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コーヒーやバナナで昆虫採取?

アースカプセル 昆虫採取 商品の材料を、石油化学系材料から植物由来の天然材料に転換して、地球温暖化の原因である二酸化炭素(CO2)排出量を減らす試みが活発化している。利用する植物はバイオマス(生物資源)として、これまでほとんど見向きがされなかったコーヒーやバナナなど。成育中、光合成によってCO2を吸収する植物は、「カーボンニュートラル」と呼ばれ、ライフサイクル全体では大気中のCO2濃度を濃くすることがない。バイオガソリン向けに需要が急増するトウモロコシやサトウキビなどにとどまらず、資源として注目を集める植物が増えそうだ。

サカタのタネの「バナナ紐」 キーコーヒーは玩具メーカのバンダイと、シルバースキン(コーヒー豆を包んでいる薄皮)を再利用したバイオマスチップを共同開発した。来春には、国内で初めてコーヒー豆の一部であるシルバースキンを主原料とする昆虫のフィギュアがバンダイから売り出される。 キーコーヒーは、コーヒー製造工程で発生するシルバースキンを再利用する研究を重ねてきた。これまでに家畜用飼料や肥料として活用する用途を開拓。また、シルバースキンを混入した用紙を製造し、封筒をはじめ名刺、年賀状、包装紙などとして社内で利用してきた。 これらの技術を発展させて、新たにバイオマスチップをつくり出した。シルバースキンの主な成分は可溶性無窒素物、繊維質、粗タンパク質だが、ポイントになったのは、同原料にポリプロピレンを混ぜ合わせたこと。薄皮の植物バイオマス約70%、ポリプロピレン約30%の比率で混合したことで、フィギュアのような精巧な商品の成形が可能になったという。 主成分が天然素材のため、焼却しても有毒ガスやダイオキシンが発生せず、自治体によっては燃えるごみとしての処分も可能。植物成分が70%のために、完全なカーボンニュートラルにはならないものの、CO2の排出を大きく抑制する。キーコーヒー関東工場(千葉県船橋市)の場合、シルバースキンが1日あたり平均700キログラム、月間約14トン排出される。今後はこれが有効に利用されることになる。 バンダイがバイオマスチップを利用して販売する商品は「アースカプセル 昆虫採集第2弾(仮称)」。同商品の第1弾でも間伐材からつくったバイオマスチップを用いており、今後もバイオマスの活用を積極化していく方針。 一方、サカタのタネは、バナナの仮茎(かけい)を100%使用した園芸用の「バナナ紐(ひも)」(希望小売価格1680円)を3日、発売する。 キュウリやナス、ピーマンなどの栽培では、支柱にひもを張ってつるや枝を支える誘引という作業が不可欠。これに使うのが同商品。現在、使用されている化学繊維の誘引ひもは、焼却処分するとCO2が発生し、土中に埋めても半永久的に残ってしまうなど、環境面で大きな課題を抱えていた。 この問題を解決するために考え出したのが、CO2を増やさず、放置しても土にかえる天然素材の利用。その中でも着目したのが、バナナの幹を形成している部分である仮茎。 これまで、誘引ひもに他の天然素材を使おうにも(1)麻は水に弱く、高湿度条件下で切れやすい(2)インド綿は引っ張り強度不足-といった欠点があった。これに対し、バナナの仮茎の繊維は水に強く、引っ張り強度にも優れる。生分解性のため、からみついたつるや茎とひもとを分ける作業も不要になる利点もある。