宅図解
次世代省エネ住宅の省エネ基準
次世代省エネ基準は、全国を6地域に区分し、地域ごとに住宅の断熱性や気密性、日射遮へい性を規定する。床・壁・天井の厚さや断熱材料、窓やサッシの構造、換気設備の性能などを定めている。図は東京など温暖なⅣ地域の仕様
出所:国土交通省

では、次世代省エネ基準の具体的な中身を見てみよう。最も重要なのが、家から失われる熱(熱損失)の値だ。そして、その値をクリアするために、(1)床・壁・天井の断熱性能(厚さや断熱材料)、(2)窓やサッシなど開口部の断熱性能(ペアガラスの構造)、(3)家のすき間面積、(4)換気設備の性能、などを規定している(上図)。
熱損失は熱損失係数(Q値)で表す。Q値は屋内と屋外の温度差が1℃の時に家から1時間に逃げる熱量をワット(W)で表したもの。Q値が低い家ほど断熱・気密性が高い。次世代省エネ基準では、北海道など寒冷地(Ⅰ地域)でQ値を1.6W/m3に、東京など南関東~九州(Ⅳ地域)で2.7W/m3としている。
しかし、いくら家の熱損失が小さくても、冷暖房設備が古くて冷暖房に多くのエネルギーを消費するのでは意味がない。そこで次世代省エネ基準は、(5)年間の冷暖房エネルギーの指針も定めている。北海道(Ⅰ地域)では390メガジュール/m2以下、東京(Ⅳ地域)では460メガジュール/m2以下である(メガは100万、ジュールはエネルギーの単位)。暖房の灯油消費量に換算すると、延べ床面積140m2のモデル住宅の場合、北海道では年間最大約1200L、東京では700Lの灯油を消費することになる。
ところが、実際に建築された次世代省エネ住宅をみると、灯油消費量はこの通りにならない。というのも、北海道では5年前からQ値を1まで下げた高断熱住宅が建設されており、暖房に費やす熱消費量を抑えられるため、灯油はわずか400Lで済む。一方、東京の次世代省エネ住宅はセントラルヒーティングをするケースがほとんどで、700Lの灯油を消費する。その結果、冒頭のように北海道の2倍の燃料がかかってしまう。「温暖だからといって東京のQ値を2.7と定めたのは中途半端だ。Q値を2程度まで下げれば暖房エネルギーを半減でき、灯油消費量は北海道と同程度になったはず」と、鎌田教授は基準のQ値設定に疑問を呈する。 
では、家をより省エネにするには、どんな対策が求められるのだろうか。
まず、最も効果的なのが窓の構造だ。「熱損失の半分は窓から逃げる熱。断熱・気密性の高い窓枠とペアガラスを使うだけで、家の熱損失の約40%は改善できる」(鎌田教授)
家のすき間面積の減少も大切だ。すき間があると、風の強い日に逃げる熱が増える。次世代省エネ基準は、「床や壁、天井など100m2の面に最大約22cm×23cmのすき間(つまり1m2当たり5cm2のすき間)」を許容しており、逃げる熱が意外と大きい。

換気で多くの熱が奪われる
住宅の総熱損失係数
次世代省エネ住宅から「逃げる熱」

東京の住宅で暖房・給湯を行う際のエネルギー消費量
東京の住宅で暖房・給湯を行う際のエネルギー消費量
次世代省エネ住宅では窓から逃げる熱が大きい。東京の次世代省エネ住宅で全室暖房をし、通常の給湯設備を使うと、一般的な木造住宅よりエネルギー消費が多い
出所:室蘭工業大学 鎌田紀彦教授

とはいえ、家のすき間をただ減らせばいいかといえば、事は単純ではない。建築基準法では「屋内の空気を2時間に1回換気すること」を義務付けている。十分なすき間がある家は、自然換気だけで済むため家に換気扇をつける必要がない。ところが、すき間の小さい家は、換気扇が必要で、換気時に熱が逃げてしまう。熱を逃がさず換気するには、換気システムに熱交換機を付け、排気熱を回収する対策が求められる。家の構造ばかりでなく、高効率の設備の導入も省エネには欠かせない。冷暖房設備と同程度のエネルギーを消費するのは給湯設備だ。今のところ次世代省エネ基準は給湯設備の省エネを規定してはいない。だが、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、高効率の冷暖房や給湯システムを採用する住宅の補助事業「住宅・建築物高効率エネルギーシステム導入促進事業」を推進している。
この事業で建設された住宅は、1999~2006年度に2686戸に達した。高効率の冷暖房機やヒートポンプ式の給湯器、熱交換器付きの換気装置に加え、熱回収する省エネ換気装置とヒートポンプ式冷暖房機の一体型空調設備を設置した例がある。
こうした高効率設備を導入した上で、熱を回収し、エネルギーを再利用すれば、さらに省エネ効果は高まる。例えば、風呂や食器洗いの湯の熱は排水とともに失われる。この排水熱をヒートポンプで回収するシステムを取り付けることで、排水熱の回収率は50%程度になるという。
一戸建て住宅に比べて集合住宅の省エネ化は、建築規模が大きい点や共用部を緑地化できるなど選択肢が多い。2006年4月に「改正省エネ法」が施行され、2000m2以上の住宅の新築・改修時に省エネ性能の届け出が義務付けられた。まだ数は少ないが、次世代省エネ基準を満たしつつ、屋上緑化や雨水利用などを施した集合住宅の建設が増えている。
康和地所(東京都千代田区)は分譲集合住宅すべてで次世代省エネ基準より低いQ値1.3を実現し、2005~2007年度に17物件、合計754戸を販売する計画だ。
環境省は2006年度から「街区まるごとCO220%削減事業」を開始し、建設費などの半分を補助している。補助事業の1つが、埼玉県越谷市で進める大和ハウス工業の「越谷レイクタウン」。次世代省エネ基準のQ値を大幅に下回る集合住宅を建設し、国内最大級の太陽熱給湯・暖房システムを備える。

昔の民家の知恵で夏も省エネ
昔の民家の知恵で夏も省エネ
積水ハウスの外気を取り込む住宅。家の南側にガラス張りの縁側があり、その通気窓から入った風が階段を上り、ペントハウスの通気天窓から吸い出される仕組み

