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「空からお金が降ってくる」

■低質の石炭に頼る中国の現状

                                                                 NIKKEI BPnet 2007年12月27日 16時10分
2007年が暮れようとしている。新しい年が始まったと言ってもよい時期だが、振り返ってみると、環境問題を考えるうえで2007年は非常に大きな変化が起きた年だった。それは、2007年に、中国の二酸化炭素(CO2)排出量が確実に世界最大になった、と見られることだ。
この予測を出したのは、国際エネルギー機関(IEA)2007年版の年報である。『世界のエネルギー展望』と名付けられた報告書によれば、2007年に中国は米国を抜き、世界最大のCO2排出国になった。
実はそれ以前にも、オランダの政府系環境機関MNPが、「中国は2006年に、すでに62億tのCO2を排出。米国の58億tを8%上回った」と発表していた。この機関によれば、2005年は米国の排出量が中国より2%多かったが、2006年は逆転したという。しかし、IEAまで「中国が世界最大のCO2排出国」と認めたことは、その世界的権威から言っても重要である。中国も否定しがたい事実となったのだ。つまり、国として世界で一番CO2を排出しているのは、今や、日本にとっての隣国・中国なのだ。五島列島で光化学スモッグが発生するのも、こうした中国の急成長の影響だろう。
その中国が、今、「空からお金が降ってくる」と言われている「CDMブーム」に沸いている。クリーン開発メカニズム(Clean Development Mechanism)と名付けられたこのメカニズムは、京都議定書のなかで「柔軟性措置」の一つとして導入されたものだ。端的に言えば、先進国の資金や技術支援により、中国など開発途上国で温室効果ガスの排出削減等につながる事業を実施すれば、その事業により生じたCO2など温室効果ガス削減量の全部または一部に相当する量を先進国が排出枠として獲得できる、というもの。その枠を先進国は、削減目標の達成に利用することができる。