お母さんたちで組織するリサイクルグループから、そんな話を聞かされた。毎月一回、町内の百軒の家庭に協力を呼びかけている。多いときには新聞紙や雑誌などの古紙に加え、空き缶などが四トントラックに満載になる。回収した資源はどう活用されているのか、気になるのだろう。
なぜ古紙100%ではないのか。もったいない、と思って経済産業省に尋ねたら「その通りです」という答えが返ってきた。製紙会社の多くが新しい木材パルプを全再生紙に使うようになり、二-三割くらいは混ぜているという。
理由としては、地球温暖化の原因物質である二酸化炭素(CO2)の排出を抑える、再生紙の質を落とさない-などが挙げられる。古紙を再生したり、パルプを紙にするとき、ともに重油を使用するが、CO2の総排出量はパルプの方が少ない。環境への負荷を和らげるメリットがある。
質のよい再生紙づくりは、これまで原料の多くを印刷会社などから出てくる上質紙の切れ端に頼ってきたが、最近はリサイクルに対する関心の高まりで家庭から回収される古紙が増えている。ただ、セロハンテープや接着剤などが付着した古紙が少なくなく、そのままでは再生紙の品質を悪くするので、パルプを混ぜて仕上げるのだという。
古紙は中国向け輸出の急増で値上がりし、値が張るパルプを使用しても何とか採算は合うそうだが、せっかく集めた古紙であり、もっと有効に循環させたい。異物をきれいに除いて質を高める。時代の求めに敏感でなければ・・・・・・
[2007年12月16日 東京新聞から]