ところで、断熱・気密性の高い住宅は、冬だけでなく夏にも冷房エネルギーを節約してくれるのだろうか。鎌田教授は、夏でも冷房を使わずに済む高断熱住宅を研究している。住宅南側にガラス屋根付きデッキを設置し、ガラス屋根を日よけカーテンで覆うと、夏は日射を防ぎ、冬は太陽熱を取り込める。屋内の気温が外気より高い場合は、住宅の低所と高所に通気窓を開ければ、屋内の空気が上昇して外に出る。「温度差を利用して風を作るのは昔の民家の知恵。現代の高断熱住宅にも生かせる」と言う。
一方、積水ハウスは積極的に外気を取り込むことで夏にも涼しい家を設計した。同社のサステナブルデザインラボラトリー内に建設した実験住宅がそれで、家の南側にガラスで囲った縁側を作り、陽光を取り入れる(上図の左)。この縁側の側面や上部のガラスに通気窓を設置し、外気を出し入れする。
「暑い夜はエアコンをつけて就寝する。屋外と屋内に設置した温湿度センサーで屋外の方が涼しくなるタイミングを判断し、自動でエアコンを止め、自動制御で通気窓を開けて寝室を涼しくする」と、木村文雄所長は説明する。
階段は吹き抜けで、屋上の六角形のペントハウスにつながっている。ペントハウスの各面にも通気天窓があり、外を吹く風の力で自然に開閉する。縁側から入った風は、階段を通り、ペントハウスの通気天窓から外へ出る。その際、屋内の熱気も吸い出される。まだ研究段階だが、30~40%の省電力になると見込んでいる。
原油の価格が2倍に高騰している現在、住宅の省エネは喫緊の課題だ。建設費2000万円の次世代省エネ住宅の床・壁・天井や窓の断熱性を高める費用は100万円程度で、20~30年の冷暖房費で回収できる。エネルギーの無駄を無くす住宅は、消費者にもメリットになるはずだ。
Ans  

2008年02月09日

温室ガス削減目標「達成可能」=10年度排出量を推計-環境・経産省

2008/02/08
温室ガス削減目標「達成可能」=10年度排出量を推計-環境・経産省


環境省と経済産業省は8日、二酸化炭素(CO2)をはじめとする温室効果ガスの2010年度排出量見通しをまとめた。今後取り組む予定の追加的な地球温暖化対策に伴う削減効果を加味した結果、1990年度比0.8~1.8%減の12億3900万~12億5200万トン(CO2換算)になると推計。森林のCO2吸収分、他国と排出枠をやりとりする「京都メカニズム」の活用分を含めれば、同6%減とする京都議定書の目標は「達成し得る」と評価した。
 政府の京都議定書目標達成計画は6%の削減目標のうち、3.8%を森林吸収で、1.6%を京都メカニズムの活用で、0.6%を国内での対策効果で賄うとしている。
 しかし今回の推計によると、現行の対策だけでは目標に届かず、1.7~2.8%(2200万~3600万トン)の不足が生じることが判明。これに対し、両省の合同審議会が昨年末にまとめた最終報告で打ち出した追加策を講じれば、3700万トン以上の削減が可能とした。

2008年02月11日

<環境キャンペーン>京都府環境対策…実践可能なものから

中央日報 2008.02.11
  京都府の例 
  京都府の環境対策は2005年に制定された地球温暖化対策条例を中心に立てられている。条例は具体的でかつ誰でも理解しやすく、実践可能なものにした。
  条例に含まれている“エコマイスター”制度を見てみよう。電気製品や自動車を売るとき、環境に及ぼす影響についてきちんと説明できる人に、達人という意のマイスターを付与することにした。急発進・急停車を減らし、経済的な運転をしてきた人々が受ける“エコドライブマイスター”は558人に達する。
  この条例のおかげで、一定規模以上の建物の屋上に緑化作業を義務化したのも順調に施行されている。屋上緑化は“ヒートアイランド現象”を大きく緩和するのに役立っている。京都府庁舎をはじめとし、455カ所が参加している。その運営者もマイスター称号を受けている。
  京都府はこうした具体的な作業の先頭に立っている。京都府は、庁舎としては二酸化炭素を20%まで減らそうという目標を掲げている。昨年から冬には窓に断熱フィルムを付けた。携帯電話の電波が飛びにくいことがあるほどだ。また屋上に太陽熱装置を設置し、ソーラーシステムが作動する環境住宅を作る新しい住宅建設にも着手した。 
  “モデルフォレスト”を作る作業も進行中だ。カナダで大きく発達したこの制度は地域住民を中心に公務員・企業・ボランティアメンバーたちが皆で力を合わせ、山林を育てる活動だ。山林が府の75%ほどの京都は、いくらでも美しい森を育てることのできる恵まれた条件をもっている。
  すでにサントリー、コカコーラ、村田製作所、京都大学など8の企業、団体が参加するなど関心が高まっている。
  効率的にエネルギー節約経営をしにくい中小企業のためには「京都エコシステム(KES)」という制度を作った。エネルギー節約が上手な企業にはKESを認証し、金融会社から低利子で融資を受けられる“エコーローン”を適用してもらえるというものだ。717の中小企業が参加し、エネルギー節約を行っている。
  この政策を通じ、中小企業の経営効率が高まって経営体質も強固となり、京都、そして広くは日本経済によい影響を及ぼせると期待されている。

エコ暖房で脚光…陶製湯たんぽ売れ行き好調

岐阜新聞2008年02月10日
陶製ユタンポ 厳しい寒さが続く中、陶磁器産地の多治見市高田町では、陶製湯たんぽの製造、出荷が続いている。「彌満丈(やまじょう)製陶所」では年々需要が高まり製造が追いつかないほど。経営する加藤徹さん(61)は「省エネ、環境志向に加え、最近の原油高も背景にあるのでは」と話している。
 同製陶所では、昨季は9月から翌年2月まで製造したが、今季は3月中旬まで続けることになりそうで、数も1000個増え7000個になる見込み。不況と燃料高で苦しむ美濃焼業界で、例外的ともいえる活況ぶりだ。
 「ガス代が出荷額の3分の1にまで上がった」(加藤さん)と燃料高の影響はあるものの、一度沸かした湯が一晩もつ経済性や室内を乾燥させないなどの効果が認知され、全国的に売れているという。「厳寒の旭川からも問い合わせがあった」と加藤さん。成形した3種類の湯たんぽを天日干しして乾燥させる焼成の準備作業に追われている。

2008年02月13日

「現行バイオ燃料のCO2排出量は、ガソリンの5割増しから2倍」研究論文

                                                           2008.02.13 WIREDVISION ENVIRONMENT

関連要素をすべて考慮に入れると、バイオ燃料が排出する温室効果ガスの量は化石燃料よりも多くなる――2月7日(米国時間)、『Science』誌ウェブサイトに掲載された2つの研究論文がこんな結論を下した。これだけではない。かつて石油に代わるクリーンエネルギーとしてもてはやされた農作物由来の燃料が、環境問題を解決する特効薬ではないことを示唆する研究成果がこのところ増えている。
バイオ燃料は当初、非常に有望に思われた――植物を利用して車を走らせたり工場を稼働させたりする以上にクリーンな方法があるだろうか? しかし、初期の予測は細かい点の検討がやや不十分だった。こうした予測は、燃料となる作物を育て、収穫し、精製するのに必要なエネルギーを必ずしも考慮していなかったのだ。
何より重要なのは、燃料用作物を栽培するためには、温室効果ガスを大量に吸収してくれる植生を伐採して土地を開墾しなければならない――あるいは、既存の農地に燃料用作物を植える場合には、それまで育てていた食物用作物の栽培場所を確保するために新たな農地を開墾しなければならない――という点を考慮に入れていなかったことだ。
これらの要素を計算に入れると、バイオ燃料もそれほど有望とはいえなくなる。今回Science誌に発表されたうちの1つで、プリンストン大学で環境法を研究するTimothy Searchinger氏らがまとめた研究論文によると、化石燃料の代わりに、米国のバイオ燃料業界で人気の高いトウモロコシ由来のエタノールを使用した場合、今後30年間にわたって温室効果ガスの排出量が倍になるという。他の作物よりもはるかにエネルギー効率がよいとされるスイッチグラス[ロッキー山脈に自生する多年生植物]でも、温室効果ガスの排出量が50%増えるという。
一方、Science誌に発表された2つ目の論文の中で、自然保護団体『ネイチャー・コンサーバンシー』の研究者らは、バイオ燃料用の作物畑に変える際に出る二酸化炭素の量と、生産されたバイオ燃料の使用による二酸化炭素排出削減量が等しくなる時間を試算すると、何百年もかかる場合があると主張している[バイオ燃料のために新たに土地を開墾した場合、化石燃料をバイオ燃料に代替することで削減される二酸化炭素排出量の17から420倍の二酸化炭素が大気中に放出され、これを相殺するには数百年かかることもあるとしている]。
だが、明るい材料もある。ネイチャー・コンサーバンシーは、食物用作物が育たないやせた農地に植えられた多年生植物を使ってバイオ燃料を作る場合と、廃棄物バイオマスからバイオ燃料を作成する場合は有益だと指摘している。
どちらの研究も、農作物から燃料を作る際のエネルギー効率が改善される可能性を考慮に入れていないという難点はあるにせよ、2つの研究が指摘するバイオ燃料のデメリットはあまりに深刻なため、これらが導き出した結論まで即座に否定することは難しいだろう。
この2つの研究以前にも、バイオ燃料が環境に与えるダメージを指摘する調査結果(日本語版記事)が複数出ているが、政策立案者が今後こうした警告に注意を払うかどうかは、現時点では不明だ。
多くの国や農業関連企業はすでにバイオ燃料に巨額の投資を行なっており、現在も資本の投入が続いている。バイオ燃料は今や主流の燃料なのだ。
だが、これに反対する動きも大きくなりつつある。国際連合(UN)はバイオ燃料の持続可能性を評価する委員会を設置し、『New York Times』紙は、複数の著名な環境生物学者が、Bush大統領とNancy Pelosi米下院議長にバイオ燃料政策の見直しを迫っていると報じている
現在開催を求めて市民運動が展開されている、科学に的を絞った大統領候補討論会『Science Debate 2008』が実現したあかつきには、大統領候補――特に、バイオ燃料の利用拡大を提唱しているBarack Obama候補――がこの問題について質問攻めにあうのをぜひ見てみたい。
Science誌に掲載された論文、「米国の農地におけるバイオ燃料用作物の栽培は、土地転用による温室効果ガスの排出量増加を招く」と「土地の開墾とバイオ燃料によって生じる炭素の負債」を参考にした。

カーボンオフセットやエコポイントは定着するか

2008.02..13 日経ECOLOMY コラム(橋本 賢氏)

 最近は東京でも夜に雪が降る日が増え、練馬では一時20cm積もった日もあります。雪を見慣れぬ私には、窓から白銀に変わった風景を眺めると新鮮な気分になります。とはいえ、底冷えとなった外に出掛けるのがつらく感じるのはトシのせいでしょうか。

■環境行動を付加価値と見立てるカーボンオフセット
 私は日常業務として、排出権取引に関する政策調査や、温暖化への対応に関するコンサルティングに携わっています。そのなかで最近感じるのは、自ら排出権ビジネスのスキームを携えてオフィスにいらっしゃる企業の方々とお会いする機会が増えてきたな、ということです。自社の既存事業のなかで排出権を活用しながら、新たな顧客発掘に結び付けることができないか、といった類のご相談を持ちかけられるケースが多いです。
 こうしたビジネススキームの典型例としては、カーボンオフセットが挙げられます。自社製品・サービスを「カーボンオフセット付き」とすることにより、製品・サービスの広告効果を獲得し、自社の企業イメージを高めるだけでなく、こうした製品・サービスを利用する顧客企業のCSR(企業の社会的責任)向上にも役立てようとの発想です。

スキーム1
【カーボンオフセットスキームの一例(概念図)】
 排出権ビジネスといえば現在も海外プロジェクトを通じた排出権の獲得・販売が主流なのです。一方、カーボンオフセットは排出権を既存の商品・サービスに対する付加価値として利用する点で、ビジネススキームの高度化が図られていると見ることができるでしょう。これは、例えば今までは農家がトマトを作って売っていただけだったのが、ケチャップやトマトジュースといった加工産業に結びついていくことと似ています。 なお、カーボンオフセットは現在では消費者による善意の「寄付」に基づくケースが主流ですが、カーボンオフセット年賀はがきが1億枚の販売目標に対し約1500万枚(1月18日現在)しか売れなかったことからも分かるように、日本では寄付ベースのスキームが根付きにくいと言えるかもしれません。

■環境行動のインセンティブであるエコポイント
 このように、カーボンオフセットは環境行動を付加価値と見立ててビジネスに結びつけるわけですが、これとは異なるアプローチで環境行動をビジネスに結び付けるスキームとして、「エコポイント」が挙げられます。
 エコポイントは、例えばスーパーでマイバッグを持参したり、環境配慮型の商品を買ったりといった行動に対して、金銭的な価値(ポイント)を与える仕組みです。身近な事例では、愛知万博で試験的に行われたのをご存知の方もいらっしゃると思います。
 ポイントを発行するための原資が必要となりますが、多くの場合には企業の協賛金だったり、(環境配慮型である)自社製品を買ってもらうための販促費だったりします。ノベルティーグッズを利用した広告手法を環境面に応用したものと理解できるでしょう。オフセットとちがい、消費者から見れば「お得」感がある分だけハードルが低いかもしれません。

スキーム2
【エコポイントスキームの一例(概念図)】
 このように、カーボンオフセット、エコポイントともに、日本でもいくつかの実証例が見受けられます。以前のコラムでも触れましたが、環境省でも普及に向けたルール作りなども進んでいます。地球温暖化問題への意識が高まっているなかで、こうした環境行動を促すビジネスモデルが今後定着していけるか、注目されるところです。

2008年02月14日

小・中学校の校舎屋上をエコ発電に利用しよう

2008.02.14 ohmyNews
先日、部活動の練習試合で、ある中学校に行きました。入ってすぐに眼についたのが、太陽光発電の発電量と、現在の使用量、中部電力との電力のプラス・マイナスの状況を表示する電光掲示板です。
 それを見て、よく晴れた休日にもかかわらず、電力を売るほどにはなっていない、というのがわかりました。まあ冬場だし、そんなものなのかなあと思いながら、屋上を見やると、きらきらと光る発電装置が見えます。
しかし、あまりにも小さい。大きな校舎の屋根の10分の1にも満たない大きさです。これを、もっと大きなものにしたらどうなのだろう、と思いました。
 最近、興味を持っているのが、家庭用の風力発電装置です。近所のスーパーマーケットでは、これを駐車場に設置して、夜間の照明に使っているようです。太陽光発電よりも風力発電のほうが効率がよい、と書かれたものを目にしたことがあります。
 そこで考えたのですが、太平洋側の日当たりのよい地域の、中規模以上の学校の校舎屋上すべてに、太陽光発電装置と風力発電装置を設置してみたらどうでしょうか。 私の住む静岡県だけでも、小学校と中学校合わせて800校以上あるし、大都会は別として、小学校や中学校の校舎の屋上は、ほとんどの場合が何も利用されていません。屋上に上がることすら禁止されている学校が多いようです。
 中途半端な大きさではなく、屋上のほぼ全面を使った太陽光発電装置と、屋上の四隅に風力発電装置を設置します。校舎の形によっては、風力発電装置の数をもっと増やすこともできるでしょう。
設置にかかる費用は、保護者からの出資金でまかなえないでしょうか。 入学時に生徒の親に、出資金を払ってもらい、卒業時には払い戻す。学年3クラスの小学校なら、児童が在校期間中には、電力が売れた場合の収入は、学校で預かっておき、子どもたちに還元してもよいし、卒業時に配当金として保護者に払ってもよいでしょう。
 どうでしょう。国や自治体の出費ゼロでは、とうてい無理な話だと思いますが、地球温暖化は待ったなしなんだし、保護者の理解と協力を得ることで何とかならないでしょうか。
 専門知識のない私には、想像することしかできませんが、行政の担当者や専門家の方なら、正確な試算に基づいた計画立案ができるのではないかと思います。
どなたか、関心を持っていただけないでしょうか。そして、どこか1つでも、私の提案を実現してくれる自治体が出てきてくださったらうれしいのですが。

「家庭ごみ、2割減らして」環境省が目標設定

2008年02月14日 asahi.com

 環境省は13日、家庭から出される生活系ごみについて、15年に1人1日530グラムと、00年の660グラムから20%削減する新たな数値目標案を明らかにした。3月までに閣議決定予定の第2次循環型社会形成推進基本計画に盛り込む。目標に強制力はないが、自治体が廃棄物行政を進めるうえでの最低限の目安になる。
 同省によると、05年の生活系ごみ排出量は、資源回収された828万トンをのぞき2821万トン(1人1日当たり605グラム)。今後の人口減少を織り込むと、ごみ処理の有料化を予定している市町村(人口では全国の4分の1にあたる)がすべて導入し、リサイクルを推進すれば、削減目標は達成できると見込む。
 ただ、ごみ処理の有料化による削減効果は、有料化直後には大きいものの、住民が慣れるに従ってごみが増える「リバウンド」が確認されている。家電リサイクルの品目を拡大しても資源回収量には限界があることから、同省は「厳しめの目標」とみている。

マイナス20度でも安心「寒冷地向け」エコキュート

2008.02.14 Jcast
  新潟県三条市の暖房器具メーカー・コロナは、マイナス20度の外気温度でも運転可能な寒冷地住宅用の「エコキュート」(ヒートポンプ給湯器)を、2008年3月下旬から発売する。
   自然冷媒CO2ヒートポンプ式給湯器のエコキュートは、CO2の削減や省エネ性能で注目され、家庭用エコキュートは07年9月に国内総出荷台数が100万台を突破した。寒冷地でも電化住宅の普及が加速していることから、、寒冷地向けのエコキュート2機種を発売する。独自のスクロールコンプレッサーで、マイナス20度でも安定した運転が可能だという.
タンク容量が370リットルの「CHP-371DA8K」は、インターホンリモコンセットが80万8500円、ボイスリモコンセットは79万8000円。タンク容量が460リットルの「CHP-461DA8K」は、インターホンリモコンセットが89万2500円、ボイスリモコンセットは88万2000円。

2008年02月15日

エコミーティングとちの環2008 が開催されます

2008.02.15 とちの環県民会議
実施日(期間) 開始 平成20年3月9日(日)~ 終了 平成20年3月9日(日)
9:30~12:00
場     所 とちぎ福祉プラザ 401・402会議室
※身障者用の駐車場あり 身障者用のトイレあり
対象(資格等) とちの環県民会議会員、一般県民
申し込み方法 申し込み不要

問 合 せ 先
名称 とちの環県民会議事務局
TEL 028-671-0457
FAX 028-673-9084
住所 〒329-1198宇都宮市下岡本町2145-3
   

その他特記事項
後援:栃木県

2008年02月17日

温室ガス「排出効率」が頭打ち 日本、削減ペース鈍る 内閣府まとめ

2008.02.17 北海道新聞
 二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの「排出効率」の改善が、日本では頭打ちになっていることが内閣府のまとめで分かった。国内総生産(GDP)を基準に温室効果ガスの排出量をみると、欧米先進国に比べて削減ペースが鈍っており、北海道洞爺湖サミットを控えて、新たな排出削減策が求められそうだ。
 GDP百万ドル当たりの温室効果ガスの排出量(CO2換算)を比較した。一九七五年時点で日本は五百三十九トンと、米国(千六十一トン)のほぼ半分だった。第一次石油危機の経験から省エネに取り組み、英国(六百九十五トン)、ドイツ(八百四十三トン)と比べても少なく、農業国のフランス(五百三十六トン)と並ぶ排出効率の優等生だった。
 日本は第二次石油危機を経てさらに省エネを進め、八五年には四百トンを切ったが、それ以降は三百六十-三百八十トン台と横ばいで推移。九九年には英国に逆転された。
 二○○四年時点では日本は三百七十一トンと、フランス(二百四十四トン)に引き離され、かつて大きな差があったドイツ(三百八十七トン)に迫られている。二度の石油危機を経て製造業を中心に省エネをいち早く進めた日本では、その後の排出量の削減余地が少なかったとの指摘もある。
 ただ、京都議定書の基準年である九○年からのGDP当たりの排出量の削減率は、米国22・4%、英国29・6%、ドイツ31・4%に対し、日本はわずか1・3%。CO2を出さない新エネルギー導入の拡大など抜本的な対策が必要になりそうだ。

GWをグリーンウイークに 小池元環境相が提唱

2008.02.17 産経ニュース
ゴールデンウイーク(GW)をグリーンウイークに-。小池百合子元環境相が15日、古巣の環境省で記者会見し、二酸化炭素の削減に役立つような休日の過ごし方を実践して低炭素社会を目指す「グリーンウイークキャンペーン」への参加を呼びかけた。
 同キャンペーンは小池元環境相と末吉竹二郎・国連環境計画特別顧問が呼びかけ、アルピニストの野口健さんや歌手の加藤登紀子さんらが賛同。
 自動車で渋滞の中行楽地に行く典型的なレジャーを見直し、公共機関を使ったり近所の歩いていける公園で楽しむなど、1年の約3割を占める休日から、CO2の排出量削減の工夫をしてもらうのがねらいだ。休日にCO2の排出量を50%削減できれば、それだけで年間15%の削減が達成できるという。
 趣旨に賛同する企業や業界を募り、CO2排出量の少ない商品の販売促進をしたり、エコバッグやマイ箸持参の客にエコポイントで還元することなどを検討している。4月29日から5月6日の期間中、東京タワーをグリーンにライトアップすることも計画中だ。
 小池元環境相は「あれしちゃダメではなくて、自分が使った二酸化炭素を他で吸収する方法を作り出しましょうという運動。国民が(京都議定書の)目標達成の主体であることを認識してほしい」と話していた。
 京都議定書で日本は、2008~2012年度の年平均の温室効果ガスの排出量を1990年度に比べて6%削減することになっている。

政府の環境有識者会議、勝俣・三村氏を起用

2008.02.17 NIKKEI NET
 政府は15日、近く発足する環境問題に関する有識者会議のメンバーに勝俣恒久東京電力社長と三村明夫新日本製鉄社長を起用する方針を固めた。環境省によると、電力、鉄鋼の2業種で日本の二酸化炭素(CO2)排出量の4割以上を占める。両業種を代表する2社のトップを取り込むことで、産業界の温暖化ガス削減に向けた努力を促すのが狙いだ。
 有識者会議は福田康夫首相が1月の施政方針演説で打ち出したもので、7月の主要国首脳会議(洞爺湖サミット)に向け日本の温暖化ガス削減への取り組みなどを検討す。有識者会議メンバーには勝俣、三村両氏のほか、奥田碩、黒川清両内閣特別顧問に加え、学識経験者や非政府組織(NGO)、マスコミなど各界から合計10人前後が参加する。

2008年02月18日

体積の60倍のCO2を吸収する新化合物『ZIF-69』

2008.02.18 WIRED VISION
製薬会社で新薬を探す際に通常に用いられる技術を応用して、発電所から発生する困りものの二酸化炭素(CO2)を捕捉する新しい化合物が発見された。
これは『ZIF-69』と呼ばれるスポンジのような物質で、自分の体積の60倍分もの二酸化炭素を取り込むことができると期待されている。二酸化炭素は言うまでもなく、温室効果ガスを研究する科学者たちから気候変動の主要原因とみなされている物質だ。
ZIF-69は、化学物質を超並列的にテストする『ハイスループット・スクリーニング』と呼ばれる技法を使って、24種類の類似の化合物とともに発見された。この新しい化合物は、発電所が石炭、ガス、あるいはバイオマスを燃焼したときに発生する二酸化炭素の回収に利用できると考えられている。
「われわれは今、取り返しのつかないほど環境を悪化させており、何らかの対策を取る必要がある。さもなければ、手を打つ時間さえなくなってしまうだろう」と、この研究論文の筆頭執筆者であり、カリフォルニア大学ロサンゼルス校のOmar Yaghi教授(化学)は言う。「二酸化炭素を閉じ込めることができれば、環境の浄化に大いに役立つ」とYaghi教授は語った。
二酸化炭素を捕らえるには、CO2分子を他の粒子から取り出せるようにしなければならないが、この点が非常に難しい。従来の取り組みでは、二酸化炭素粒子を捕らえるのに熱を必要とした。熱を発生させるにはエネルギーが必要で、エネルギーにはコストがかかる。
従って、二酸化炭素をより効率よく捕捉できれば、一連のプロセスにかかるコストを抑え、「クリーンな」化石燃料発電所の実現に一歩近づけるというわけだ。
Yaghi教授の研究論文は、2月15日(米国時間)に科学雑誌『Science』誌のオンライン版に掲載されたが、その内容は、二酸化炭素捕捉物質の性質だけでなく広範囲に及んでいる。論文は、科学者が望む性質を持つ物質を、これまでにない速さで作り出すための新しい方法についても明らかにしている。
「ハイスループット法によって、これまでよりはるかに複雑な構造の実現が可能になり、最終的にはさらに有用性の高い物質を作れるようになるだろう」とYaghi教授は説明する。また、「次から次へと新しい化合物が見いだされたため、研究を取りまとめて公開するのに、学生たちに実験を中断するよう求めなければならいほどだった」とYaghi教授は語った。
化学者らのチームは、一連の新しい化合物を発見すると、すぐにX線結晶学を駆使してその性質の分析にとりかかり、化合物の形状と形態を明らかにした。このような取り組みの結果、二酸化炭素の捕捉性の高い新物質ZIF-69が発見された。
ZIF-69は、さまざまな形状の分子をふるいにかけて二酸化炭素だけを吸収することができる。この化合物に圧力をかけると、二酸化炭素を吸収し、そのままとどめて放出しない。圧力を減らせば二酸化炭素が放出されるため、捕捉された二酸化炭素を貯留システムに廃棄することができる。
このような性質のおかげで、二酸化炭素を捕捉する効率性を大幅に高めることができるとみられている。ただし、実環境での有効性は未知数だ。Yaghi教授は、まだ数年は実地試験を行なうのは難しいと考えている。
スタンフォード大学のFranklin Orr教授(地球科学)は、今回の発見を「きわめて大きな可能性を持つもの」と評価している。ただし、この物質を使用して二酸化炭素を捕らえる具体的な方法については、その多くがまだこれからの課題だと指摘する。
「今回はこの発見の初めての発表であるから、商業的に実現可能な方法かどうかについて、各方面から十分な検討がなされていないのも無理はない」とOrr教授は言う。
Orr教授によれば、クリーンな化石燃料発電所を実現させるためには、二酸化炭素捕捉の問題を解決することが不可欠だという。だが、二酸化炭素の捕捉と隔離は多段階にわたるプロセスだ。
捕捉された二酸化炭素はどこかに貯留しなければならない。現時点で技術者の構想にあるのは、二酸化炭素を地中に注入する、いわゆる地中隔離と呼ばれる方法だ。だが、この方式では漏れがないかどうかを常に監視する必要があり、非常に大きな危険を伴うことになるとする強い批判もある。
このような懸念から環境保護団体は、二酸化炭素の捕捉と隔離というアイデアを絵に描いた餅だと評し、既存の化石燃料企業がこの技術を推進しようとしているのは、太陽光や風力など本当の持続的使用が可能な技術の導入を食い止めるためだと主張している。
「われわれは、二酸化炭素の回収隔離には反対している」とGreenpeaceの広報担当者、Daniel Kessler氏は言う。「実際のところ、こうした技術には何十億ドルという投資が必要になるだろう。そうなれば、リニューアブル・エネルギー(持続的利用可能エネルギー)がその犠牲になる」とKessler氏は語った。

2008年02月19日

オゾン層破壊メカニズム解明 日本の南極観測隊

2008.02.19 下野新聞
【南極観測船しらせ19日同行記者】第四十八次南極観測隊・越冬隊(宮岡宏隊長)が、極地上空の特定の高度に極成層圏雲という雲が発生、そこに太陽光が当たるなどするとオゾン層の破壊が始まるとのメカニズムを解明した。越冬隊は既に日本への帰途に就いており、帰国後、さらに詳細な分析をする。
 観測したのは中島英彰隊員(44)=国立環境研究所、大阪府出身=と佐伯浩介隊員(27)=東北大大学院、滋賀県出身。オゾンなどの物質分布を解析できる分光器を昭和基地に設置、オゾンの流れに合わせて気球を揚げる国際調査の結果などを組み合わせて研究した。
 中島隊員らによると、水蒸気や硝酸ガス、硫酸ガスなどで構成され、氷点下七七度以下でのみ生成する極成層圏雲が、高度十八-二十二キロの特定の高度で発生し、そこに太陽光が当たるなどすると化学反応が起き、オゾン層の破壊が始まるという。
 極地上空のオゾン層に穴があくオゾンホールは一九八二年、日本の観測隊が発見。中島隊員は「極成層圏雲がオゾン破壊反応の場であることを示すいいデータが得られた」と話している。

2008年02月20日

太陽光の季節

                                                                                          2008年02月20日 愛媛新聞
 もう寒さは峠を越えたのだろうか。きょうは二十四節気の一つ「雨水」。「陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となればなり」とされるが、風は冷たく陽気というにはまだまだ早い▲
 それでも、日中の日差しは随分違ってきた。春近しを感じさせてくれる。松山地方の月別日照時間のデータをみてみると、おおむね一月、二月は少なく三月になるとグッと伸びる。年間の日照時間は二千時間を超え、太陽の恵みたっぷりという次第▲
 さて、地上に降り注ぐ太陽光エネルギーの代表的な活用として脚光を浴びているのが太陽光発電。太陽電池を屋根などに設置し発電するシステムで、地球温暖化の原因となる二酸化炭素や騒音を出さないなどのメリットがある。今後ますます普及するに違いない▲
 松山市の場合、太陽光発電の普及率は百世帯に一世帯の割合という。市は住宅や事業所、公共施設への導入促進を目指し来年度から新たなプロジェクトを始める。システム設置への補助拡大も普及の弾みとなりそうだ。いずれも時代の要請といえよう▲
 全国レベルでは、二〇三〇年までに全世帯の三割に普及させるという政府の方針がある。日本の太陽光発電容量は長年世界一を誇ってきたが、〇五年にドイツに抜かれた。普及のカギはやはり電池パネル低コスト化などの技術革新であり、あわせて支援の制度づくりが欠かせない▲
 エネルギー消費や温暖化を考えるエコライフがもてはやされる時代。間近な「太陽光発電の季節」はどんな輝きをみせるだろう。

<環境キャンペーン>日本の銀行が取り組む“エコローン”

                                                2008.02.20 joins.com 
エコ住宅”を建てればCO2排出権を政府に寄贈 
  #1.日本の東京北部にある千葉県に暮らす会社員のエンドウタカシさん(55)は、ローンの相談を受ける中で地球温暖化防止に寄与できる方法を知った。銀行で太陽熱などを利用した「エコ住宅」を建設のためのローン融資を受ける人に二酸化炭素(CO2)の排出権を購入する商品が登場したのだ。ローンを組んだ人は反対給付なく自発的に参加することになる。彼はこの商品が発売されればすぐにローンを組むことにした。エンドウさんは「前々から望んでいたエコ住宅を建てるだけではなく、おまけで地球温暖化に寄与できるようになった」と話した。
  #2.日本では旅行商品を購入する際に自発的に二酸化炭素排出権をセットで購入する商品が広がっている。個人が旅行経費に1~2%多く負担し、それを集めた費用でCO2排出を削減する義務がない開発途上国から排出権を買取るシステムだ。買い取った排出権の量だけ国内では義務になっている削減量を相殺できる。このような『カーボンオフセット』を利用してCO2削減に寄与する銀行も日本で登場した。
  日本では広報効果が高い都市銀行らが地球温暖化防止に相次いで参入している。1日に数百万人の利用客が訪れる銀行という特性を生かし、できるだけ多くの客が直接参加できるように環境キャンペーンを繰り広げている。
  大型銀行の三井住友銀行は、ローンを組めばCO2の排出権を海外から買い取るローン商品を開発した。京都議定書では個人が縮小した温室ガスを認めていないので、その代わりに個人の縮小量に相当するCO2を海外から買い取るのだ。対象は太陽熱暖房でも断熱効果が高い建築材料などを使用したエコ住宅ローンなどだ。第一弾は今年4月から9月にエコ住宅ローンの融資を受ける1000人から先着順で受け付ける。申し込み者には1日1キロずつ電気とガスを節約など、CO2の排出を減らすという約束をする。銀行が申請者に代わって費用を支払い、CO2排出権1000トンを購入する。1世帯当たり平均年1トンの削減効果を期待した分量だ。この排出権は全て政府に寄付される予定だ。
  三井住友とともに日本の2大都市銀行である三菱東京UFJ銀行は、カーボンオフセットを通じて地球温暖化防止に賛同している。今回カーボンオフセットで買い取る排出権は5万5000トンで、三菱東京UFJ銀行の東京本店が排出するCO2の25年分に相当する。

2008年02月22日

欧州、発電所で発生するCO2の地中封入相次ぐ

2008.02.22 NIKKEI NET
欧州の大手エネルギー会社が発電所で発生する二酸化炭素(CO2)を地中に封じ込める計画を相次ぎ打ち出した。仏石油大手のトタルは年内に仏南部の発電所を改造し、CO2を地下深くに注入する試験を始める。独電力大手のエーオンやRWEも近く同様のCO2注入施設を建設する。先進国は1月から京都議定書の約束期間に入り、排出規制を強化している。各社はCO2の地中貯留で対応するとともに、将来は貯留を通じ排出権獲得を狙う。
 高圧ポンプを使って地下深くに送り込んだCO2は、微小な穴がたくさん開いている地下の岩石に浸透。その際、CO2が岩石の成分と化学反応で一体化し、半永久的に地下にとじ込められる。地表に噴き出てくる恐れはないという。封じ込めに適した地層は仏独のほかポーランドなど欧州各国で確認されている。

2008年02月24日

商品にCO2量ラベル 欧州で広がり 生産、輸送、販売でこれだけ排出

2008.02.24 北海道新聞
地球温暖化対策の一環として、商品の生産・輸送・販売過程で排出された二酸化炭素(CO2)の量をラベル表示する動きが欧州で広がっている。大量のCO2排出を伴う遠距離輸送の輸入品を減らし、地場産品の消費を増やす「地産地消」を奨励する狙いもある。
 CO2の排出量表示は「カーボン・フットプリント(CO2の足跡)」と呼ばれる。英国の大手スーパー「テスコ」が、約七万点の商品を対象に導入する計画で、四月にも食品など一部商品から実施する。
 これに触発されたのが、スイスの大手スーパー「ミグロス」。今年一月、CO2排出量の多い食品や電化製品について、早ければ今夏から表示することを決めた。同社は「企業に温暖化防止への貢献を求める声が急速に高まり、消費者に見放されないための生き残り戦略」と説明する。
 一方、ドイツの消費者組合連盟には、店頭商品のCO2排出量に関する問い合わせが二○○六年以降急増し、年間約八万件にも上る。同連盟が昨年実施した調査では、79%の人が「食品の生産、販売過程での排出量を知りたい」と答え、商品選択の基準の一つにしたいとの意識が高まっている。同連盟は、小売業界に排出量表示を呼び掛け、賛同する十社が共同研究を始めた。
 また、オーストリアでは、政府が昨年から、国内産と外国産の食品について、CO2排出量の比較研究に着手し、排出量が少ない国産品を消費者に優先購入してもらうキャンペーンを開始した。担当者は「温暖化対策に加え、国内の農家や食品メーカーを支援し、食料自給を維持する狙いもある」と、打ち明ける。
 例えばブドウの場合、南米チリ産の排出量が、国内産の八百倍もあることを紹介。「土壌を永続的に使う有機農法が普及した国内産青果の方が、温暖化対策に貢献できる」と、訴えている。
 同様の運動は各国に広がりつつある。ただ、生産・流通過程すべての排出量を計算して表示するシステムの構築には時間がかかり、まず輸送時の排出量のみ先行表示する業者が多くなりそうだ。

2008年02月26日

関西電力、ツバル国で建設してきた太陽光発電設備が運転開始

2oo8.02.25 NIKKEI BP NET

関西電力はこのほど、ツバル国で建設を進めてきた太陽光発電設備が完成し、運転を開始したことを発表した。
ツバル国は南太平洋に浮かぶ9つの環礁島から成る総面積約26平方キロメートルの小さな島国。海抜が平均2mと低く、地球温暖化による海面上昇により「最初に沈む国」と言われている。
関西電力はこれまで、国際貢献の一環として、ツバル国をはじめとする太平洋の島国の電力会社を対象に、新エネルギーに関するセミナーを行ってきた。その中で、ツバル国より、先進国に二酸化炭素(CO2)排出の抑制を求めるだけでなく、自ら新エネルギーを導入し、地球環境保全に直接貢献したいという思いを聞いてきたという。
関西電力は温暖化による海面上昇の被害に苦しむツバル国自らが新エネルギーを導入するという今回の事例が、地球温暖化に対する問題提起となればと考え、太陽光発電設備の建設を実施するとともに、設備のメンテナンスや運転のノウハウを伝達してきた。
このほど、太陽光発電設備が無事完成。ツバル国の首都フナフチで竣工式を行い、設備をツバル電力公社に移管した。設備容量は40kw、年間発電量は約5万6000kWh。年間、50t-CO2のCO2を削減する。今後2年間は、関西電力も設備のモニタリングと運転支援を行っていく。

太陽光 効率よく電力変換

2008.02.26 YOMIURI ONLINE
 原油価格の高騰が家計を直撃しています。人口増加も続く中、権益を巡る争いは、ますます激しさを増すばかりです。
人類に共通する課題は、やはり新しいエネルギーの開発。有望なのは、太陽エネルギーです。
地球に膨大に降り注ぐ太陽光を電力に効率よく変換できれば、エネルギー問題は解決するでしょう。
 私たちは高価なシリコンに代わる有機物質を使った次世代太陽電池の開発を進めています。有機太陽電池の長所は、安価で軽く、フィルムや塗料、繊維にできることです。屋上だけでなく、壁や窓にはり付けることができます。将来はジャケットにして、携帯電話やパソコンを駆動させることも可能かもしれません。
 太陽光の変換効率はまだまだ低いのですが、発電できる面積が増えるため、発電量は飛躍的に増大するでしょう。効率のよい変換に向けて、現在、有機物質の合成を進めており、2015年には、従来の太陽電池の3分の2に当たる10%の変換効率を達成したいと考えています。
 研究所では、水素エネルギーや、地上に太陽を作るヘリオトロン型核融合炉など、ほかにも様々な研究に取り組んでいます。京都議定書発祥の地にある京都大が、エコエネルギー開発の世界的拠点になればと願っています。
有機太陽電池・吉川暹(すすむ)教授・・・エネルギー理工学研究所(宇治市)談。

ハイブリッド車導入、企業で進む…営業用など切り替え目立ち

FujiSankei Business i.2008/2/26
 企業が、営業などで日常的に使用する車両をハイブリッド車に切り替える動きが目立っている。ガソリンエンジンと電気モーターを併用することで燃費効率を高めたハイブリッド車の導入により、二酸化炭素(CO2)排出量を少しでも減らそうというものだ。
 ヤクルト本社は、医薬品事業部門の営業車をハイブリッド車に切り替えることを決定した。2012までにトヨタ自動車の「プリウス」を営業車として約160台を導入する計画だ。
 現在、医薬品事業では約180台の営業車を保有し、各地で医療機関などへの訪問活動を行っている。営業車の走行距離は、合計で地球約90周分にあたる年間約351万キロにも及ぶという。このため排出される二酸化炭素(CO2)が地球温暖化に及ぼす影響を考慮し、四輪駆動(4WD)車を使用している北海道と東北地区の約20台を除くすべてをハイブリッド車に切り替える。
 導入を予定している東京や名古屋、大阪、広島、福岡などの各医薬支店では、それぞれ1台をすでに導入済み。今後、各支店に順次、導入していく。
 アステラス製薬もは4月から、MR(医薬情報担当者)が使う営業用のリース車両2000台を、ハイブリッド車にする。
 アステラスは、これまでも低公害車の導入に積極的に取り組んできた。これをさらに促進するために、MRが医療機関を訪問するのに用いるリース車両をハイブリッド車に切り替えることを決定し、オリックス自動車とリース契約を結んだ。オリックス自動車はハイブリッドの供給にとどまらず車両管理に関する環境支援サービスも提供。するなどし、共同で環境関連の課題を解決していく方針だ。
 医薬品業界では万有製薬が06年10月から、やはり営業車をハイブリッド車に取り組みをスタートさせている。
 このほか京セラが営業活動や工場間の移動などで使用している一般社有車194台をすべてハイブリット車に置き換える計画を打ち出している。これが完了すると、従来に比べCO2排出量を年間204トン削減できるとの試算だ。
 各企業が自主的に取り組むCO2排出量削減計画の確実な達成のほか、ガソリン価格が高止まりしていることも追い風になり、ハイブリッド車の導入が加速していくことになりそうだ。 
 

2008年02月27日

!!! 頑張れ 栃木SC !!! 

     ☆ 銅市金属工業は 栃木SC をスポンサー企業で応援しております ☆                  

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佐川急便/"CO2排出権"付き飛脚宅配便を開発・商品化

2008年02月27日 LNEWS
佐川急便は2月26日、三井住友銀行の協力を得て「一般生活者に身近な宅配便を通じ、京都議定書で定められた日本の温室効果ガス排出削減目標である"マイナス6%"に貢献できる」とする新サービス、「CO2排出権付き飛脚宅配便」の開発・商品化を発表した。
CO2排出権付き飛脚宅配便は、顧客が佐川急便と提携する通信販売事業者から商品を購入して宅配便を利用する際に、CO2排出権購入費の一部を負担し、佐川急便も同等額を負担することでCO2排出権を日本政府に無償譲渡するサービス。
サービスの開始については、26日の発表をもって出荷主である通信販売事業者に案内を開始。通信販売事業者との間で準備が整い次第、サービスを開始する。
また、個人で宅配便を送る際に「マイナス6%」に貢献したいという顧客に向け、佐川急便Webサイトを通じて宅配便の集荷・発送を申し込むと、1個当たりの輸送にかかるCO2排出量相当の排出権を自動的に寄付できる「地球温暖化防止応援キャンペーン」を4月1日から実施する。
佐川急便は三井住友銀行を通じ、国連で承認された温室効果ガス削減プロジェクトによるCO2排出権(1万トン)を購入し「CO2排出権付き飛脚宅配便」サービスの提供を行う。今回の購入予定先はインドの風力発電プロジェクト。

2008年02月28日

「エコ仕様」で南極観測へ 新しらせが進水目前

                                              2008年2月28日 中日新聞
 2008年度中に引退する南極観測船「しらせ」の後継船建造が、京都府舞鶴市の造船所で進んでいる。低燃費で環境に優しい技術を使った“エコ仕様”の砕氷船で、船体はほぼ完成。4月に進水式が行われる。 
溶接の火花が飛び交うユニバーサル造船舞鶴事業所。巨大な船体の前部に直径30センチの穴が横に20並ぶ。「海水を毎分260トン出す散水装置。氷上の雪にかけて滑りやすくしながら進めば、1割ほど燃料が節約できる」とプロジェクト責任者の佃洋孝さん(51)。
 船名は「しらせ」を引き継ぐ。全長138メートル、幅28メートル。約12、500トンと一回り大きく、運べる物資も100トン増えた。世界トップクラスの砕氷能力があり、厚さ1・5メートルの氷を3ノット(時速約5・6キロ)で砕きながら航行する。

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